笛吹奮闘記

遠州に春を告げる「三熊野神社大祭」。祭りを彩るお囃子は、静岡県無形文化財「三社祭礼囃子」。四十を過ぎた男の笛吹挑戦記!

笛が売れました。

2008年05月31日 20時08分17秒 | Weblog
笛をはじめて1823日目。

昨夜は、9時前から笛を持ったので、一時間ちょっと吹きました。今は、ただ同じところの繰り返しばかりです。兎に角反復練習のみです。

 昨日夕方兄弟子からメールがあり、知り合いの子供が笛を習いたいとのことで、一本分けてくれと連絡がありました。仕事柄、祭り用品もシーズンになると置いているので、笛を彫る兄弟子から委託で預かっている笛です。中学生の男の子がやりたいとのこと、その子の地元でみんなで教えてくれるそうです。今回、手に入れた笛はとっても良いものです。末永く大切にすると共に途中であきらめずに、最後まで笛吹として頑張ってもらいたいものです。

 でも、兄弟子とも話したんですが、若い子が始めると、私みたいに3年以上も同じ曲ばっかりって言われたらきっといやになっちゃって途中でやめちゃうんだろうなあって思います。よその会では、吹けても吹けなくてもどんどん進んで仕舞うところもあるし・・・、それはそこのやり方なんだろうけど、結局長続きしなかったり、途中で投げ出したりってことがあるようです。「石の上にも3年」とは言うけど、やっぱりある程度我慢もしなくちゃ上手くならないって事なんでしょうか?

 まあ、私は下手でも何でも、最後まで頑張ってしがみついていたいとおもいます。

やっぱり難しいね

2008年05月29日 19時20分38秒 | Weblog
笛をはじめて1821日目。

 昨夜は稽古日でした。19時半過ぎに兄弟子の指導員のお宅におじゃまします。以前師匠のお宅におじゃましていた時は、毎回緊張の連続でしたし、中々気持ちも乗らず重い足取りで向かったものでしたが、それでも最近は気持ちを楽に、あまり緊張せず稽古に迎えます。指導員の兄弟子は、「俺も不器用だったから、同じように苦労した」と言われ、私の事を本当に暖かく見ていてくれるので、稽古も気持ちを楽に望めますし、本当に丁寧に指導してくださいます。有り難いことです。

 笛の習い始めは、「テフト、テフト」と教わります。それから飾りの手といって右手の「はたき」等が入ってくると、「テルフルトロ、テルフルトロ」というように、音が変わってきます。昨日は、さらに「テレフートロ」というように、強弱と言うかリズムを付けるように教えていただきました。文字と書くと上手く表現出来ないし、やっぱり難しいんです。
 右手をしっかり叩くとか、力図良く「ポン」と叩くとか、まだまだ足りないところばかりです。
「年内に一通りの形になればいいがなあ」と言われましたが、なんとしても秋に間に合うように頑張ってやりたいと思います。
 ほんの小さな進歩だけど、昨日はちょっと大きな一歩だったような気がします。これからも気を引き締めて、毎晩頑張りたいと思います。

今日は稽古日です。

2008年05月28日 13時31分40秒 | Weblog
笛をはじめて1820日目。

5月の定例研修会の後、兄弟子の指導員から「これから、毎週位稽古をするか」と声を掛けていただきました。稽古の時に、思うように出来なくて、「まだまだだな」ときっと思ってのことでしょうが、私としてはきちきち稽古を付けていただくと、張り合いもあるし、少しずつ進歩があるようでうれしく思います。正直、なかなか「お願いします」と言えなくて、ずっとずるずるとここまできてしまった感があったのです。

 と言うことで、先週の火曜日から基本的に週一回の稽古が再開しました。先週は、今までの悪い癖は出ないようになったからまずまずと言っていただけました。その後は、やはりいつも注意を受けていた箇所を集中してやりました。兎に角、右手の「はたき」が弱いので音が出ていないと注意を受けましたので、今週はずっとそのところを集中して稽古をしました。
 今晩はまた稽古を付けていただきます。少しずつ、短く区切って今までのおさらいの意味も含めて、少しずつ教えていただくようになります。しっかりと基本を学んで、秋までに大間が出来るように頑張りたいと思います。

総会

2008年05月17日 17時32分24秒 | Weblog
笛をはじめて1809日目。

本日、三社祭礼囃子保存会の総会です。もう少ししたら出掛けなくてはいけません。
二日前は、信用金庫青年部会の役員会、昨夜は青年会議所の例会、そして本日懇親会に出席すると、3日連続の飲み会です。昨夜は少しセーブしましたので、今夜は大丈夫と思いますが・・・・。
 出掛ける少し前に、笛を持ちます。だから、しっかり稽古が出来ていません。

彫刻を見る旅 vol.4

2008年05月11日 18時51分38秒 | Weblog
笛をはじめて1803日目。
 お祭り以降中止になっていた、定例研修会も来週から始まるし、また保存会の総会や出演もあり、やっとまた元の環境に戻ってきます。来週は稽古を付けてもらわなくてはと思います。最近は、出来るだけ長く吹くように心がけています。頭、初段、二段の繰り返しを3回通り位。まだまだ足りないけど、頑張って出来るだけ長く吹けるようにしています。

 写真は、里山辺のお船、「藤井のお船」です。今年改修を行い、初めてのお披露目だそうです。蔵も合わせて新築され、蔵の横の案内看板にパンフレットも置いてありましたので、いただいてきました。パンフレットによると、弘化3年(1847年)頃の建造とあり、彫刻には「立川富保」の銘があります。彫刻は1階に布袋、毘沙門天などの七福神があり、二階部分には龍や獅子などが見られます。今回の改修に当たり、これらの彫刻はすべて「洗い」が掛けられきれいになってはいますが、色々と尾半紙をしてくださった地元の町内会長さんは、「果たして、良かったのか、悪かったのか解らない」と言われました。修復には、どこもこの問題がつきものもようですが、どこでもこの葛藤があるようですね。でも、町内会長さんは「つやが無くなった」とぼそっと言われましたが、って事はやらなかった方が良いのかな?難しい問題です。
 お船自体はすべてに黒漆が掛けられていましたので、とてもきれいでした。彫刻が変に白っぽいとなると、やはり洗わなかったほうが良かったのか・・・。金具もすべて金箔が掛けられ見事でしたが、中にはビス止めでねじ山があったものもありましたので、何でって思ってしまいました。
 いずれにしても、数千万円のお金を掛けて改修したそうです。確かにすべてに芸術的にも歴史的にも価値のあるものなので、これからも大切に残して言って欲しいと思いました。

エコな暮らし

2008年05月09日 18時02分16秒 | Weblog
笛をはじめて1801日目。

 1800の大台にのりました。でも、ここずーっと進歩はありません。ぼちぼちのんびりとやっていきます。
昨日は、2ヶ月に一度の定例の東京での勉強会があり、出席してきました。いつもコメント下さる勿忘草さんともお会いしたかったのですが、最近は勉強会終了後の懇親会があり、毎回そちらに参加して飲んでいます。何せ会場は東京駅の真ん前、帰りは丸ビルやら最近出来た飲食街が沢山あり、ついついみんなと出かけていきます。新しいお店の発見も沢山あります。

 と言うことで、昨日は一杯の前に、新丸ビル4Fにある、銀座・夏野という「お箸」専門店に寄りました。で、買ったのがご覧の 携帯マイ箸です。でも、箸専門店だけあって、ちょっと良いなと思うとすぐに1万円オーバー、中には3万円なんてお箸もありました。なかなか気に入ったお箸が見つからなかったのですが、結局予算関係もあり、少し短いのですが、木のケースもあるので写真の箸を買いました。
 私には、少し短めですが、いいんです。どうせあんまり箸の使い方が上手くないから。お値段は、5,250円也。
早速懇親会のおでんやさんで使いました。

彫刻を見る旅 vol.3

2008年05月07日 18時42分13秒 | Weblog
笛をはじめて1799日目。
 昨夜は、連休最終日ということもあり、ユニクロに買い物に出掛けた帰りに食事に出掛けました。出掛ける前に少し笛を吹いて、帰って来てからも10時までに少し時間があったので笛を持ちました。今まで指が動かなかった「ハラハラ」の指が、少し動くようになった っと思います。少し調子があがってきました。

 彫刻を見る旅。初日、亀崎を後にしたのち、通り道でもある知立に立ち寄りました。知立のお祭りは確か二年に一度だったと記憶しています。それか表年と裏年があり、表年のみ国指定無形民俗文化財の「文楽」を上演するのかどちらかだったと思います。いずれにしても、文楽もからくりもあまり興味が無いので、山車が出ていることが一番です。
 山車の形は、亀崎等に良く似ていますが、少しづつ微妙に違いがあります。一番の特徴は、山車を操る「かじ棒」が後方だけにしか無く、後ろだけのかじ棒で山車を後ろだけ持ち上げて方向転換をいます。豊田市近辺の山車を回す「どんでん」と同じような要領です。
 かじ棒つく若衆と、それを指示する数名の総勢20名ほどは、ちゃんとした袢纏に腹掛け・股引スタイルですが、その他の人は普段着にただ袢纏を羽織っただけという人ばかりです。どうも、様子を見ていると前方で山車を引っ張る若衆は、学生のバイトのようで、方向転換の時など、年寄りから色々と指示を受けながらやっていました。何より祭りを楽しんではいませんでしたのできっとそうだと思います。

 山車の彫刻はどれも素晴らしいものがあります。計5台の山車ですが、特徴としては、どの山車彫刻も金箔の塗りが施されています。従っていまいち作者が解りずらいということもあります。観光協会発行のパンフレットも、どれも制作年代は1700年後半から1800年代前半とあり、大変貴重なものであることには間違いないのですが、彫刻の作作者に付いての期日はありません。
 知立の人にとっては山車も大切だけど、それ以上に国指定になってる「文楽」や「からくり」の方が大切なんだと思います。そちらを守っていくことも本当に大変な事でしょう。

彫刻を見る旅 vol.2

2008年05月06日 14時47分22秒 | Weblog
笛をはじめて1798日目。

 昨日は、浜松に出掛けたかったので早めに帰宅、奥さんを誘ったけど「急に言う」とご機嫌斜め、仕方なく友達を誘って出掛けた。浜松祭り最終日でもあり、気にはなっていたけど、欲しいポロシャツの予約注文が本日までということもあり、まあ祭りでも見ながらと言う気持ちで出掛けた。結局、帰りも遅く、店で少し持っただけで、まともに笛を持ち時間がありませんでした。

 浜松祭りの事はまた機会をみて。それでも、相変わらずでたらめな装束ばかり。途中で「練り」の様子を見ていると、きれいな女の子二人が近くにいた。腹掛けはみっともない、股引はだぼだぼ、袢纏の着方は悪いし、帯の結び方もなってない。思わず着こなしを直してやりたくなった。腹掛けを後ろでたぐって首元を開けないようにしたり、袢纏を脇でつまんで、帯もしっかり結んでってやれば、少しは見えるようになったけど・・・。結局、声も掛けなかったよ。
 初めて見たという S山君は「格好悪い着こなしばかりだね」と言っていたけど、本当にその通り。

 4日はホテルの塩尻から車で15分ほどの、松本市里山辺に向かった。今回の旅の目的に一つである、須々岐水神社の「お船祭」のお舟を見るためです。「立川富保」「立川冨種」などの立川流の素晴らしい彫刻がどのお船にも、ぎっしりと付いている。写真は、「薄町」のお船で、日本武尊や素戔嗚尊、櫛稲田姫、さらには、立川と言えばと言うほど有名な、「蝦蟇仙人」「鉄拐仙人」などの彫刻も見ることができる。
 また、ぼちぼちと彫刻は機会をみてアップしたいと思います。

 遠州横須賀の「河原町」の祢里が、13町のうち唯一「箱祢里」と呼ばれ、他町と違うのは、やはり立川の彫刻が付いていることだけあって、立川の意匠であると言うことは間違いないと確信にした。また、いくら立川と言えども、一台だけ他町と趣の違う祢里を作ったことを認め、またそれを宝として今でも大切に曳いている、河原町の町の人々もすごいものだなと改めて思った。

 但し、不思議な事に、朝早く支度したのか、お船の周りに誰も人がいなくてびっくりした。いたずらでもされたらどうすんだろうと、逆にこっちが心配になった。反面、誰も人がいなくて、思う存分写真が撮れたことは良かったのですが・・・。

彫刻を見る旅 vol.1

2008年05月05日 14時13分50秒 | Weblog
笛をはじめて1797日目。

 3日・4日と一泊二日で、愛知県半田市・亀崎「潮干祭」、知立市「知立まつり」、長野県松本市・里山辺「須々岐水神社祭礼」の、三つのお祭り巡りをしてきました。
 
 ホテルで夜吹こうと笛も持っていきましたが、部屋では響きすぎて吹けないので、朝、チェックアウト後、外で少し吹きました。周りの人は「何だろう」って思ったかも知れませんが、国道端で勿論苦情を言う人すら見あたりませんでした。

 3日の朝6時、遠州横須賀を出発。私と、彫刻師のF籏氏、め組「角つなぎ」さんの三人の、「彫刻を見る旅」の珍道中の始まりです。まずは、目指すは、愛知県半田市・亀崎の「潮干祭」。東名の渋滞予測して、すべて一般道で向きましたが、すべて順調に8時半過ぎには、無事亀崎に到着しました。
 亀崎の「車」は5台。どれも、立川・瀬川など名工の手による見事な彫刻がどれにも施されており、どれも見応え十分です。今回は、海浜引き下ろし前の、道路上での整列の時でしたので、どの車にも、間近で写真を撮ることができました。彫刻に詳しいお二人は「あれや、これや」と話をされていましたが、私はもっぱら色々な部分の写真を撮りまくりました。今回は、二日間なのでデジカメのメモリーがいっぱいになってしまうと思い、パソコンも持参しましたので、一日で80枚までなら十分撮影可能でした。

 今回は、少しマニアックに写真を撮ってみました。結構、今まで二回見ていても見落としているところもあり、私としては新たな発見も数多くありました。

 その後、海浜公園に移動。潮干祭のメインイベントでもある、海浜引き下ろしです。整備された砂浜とはいえ、何トンもあるような車を波打ち際まで降ろす訳ですから、見応え十分です。今年は、一番の「宮本車」が一時立ち往生というハプニングもあり、見応えありました。見事な車が波打ち際に整列した様は、まさに見事の一言につきます。

 潮干祭は、平成18年に国重要無形民族文化財に指定されたとあって、車から祭り人の装束、また女人禁制など、昔ながらの祭りがしっかりと守られており、当然、おかしな格好で参加するものもおらず、見ていて本当に気持ちの良いお祭りです。

 海浜曳き揃えの後は、昼食の為の休憩と、その時間に各車のからくりが上演されますが、からくりに興味のない我々は、次の目的地知立に向かうため、亀崎を後にしました。

GWの予定は

2008年05月01日 17時06分08秒 | Weblog
笛をはじめて1793日目。

 昨日の夕方、集金で走り回っていると、指導員の兄弟子から電話がありました。「DVDをもらったけど写らない。メロンもあるし寄れや」と。すぐに切り上げてお伺いした。DVDとデッキとの相性が悪いのか、DVDを入れてもデッキが認識しないようだ。私の方で一度コピーしてみると言うことで、DVDを預かったきた。その他にも今年のお祭りのDVDが私のところに届いているので、コピーして届けることにした。
 次いでと言っては何だけど、連休過ぎに久しぶりに稽古をお願いしますと言うと、「そうだな、しばらくぶりだで、いいよ」と言っていただいた。帰りに、「傷があるけど」とメロンを3ヶも頂いた。

 連休中もしっかりと稽古しなくては。でも、最近何となく調子良いですよ。

 さてさて、ゴールデンウィークと言っても基本的には、なんら関係なく仕事をしています。でも、この時期は暇なので毎年連休に各地の祭り見学に出掛けています。
 昨年は東京・青梅に、その前は岐阜県垂井と羽島に、さらには、滋賀県日野市や富山県八尾にも出掛けた事があった。と言うことで、今年の予定は、なんと泊まりで、久々の愛知県半田・亀崎「潮干祭」と、長野県松本市・里山辺の「お船祭り」の見学の予定です。

 亀崎・潮干祭りは、遠州横須賀に次いで2番目に好きなお祭りです。山車の彫刻や幕がどれも見事、参加している人の装束も誰もがぴっしりとしている。私がだっきらいな、血止めや巻き帯、内袢纏などは、勿論陰も形もない。横須賀と同じ「白足袋はだし」であったり、誰もがしっかりと手拭いをあまたに巻いていたりと、共通項も沢山あり、見ていて大変気持ちの良い、また見応えのあるお祭りです。さらには、女人禁制も、男らしい勇壮な祭りであると感じる。
 今まで2回見に行っているけど、今年で3回目、楽しみです。

 そして、今回初めていくのは、信州松本・里山辺の「お船祭り」。遠州横須賀の13台の祢里の中で、唯一「箱祢里」と呼ばれ、独特な形をした河原町の祢里があります。「箱祢里」は信州の彫刻師「立川一門」の意匠とも言われており、その「箱祢里」の原型と思われる山車が、里山辺の山車と言われています。そのこともあり、一度みたいと思っていましたので、今回一泊していくことにしました。

 いつもは妻と二人ですが、今回は、遠州横須賀の「ねりきち」お二人様とご一緒させていただくことになりました。色々な見聞を深めてきたいと思います。