うんどうエッセイ「猫なべの定点観測」

おもに運動に関して、気ままに話したいと思います。
のんびり更新しますので、どうぞ気長にお付き合い下さい。

女子ホッケーのロンドン五輪世界最終予選の対戦相手が変更&日程を発表

2012年01月28日 | 団体球技(屋外)
◆女子ホッケー・ロンドン五輪世界最終予選の組み合わせ(18ヶ国が参加)

・予選第1組 (2012年2月15~26日 @インド・ニューデリー)
南アフリカ(12)、インド(13)、イタリア(19)、カナダ(20)、ウクライナ(26)、ポーランド(28)

・予選第2組 (2012年3月17~25日 @ベルギー・アントワープ)
スペイン(11)、アイルランド(14)、ベルギー(16)、ロシア(21)、フランス(25)、メキシコ(30)

・予選第3組 (2012年4月25日~5月5日 @岐阜県各務原市/岐阜県グリーンスタジアム)
日本(9)、アゼルバイジャン(15)、チリ(17)、ベラルーシ(22)、マレーシア(23)、 オーストリア(29)

※カッコ内は2011年10月30日現在の世界ランキング

注1)予選第2組の会場がベールショットからアントワープに変更となりました。
注2)トリニダード・トバゴが世界最終予選を辞退した為、予選第3組はオーストリアに変更となりました。



<日本の日程>
4月25日(水)16:00 vsオーストリア
4月27日(金)16:00 vsマレーシア
4月29日(日)13:30 vsチリ
5月 1日(火)16:00 vsアゼルバイジャン
5月 3日(木)16:00 vsベラルーシ

5月 5日(土)決勝(15:00)、3位決定戦(12:30)、5位決定戦(10:00)

※予選方式は、まず各組とも全6チームが1回戦総当りでリーグ戦を実施。
  各組のリーグ戦の1-2位が決勝戦に進出し、勝者のみがロンドン五輪の出場権を獲得。


ロンドン五輪世界最終予選の参加国変更ついての詳細(日本ホッケー協会HPより)
ロンドン五輪世界最終予選の日程の詳細(日本ホッケー協会HPより)
昨年6月のチャンピオンズ・チャレンジⅠのアゼルバイジャン代表の詳細(国際ホッケー連盟HPより)


                             *  *  *  *  * 


五輪切符を直接賭けた決勝戦は“日韓戦”になる予感

国際ホッケー連盟が、女子のロンドン五輪世界最終予選の対戦相手の変更と日程を、先日発表しました。男子と同じく、南アフリカはアフリカ大陸予選を勝ち抜くも、獲得した出場権を返上して世界最終予選に回ることになりました。なお、女子は出場権を持ってなかった国の中で世界ランキング最上位国のアルゼンチン(2位)が、代わりに出場権を獲得しました。現在世界ランキング9位の女子ホッケー日本代表「さくらジャパン」が入った3組には、当初はトリニダード・トバゴ(35位)が入る予定でした。しかし、同国が世界最終予選の参加を辞退した為、オーストリア(29位)が代わりに入りました。

ちなみに、オーストリアは、五輪出場1回(1980年モスクワ五輪で6チーム中5位)、W杯出場3回(1974年大会8位、1976年大会9位、1981年大会12位)ありますが、いずれも30年以上前のことであり、現在では欧州においても弱体化してます。近年の対戦経験はありませんが、実力で上回る日本が負ける相手だとは考えにくく、予選全体への影響は少ないでしょう。“得点供給源”だと思われていたトリニダード・トバゴよりかは多少は強いと思われるので、得失点差争いで影響はするかもしれませんね。なので、オーストリアと初戦で対戦する日本としては、しっかりと差をつけて白星を挙げなくてはなりません。

なお、世界最終予選の予選のレギュレーションは、まず各組とも全6チームが1回戦総当りでリーグ戦を実施し、リーグ戦の1-2位が決勝戦に進出。決勝の勝者のみがロンドン五輪の出場権を獲得となります。もちろん、油断大敵だとはいえ、2大会連続で五輪に出場して、世界ランキングも予選参加国の中で最上位である地元の日本が、リーグ戦で2位以内に入って決勝に進出する可能性が高いです。おそらく、決勝の相手は欧州の中堅国のアゼルバイジャン(15位)だと思われます。要注意すべきは、同国の選手には帰化した元韓国人が5~6人近くおり、更には監督が韓国の元男子代表監督であることです。集団で帰化した背景には、韓国ホッケー界の競技環境の悪さと、経済発展をバックにスポーツに力を入れているアゼルバイジャンの思惑があるそうです。

日本は、チリ(17位)・ベラルーシ(22位)・マレーシア(23位)とも近年は対戦しており、全て勝ち越してます。実績と経験で上回る日本の地元開催ということもあり、間違いなく予選勝ち抜きの最右翼です。ただ、ホッケーはコンタクトスポーツということもあり、フィジカルで劣る日本は韓国にはあまり相性が良くありません。最大のライバルであるアゼルバイジャンとの戦いは、事実上の“日韓戦”となるので、絶対に警戒を怠ってはなりません。しかも、ロンドン行きを直接賭けた決勝戦は一発勝負なのだから、細心の注意を払う必要があります。4月の予選だけでなく、7月の本番を見据える為にも、五輪前哨戦である現在アルゼンチンで開催中の「チャンピオンズトロフィー」(世界8強が参加する大会)で実りある成果を残してほしいです。



▼女子ホッケーのロンドン五輪の出場国
(本大会は12チームが参加。女子の開催期間は2012年7月29日~8月10日)

開催国:英国(4)
欧州:オランダ(1)、ドイツ(3)
米大陸:米国(10)
アジア:中国(5)、韓国(8)
オセアニア:豪州(7)、ニュージーランド(6)
世界ランキング最上位国:アルゼンチン(2)

※カッコ内は2011年11月10日現在の世界ランキング

※南アフリカはアフリカ大陸予選を勝ち抜くも、獲得した出場権を返上して世界最終予選に回ることを、国際ホッケー連盟が了承。この結果、出場権を持ってなかった国の中で世界ランキング最上位国のアルゼンチン(2位)が、代わりに出場権を獲得となりました。


・関連記事
女子ホッケーのロンドン五輪世界最終予選の組み合わせが決まる
アジアチャンピオンズトロフィーに挑んだ男女ホッケー日本代表
広州アジア大会回顧(中) 激戦必至となる団体球技の五輪切符争い
男女ホッケー、ロンドン五輪の切符は再来年にお預け
さくらジャパン、W杯は11位に終わる
さくらジャパン、3大会連続のW杯出場権を獲得



☆昨年8月にドイツで開催された欧州選手権のアゼルバイジャンvsベルギー戦のダイジェスト
(ベルギーがアゼルバイジャンに3-1で勝利)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。