清々しい夜空だったはずが
一瞬にして曇ってしまった。
ハンドベル部立ち上げのときから
一緒に活動してきたメンバーの一人が
ご家庭の都合で“お休みする”と言ってきた。
今まで無理して参加してきたのかな?
何か気分的にいやなことでもあったのかな?
それとも燃え尽きてしまったのかな?
いろいろなことが心配で頭の中をグルグル回ってしまった私。
ところが、よくよく聞いてみると
“お休み”するのはサークルそのものの活動で、
単発(=③)の発表だけは出たいという。
【注】私たちの活動は
①今回のように何曲かお聞かせする演奏会
②地域での音楽活動 のほかに、
③学校で行う「お楽しみ会」に1曲だけゲスト出演することもあります。
忙しい彼女、
それはそれで仕方のないことなんだけど、
なんだかな~。
活動のために場所を確保したり、楽譜を書いたり、会費をまとめたり、
そんな目立たない仕事を頑張ってやっている人の気持ちなんて
どうでもいいんだろうな~なんて思うとなんだか虚しい気持ちになってしまった。
幹事をやってるYちゃんがきいたところ
サークルは「やめる」んじゃなくて「休む」のだそうだ。
いつまで「休む」のかは未定とか・・・。
その辺は“あいまい”しておいて…ってことなのだろう。
上手く距離を置いたつもり・・・?
「あっ、そう、うんわかった。」
大人だからみんなそんな振りをする。
大人だからそれ以上は聞かない。
心のどこかでそっぽを向いてあげる・・・大人だから。
「アンタの音がなかったら音楽にならないじゃん!」
と、感情のすべてを出してぶつかり合った高校時代が
あ~懐かしい・・・。
気持ちをひとつにして築いてきたはずのハーモニーのかけらが
角っこのほうからちょっとだけ欠けてしまったけど、
きっと何事もなかったかのように歩き出す。
大人にとって“修復”は簡単なことだもの。
でも、私・・・ここだけで叫んでおこうっと。
そんな呼吸、ほんとはいらない!
・・・・・。
大人らしく
大きな深呼吸をしてまた歩き出すのである。