朝バナナ狂騒曲～♪

　　　　　　　　　　＜今となっては貴重なバナナ・・・byバナナ難民＞

その日の新聞にはたしかこんな風に書いてあった。

「バナナ品薄必至
　あの○○さんのダイエット成功例が購買意欲に拍車をかける」

ふ～ん、そうなんだぁ～。
折りしもその日は、次男の小学校の運動会前日。
早目にスーパーに行って買い物を済ませておこう～と思っていた。

　　　　　　　　　　

早々に身支度を整え、
スーパーまで自転車を走らせた私。
開店５分前に到着。

ちょっと早かったかなぁ～。まあ、いいか！
な～んてつぶやきながら入り口に向かうと・・・
な、なんと！主婦パワーむんむんの人だかり。

こ、これは、いったい

【注】改めていっておこう～。
　　　私は“運動会のお弁当のためのお買い物”である。

時は開店１分前。
入り口付近は先ほどの倍くらいの主婦が埋め尽くす。

竹取合戦でもはじまるのか？
狙い撃ち的、ウララ～な緊張感が走る。

【注】さらにいっておこう～。
　　　私はあくまで“運動会弁当のためのお買い物”である。

そしてついにＯＰＥＮ
皆さんの目的は、いうまでもなくバナナの山。

スウェーデン国旗の十字の部分に似た、
そう、パントーン１１６番の新鮮で黄金に輝く
黄色いバナナの山をめがけて・・・殺到。

いつになく盛り上がる果物売り場に
店員さんのテンションは最高潮。

声の限りに
「はい、バナナはこちらで～す。」と叫ぶ、叫ぶ。

【注】再びいっておこう～。
　　　私は、私は“お弁当のためのお買い物”・・・・。
　　　そうよ、そうなのよ…。

　　　　　　　

気がつくと、
足元の砂が波にさらわれていくように
なぜかバナナ売り場に向かっている私。

あ～～流されていく～。あぁぁ～れぇぇ～～。

確実に、あのパントーン１１６番の黄色いバナナの山へ・・・。

　　　　　　　　　　　

・・・・すると、バッタリＲちゃんママと鉢合わせ。

「運動会のお買い物だよね～。」
「だよね～。」

まちがっても、
「朝バナナ買いにきたの？」なんていう
ズバリすぎる威力をもつ波動砲的言葉を
発するわけにはいかない二人・・・。

だよね～。

当然、お互いのカゴの中には
もうしっかりと一房のバナナが鎮座していたことを
付け加えておこう。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

まわりを見渡すと
恐ろしくもカゴいっぱいにバナナを買っているオバサンも！

いや～そこまでは・・・。
さすがに・・・。

かくして、
あくまで“運動会のお弁当のためのお買い物”だった
主婦ニーナは・・・、

その後、バナナ難民としてさまようのでありました～。



　　　　　
さまようバナナ難民に応援よろしくお願いします。

　あれ以来、すっかり店頭から姿を消したバナナ。
　ようやく、一昨日あたりから我が家の近くではバナナの山が戻ってきました。