日,暮らし

明日は明日の風が吹く。

「アルバムの家」女性建築技術者の会 著 など・・・

2007-03-19 | 日々の読書
すべては過去になる・・・。そのときにした選択は,すべてよきもので,そうせざるを得なかったと思うしかないのだろう・・・と思う今日この頃。例えば,あのとき,結婚しないという選択をすればよかったのではないのか,ということを考えても仕方がないということか・・・。そんなことを考える,結婚生活22年を過ぎた私。

昔から,部屋の模様替えをするのが結構好きで,自分の机を得てからは,可能な場所へ,あれこれ移動して,家族からあきれられていたような気がする。自分の机と言っても,それは父親のお下がりで,それでも,ここだけは自分の世界というものがあるということは,今のように自分の個室があるわけでもない私にとっては,とってもうれしいことだった。家で取っていた雑誌に,あれは何と言ったらいいのか,家のカタログではないけど,家の紹介のようなグラビアページがあって,我が家のような田舎の農家ではない,ハイカラな家の様子が写真に写っていた。家の改造紹介みたいなのもあったかもしれない。それを見るのが結構好きで,あれこれと想像して楽しんでいた。

「アルバムの家」(三省堂)は,現在建築関係の仕事をしている女性ばかり33人の,自分が子どものころに住んでいた家の間取りを,その家との思い出と共に描いた本。家の間取りばかりだけど,昭和20年代から50年代の家の間取りなので,公団住宅もあるけど,昔の農家の作りやら,店舗兼住宅,社宅,ツバメの部屋があった家など・・。間取りと共に,そこにはいろいろな人生が詰まっていたのだということがありありと分かる。家族が多くて,自分の個室などなかったこと,昔のトイレの話,狭くても,最低限の物しかなくて,今思えば,シンプルな暮らしをしていたことがよく分かる。そして,そこには家族の団らんと幼いころの思い出があったということが。

間取りの本としては,もう一冊,「間取りの手帖」佐藤和歌子著(リトル・モワ)というのがあるのだけど,これは,ただただ,変な家の間取りが書いてあって,「住んでいる人の顔が見たい」とか,「両隣はいい迷惑」とか,「双子に住んでてほしい」とか,とにかく,見ていてくすっと笑えて,そして,こんな家に住んでいる人が本当にいるのか,と思うような本。実際,いるそうですけど,住んでいる人は,どうもそんなに変なとは思ってないようなのもあって,へぇ~と思いながら見る本。とはいえ,こんな本を作った人も,結構変わっているかも・・と思ってしまう私。

我が家は,マンションだから,我が家の上も下も,間取りは同じ。でも,きっと中へ入ったら,三者三様というか,これが同じ部屋なのか・・と思うんだろうな。うち,ごちゃごちゃだし・・