笛吹奮闘記

遠州に春を告げる「三熊野神社大祭」。祭りを彩るお囃子は、静岡県無形文化財「三社祭礼囃子」。四十を過ぎた男の笛吹挑戦記!

綱を編む

2007年08月31日 17時46分53秒 | Weblog
笛をはじめて1550日目。

 昨晩は、地元中老会からの依頼もあり、禰里の曳き綱を編むと言うことでしたのでおじゃましてきました。祢里の曳き綱は、市販の紅白ロープ等を用いますが、20mともなると5万円以上とか、それならばと遠州横須賀の皆さんにお聞きしたところ、「毛斯(もす)」を使って編めば良いと教えていただきましたので、中老会でチャレンジすることにしたのです。

 月曜日の事前学習初め、要領はみんななんと無く解ってはいるものの、実際にやったことは無いので、最初は試行錯誤でした。「毛斯」とは、晒しよりももう少し織りのつまった生地のこと、着物の裏地等に用いますが、黄色の「毛斯」は祢里の保護に巻き付けたりしてよく使います。
 紅白綱なので、赤2本、白1本で撚ることに事にしました。

 「毛斯」は通常約10mほどの「1反」がつながって2反あり、それを「いっぴき」と呼びます。つまり「いっぴき」で約20m、それをそれぞれに二枚合わせにして、まずは1っぽんづつ撚っていきます。それを三本に束ね、右よりの綱でしたら、合わせて撚る時は左撚りにして編んでいきます。しめ縄等も同じような要領で撚っていきます。
 約10m3本を撚って、7m強の綱が完成しました。やってみると、確かに大変ではありますが、できも良く、良い曳き綱ができあがりました。今晩ももう一本、途中でつなぎを入れて約15mほどの綱を撚る予定です。

 9時頃帰宅しましたが、それから少し笛を持ちました。妻は「休んでばかりで全然ふいてないじゃん」と言いましたが、同じ部屋にあなたがいるから気をつかっているのにともいえず、結局あまり長い時間吹くことができませんでした。

特一本調子の笛

2007年08月30日 10時09分01秒 | Weblog
 笛をはじめて1549日目。
 昨晩は、地元の公民館で「綱を編む」と言うことだったのだ。顔を出した。
前日の学習の成果があり、とりあえず40分ほどで一本の綱として編むことができた。今晩はさらにもう二本作るとの事ですので、作業の様子はまたくわしくお知らせします。

 やって見ると時間も思ったほどでも無かったので、9時前に帰宅、食事の後、10時まで約一時間笛を持った。9月に入ったら、稽古をお願いして、祭りになんとしても間に合わせたいと思います。

 以前から書いているように、今吹いている笛は「特一本調子」といい、篠笛の中では一番長いとされています。関東などのお祭りでよく見かけるのは 5~6本調子の短い笛が多いようです。
 この笛は、和楽器店で売っていると言うわけでなく、だいたいが地元のかたの手作りです。笛吹の会に中には、だいたい何人かは手先の器用な人がいて、そういう人が趣味で彫っていたりというのが一番多いようです。そのほかには、祭り用品店に並んだりもしていますが、誰が作ったか解らないものですし、作者が笛の事を本当に解っているのか未知数ですので、往々にしてあまり良い笛に巡り合わないようです。

 私のところで預かっている笛は、私の兄弟子の作です。勿論笛吹でありますから、笛の事はよく熟知しておりますし、職業も大工さんですので、技術的にも全く申し分ありません。
 但し、作る人がいくら技術があっても、良い竹に巡り会えなければ良い物はできませんし、また完成する最後まで、本当に良い笛になるかも解らないようです。さらに、今度はその笛を吹く人が「吹き込む」と言って、時間を掛けてしっかりと吹き込んで言って初めて良い笛になるというわけです。
 兄弟子の作業道具を見せていただきましたが、数種類の小刀はどれも鋭い刃先で、切れに研ぎがされており、年期の入った道具でした。良い道具が無ければ良い仕事はできない、その為に道具の手入れも欠かせない。
 丹誠込めて作り上げた笛ですから、値打ちもありますし、大切に吹き込んでいかなくてはと改めて感じました。

笛が入荷しました。

2007年08月29日 19時08分44秒 | Weblog
笛をはじめて1548日目。
 暑かった8月ももうすぐ終わりです。9月に入るといよいよお祭りの準備で忙しくなって来ます。昨晩も、地元の中老会の役員連中から連絡があり、「今年祢里の綱を新調したいけど」と相談があり、それではといつもお世話になっている め組「角つなぎ」さんに問い合わせたところ、角つなぎさんの町内で、「紅白のシン毛斯で編んでいる」と教えていただき、昨晩は中老会の面々と角つなぎさんの町内の稽古場におじゃましました。
 私は、その後掛川北部の町内に、袢纏の代金の集金に来て欲しいと言われたので、8時過ぎにそちらに向かいました。
 結局、帰宅は10時前、昨晩は笛を持つことができませんでした。

8月は、兄弟弟子も消防等の用事で結局、稽古を付けてもらえませんでしたので、9月はしっかりと稽古を付けていただき、できたら祭りに「大間」が間に合えばと思っています。


 月末が過ぎて、気持ちもすっきりしたところで、兄弟子指導員のところにおじゃまして、お願いしたいと思っています。

 二本目の笛が入荷しました。先の一本目よりも、少し肉厚で太めの笛です。一緒に写っている下の笛は、以前兄弟子から私が預かっていた笛で、仕上げをお願いしてあった笛ですが、少し歌口を微調整掛けたところ、音が高くなり過ぎて使い物にならないと言うことで、またそのまま戻って来ました。音を決める「中栓」を固定してあるため、もうどうにもならないそうです。
 笛を彫っている兄弟子は、「また良いのができたらおまえにやるから」と言ってくれたのですが、ちょっと残念でした。でも、ちょっとの事が大きく笛に作用するわけで、兄弟子の技術の高さを感じました。また、その辺のくわしいお話は、次回にでも。

元気です!

2007年08月23日 19時22分30秒 | Weblog
笛をはじめて1542日目。

「ブログ更新してないけど、どうかしたの?」
会う人みんなに言われてしまいます。決して病気をしていた訳でもないし、夏バテと言うことでもありません。元気です!

 ただ、やっぱり更新できないのは、それだけ余裕が無いからかな?
仕事が忙しい訳でなく、逆に暇でやになっちゃうし、色々と辛いこともあるし・・・。
と言うわけで、気分が乗らないだけです。毎度、毎度ご心配をお掛けします。

また、稽古も進んでいないので、更新できないでいる原因でもあります。

昨日は稽古日でしたが、近所の兄弟子は、今年は地元の祭りに出られ無く、磐田に笛吹に行くそうです。そうなると、タダでさえすくない笛吹なので、私も貴重な戦力の一員となってしまいます。
何とかお願いして、「大間」の初段までは 10月の祭りに間に合う事ができたら良いなと思っています。これから、少しづつ忙しくなって来るので、それに従いブログも更新したいきたいと思います。