笛吹奮闘記

遠州に春を告げる「三熊野神社大祭」。祭りを彩るお囃子は、静岡県無形文化財「三社祭礼囃子」。四十を過ぎた男の笛吹挑戦記!

字幕スーパー

2008年04月22日 19時44分58秒 | Weblog
笛をはじめて1784日目。

 昨夜は、帰宅が8時半過ぎ。あわてて夕食を食べて、9時過ぎから笛を持った。昨日は、兎に角「屋台下」の曲を、ゆっくり丁寧に吹くことを心がけた。上手くできない「ハラハラ」は、出来無いながらも、指だけはゆっくりでも動くように心がけた。

 おもしろいテレビも無く、何気なしに付けたBSで、昔の「猿の惑星」をやっていた。テレビを見ながらどうしても吹いてしまうけど、テレビに見入ってしまうと、CMの時だけ音が出ているとか、とかくさぼってしまう。

 でも、昨日は発見でした。だって字幕スーパーだから、笛を思い切り吹いていても、関係なし。ストーリーは字幕でよくわかるし、笛を置くこともない。ましてやCMも流れ無いから途中でやめる事もない。笛にもテレビにも集中できる。字幕スーパーは良いね。
 って、とてもふたつを集中して出来ているわけでは無いと思うけど、それでも笛の稽古はテレビを見ながらでもはかどった。でも、本当は笛だけに集中しなくちゃいけないんだよね。だから上達しないって、叱られそうです。

合財袋

2008年04月20日 11時56分36秒 | Weblog
笛をはじめて1782日目。

 昨日は、夕方妻に「ピアノを見に行くから付き合ってほしい」と言われ、早めに帰宅。ピアノの展示会会場に向かった。実家には、昔から愛用のピアノがあり、それを今住んでいるところに持ってくるのでは、床の強度の問題や「サイレント機能」が無いので、ちょっと無理らしい。そこでとりあえず「電子ピアノ」を買いたいと言うことらしい。

 チラシに載っていた特価品はすでに売約済み、対応をしてくれた店の方に聞くと、妻が希望しているタイプも値引きをしてくれるとのこと。すんなりと契約をしようとするから、横から「オプションは無いのか」「付属のサービスはないのか」と聞くと「全部付いている」このこと。で、結局小心者の私の役目は、最後の「3,000円」の値引き交渉だけだった。
 まあ、自分の欲しいものが買えたようで、上機嫌だった。週末の土曜日に我が家に届くそうです。

 その帰りにご飯を食べて、9時前に帰宅。それから頑張って10時まで笛を持ちました。考えたら今月も後半になるから、一度稽古を付けてもらわねば。

 昨日の昼間、愛用の合材袋の修理をした。紐が随分と使い込んだの切れそうになっていた。実は、数年前にも一度交換している。その時は、丁度甲府に遊びに出掛けていたので「印傳屋」さんに寄ってその場で交換していただいた。先日、東京に出掛けたついでに、東京のお店で交換出来るかと尋ねると、「お預かりして、2週間ほどかかる」と言われた。毎日愛用しているものだけにそれは困ると断った。それでは自分で交換しようと思った。

 まず、紐を探す。ネットで「正絹・江戸組紐」で探すと、京都のお店が切り売りで販売していた。太さも丁度同じもの。アクリルの同じような紐ならどこにでもあるが、やはり「正絹」の方が手にもなじむし、なにより丈夫です。
 注文すると翌日には届いたので、早速紐の交換に挑戦。一本で結んであったのかと思っていたら、二本の紐でそれぞれ使ってあり、それぞれに結び目の中で上手くつないであった。同じようにボンドで止めて、くっついたら結ぼうとするが、なかなか紐がくっつかない。

 何度もチャレンジするが指にボンドが着くばかり。結局あきらめて、結びに目を作ってよしとした。でも、ちょっと格好悪い。

ローマ字の揮毫2

2008年04月18日 17時40分33秒 | Weblog
笛をはじめて1780日目。

 昨夜は、め組の「角つなぎ」さんか、飲みに行こうというお誘いに、付き合いました。わざわざ私の地元まで来てくれたので、時々行く地元のお店を梯子しました。帰りは、店の大将が送ってくれました。
 そんな訳で、出掛ける前に笛の話をしながら少し吹いただけ。その前も、お誘いがあり出掛けていましたので、最近しっかりと稽古が出来ていません。今晩はしっかりやらねば!

 前回に引き続き、彫刻に「ローマ字」の揮毫が入っている、か組(河原町)の写真です。銘は「もろまさ たかむら」とあります。高村師政は、掛川市在住の彫刻師で、信州の名工「立川」の流れをくんでいると言われております。掛川市内の屋台には、高村作の彫刻の付いた屋台が何台か残っていますが、このように洒落があるのは、この河原町の彫刻だけです。他と比べてもそれだけ値打ちを感じますね。
 作者はだいたいが作品の裏に銘を刻みます。または、落款を表面の隅に打つなどはありますが、作品の中に、しかもローマ字というのは大変珍しいことです。何故、このようにしたかは私には解りません。「当時、ローマ字を覚えたてで、いたずらでいれたのでは?」等という素人考えはもってのほかですが、どうして入れたのか謎です。また、詳しい人に聞いて見ます。

ローマ字の揮毫

2008年04月10日 13時40分45秒 | 祭り
笛をはじめて1772日目。

 昨夜も9時過ぎから10時まで笛を持った。ただ、だらだらと吹くのでは無く、やっぱり課題を持ってやらないとと思い、全然出来ていない「ハラハラ」のところを重点的にやった、兎に角出来ていないので、ゆっくりと指を動かして確認しながら、繰り返し繰り返し吹いた。そう簡単にはマスターできないけど、少しづつクリア出来ればいいなと思います。

 お祭りの時に撮った写真から。数年前、お祭りの時に配布される「お祭り見所マップ」にも掲載されていましたが、か組(河原町)の祢里には、彫刻に作者と年号が、ローマ字で揮毫されている。写真の通り「myith 9th year」とある。明治9年作と言うことが、見ての通り解る。普通、作者や年号は、作品の裏側に揮毫されるが、作品側にしかも明治期にローマ字とは珍しい。
 高覧部分の彫刻は、信州の名工「立川昌敬」作と言われてきたが、昭和61年新祢里建造の際、解体したときにその裏書きから、間違いないことが確認されたとある。
 彫刻一つとっても、13台の祢里それぞれに逸話があり、どの祢里を見ていてもまさに飽きないのが、三熊野神社大祭であると思う。

笛の柄の飾り金具

2008年04月08日 16時28分07秒 | Weblog
笛をはじめて1770日目。

 お祭り期間中、ずっと笛が持てなかったので、昨夜は久々に笛を持った。ほぼ3日笛が吹けなかったので、いきなり今まで通りに吹けるかちょっと心配でしたが、無事ブランクを感じる事無く吹くことが出来ました。
 祭りの時も、REDMOONさんとお話ししたのですが、「昨日と同じようにやっているのに、突然音が出なくなったり、微妙に違ったすることがあるよね」なんてお話をしたのですが、まずは一通り変わりなく吹けて一安心でした。
 5回通り吹くのを、6回に回数を増やしたりと、10時まで頑張って吹きました。

 頑張ってって、休憩してすぐに横になろうものなら、爆睡してしまいそうでした。案の定、10時を過ぎたので横になったら、とたんに爆睡です。風呂に入らず、そのまま寝ました。

 今年、化粧直しが施された「ゑ組・軍全町」の祢里ですが、少し前から兄弟子のO本さんから、「左側の小太鼓のすぐ後ろの金具に、笛が入っている」と教えていただきました。そんなこと今まで全く知らなかったから、今年はこの目で確認しようと、ゑ組の祢里に注目していました。

 写真はちょっとわかりにくいかも知れませんが、確かに一枚だけ笛の柄がありました。土曜日のお宮で、ちょうどO本さんとわいわい言いながら見つけていると、ゑ組の人も「そんなこと知らんかった」と何人か集まってきました。
 何故、そこに一枚だけあるのか、何故笛のモチーフなのかは誰も解らないようです。

 田中興平氏の「そこに江戸の文化がある」を見ると、軍全町の祢里が出来たのは大正12年、勿論それ以前にも祢里はあっただろうが、詳しくは解っていないし、中野川の笛吹の系統を見ると、今の師匠から三代前の久保田幸吉氏が、軍全町に40年間笛吹に来ていたらしいし、先代の師匠・内藤幸三氏は軍全町の方であり、また中野川の笛を完成させたのが、内藤氏であると書かれていることを見ても、軍全町と中野川の笛吹は密接な関係があり、そのような事から笛のモチーフを金具に入れたと考えられないでもない。いずれにしても、すごい話だと思います。

 細かな事だけど、ちょっとした遊び心があるって、それをさりげなく表現するところなど、やっぱり「三熊野神社大祭」は奥が深いし、粋な部分が数多くなると思いました。

 こんなマニアックな写真を他にも撮りましたので、明日もご紹介します。

お疲れ様でした。

2008年04月07日 17時07分30秒 | Weblog
笛をはじめて1769日目。

 4日(金)から始まった、遠州横須賀「三熊野神社大祭」も、無事昨夜の千秋楽を持って、終了しました。本日の午前中の片付けが終わるのを待っていたかのように雨が降りはじめましたが、全く雨の心配が無かった祭りというのは、本当に久しぶりでした。
 最近では雨がつきものだった「三熊野神社大祭」が雨が少なくなり、逆に今まで全く雨の心配の無かった10月の祭りが、雨が多くなりました。地元の祭りなど、少しでも雨に降られると、その対処の仕方がまだまだ悪く、勝手に行動予定を変更したりするので、「雨の時でも、横須賀の衆みたいに、上手に祭りをやりなさい」という天の声かもって思ってしまいます。
 いずれにしても、祭りにはお天気が一番だけど、雨でもお祭りが楽しめる「遠州横須賀」の本領を発揮できなくて、少し残念だったかも、なんてちょっとだけ思ってしまいました。


 祢里の後ろについて、兄弟子の笛も良く聞いたし、少しは大太鼓を叩きに祢里に乗ろうかなんて思いもしましたが、やっぱり笛吹さんの食事交代の時の30分で良いから、祢里の上で笛を吹きたいと思いました。来年の祭りに向けて、また今日から稽古を頑張ります。兎に角、稽古あるのみです。

 今年の祭りの話題の一つに、ゑ組(軍全町)の祢里の改修がありました。大正12年作の祢里の下台の漆の塗り直しや、人形の衣装の新調等をされたそうです。元々、バランスの良い祢里でしたので、塗り替えを施すことで見違えるように、まさに新築のようになりました。輪の中心部「だるま」のところの「螺鈿細工」など、随所にこだわりを感じさせるものがありました。

 また、うれしいこともありました。日曜日の午前中、各町の祢里の写真を撮るために一人でふらふらしていると、「ブログいつもみてるよ~」と声を掛けて下さった方がいっらしゃいました。「失礼ですが」とお聞きすると、「千葉のWだよ」と教えていただきました。Wさんは、当然遠州横須賀のご出身で、現在千葉に在住、お祭りで横須賀に戻って来られたとのことでした。あまり顔を出していませんし、当然私は横須賀の人間じゃないし、どうして私って解ったのだろうって今でも不思議です。でも、声を掛けて下さって本当にうれしく思いました。Wさん本当にありがとうございます。これからも宜しくお願いします。

 片付けも午前中で終了し、あとは今度の土曜日の「たすきぬぎ」のみです。それで、すべてのお祭りが無事終了です。本当に今年は良いお祭りでした。皆さん、お疲れ様でした。
 

残った、のこった!

2008年04月03日 16時12分56秒 | Weblog
笛をはじめて1765日目。
 昨夜は、妻が夜間当番ったので、帰りが遅く、その分集中して笛が吹けた。今晩からお祭りの準備があり、実質的に祭りが始まったようなもの。昼間の時間を見つけては、少しでも吹いておかないと。

 昨日、店の中は少し移動した。大した力仕事でも無かったけど、日頃慣れない事をやったから、今日は体が重たい。今晩は、練り係で軽く一杯もあるし、早く切り上げてしっかり睡眠をとって置かないと。

 午後、用事で横須賀まで出掛けた。心配されたお宮の桜も今が満開。この分では祭りの千秋楽まで十分楽しめそうです。良かった。後は、お天気のみ。今日の新聞の天気予報では、日曜日にそれまであった傘マークがなくなっていた。雨が降らなくても、どんよりとした曇りなら祢里にシートが掛けられたしまうだろうから、是非とも快晴で願いたい。折角の年に一度のお祭りだからね。

祭りまであと二日

2008年04月02日 09時35分11秒 | Weblog
笛をはじめて1765日目。

 明日から祭りの準備やら、また祭りが始めると笛を持てなくなるので、今晩はしっかり稽古しておきたいと思います。昨夜も10時まで笛を持ちましたが、最近は出来るだけ長くずっと吹き続けられるように稽古しています。

 昨日、家に帰る前にお宮に用事があって出掛けた。うれしいことに、今年は横須賀2町内の子供用袢纏を作らせていただいた。沢山お願いした町の青年衆が神社にいるとのことで、わずかながらですが祝儀を届けさせて頂きました。

 神社横の参集殿はすでに祭りを迎える準備が整っておりました。そのうちの一部屋では、青年衆が日曜日の神事「地固め舞」の準備をしておりました。青年衆の一人、今年地固め舞デビューの彼は、いつもお世話になっている地元の彫刻師F氏ご長男でした。彼は、名古屋の専門学校にかよっているので、2月からの週末やこの春休みを利用して、神事の練習をされたそうです。
 昨夜も、風がきつく寒い中、境内に設置された舞屋の上で練習をしていました。祭りの大半の時間を神事のためにとられたしまうので、祢里を曳く一番楽しい時間がほとんど無くなったしまいます。しかも、人手不足のため二人でやるところを一人で掛け持ちでやるそうです。本当に大変なことですが、我々が祢里を曳いて楽しんでいられるのも、彼らがしっかりと神事を行っていてくれている賜物、本当に感謝しなくてはいけません。
 日曜日3時過ぎ、三熊野神社境内の舞屋では、宮元の西大渕の青年衆が、地固め舞を奉納しますので是非皆さんご覧下さい。私も今年は見学させて頂こうと思っています。無事神事が終わるまで、雨が降らないでと願うばかりです。

祭りまであと3日

2008年04月01日 13時23分30秒 | Weblog
笛をはじめて1764日目。

 昨夜は月末の締めをして、少し遅めの帰宅。食事して10時まで笛を持った。祭りまでに稽古を一度付けてもらう予定だったが、今晩もよるお客様のところに行かなくちゃならないし、ちょっと時間がありません。兄弟子の指導員の方とは、お祭りの時に顔を合わせるので、その時今後の稽古の事についてお願いしてみようと思います。

 今朝の朝刊に、地元ローカル新聞の折り込み新聞が入っていた。トップを飾るのは、今週末から始まる三熊野神社大祭の様子だ。写真は、土曜日午前の奉納祭を終えて、13台の祢里がお宮を退出する場面です。一番に退出するのは、私がお世話になる「ろ組」東本町の祢里、だしはご存じ「亀割り小僧」です。よーく見ると、私の頭が写っている。
 今朝、この折り込み新聞を見た妻が、「これ、あなたでしょ。頭の形ですぐ解る」って言っていた。祢里の枠につく人は、祢里を背にして曳きますが、私たちは曳き綱につくのがほとんどなので、いつも進行方向に対して背を向けます。つまり祢里に向かって後ろに進んで祢里を曳きます。だから、顔じゃなくて頭になっちゃんですよね。

 端正なマスクをお見せできなくて残念? いえいえそんなこと思っていませんよ。