うんどうエッセイ「猫なべの定点観測」

おもに運動に関して、気ままに話したいと思います。
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2011ラグビーW杯準々決勝の結果

2011年10月10日 | 団体球技(屋外)
◆第7回ラグビーW杯・準々決勝(2011年10月8~9日 @ニュージーランド)

ウェールズ 22(10-3)10 アイルランド
フランス 19(16-0)12 イングランド
豪州 11(8-3)9 南アフリカ
ニュージーランド 33(12-7)10 アルゼンチン


<準決勝の組み合わせ>
10/15 21:00 ウェールズ vs フランス     (@オークランド/イーデン・パーク)
〔通算対戦成績・ウェールズの44勝43敗3分〕
10/16 21:00 豪州 vs ニュージーランド    (@オークランド/イーデン・パーク)
〔通算対戦成績・ニュージーランドの115勝47敗5分〕

※キックオフの時間は現地時間 日本との時差は-4時間


〔写真はロイターより〕


                           *  *  *  *  *


見事なまでに北半球と南半球のブロックに分かれた今大会の準々決勝のカード。もちろん作為は全くありませんが、なぜこのような組み合わせになったのかというと、予選プールBでアイルランドが優勝候補の豪州を15-6で倒す番狂わせを起こし、4戦全勝で首位通過したからです。この結果、一躍ダークホースとなったアイルランドは古豪ウェールズと対戦。お互いに2大会ぶりに準々決勝に進出した両国の対決は一進一退の行き詰る攻防でしたが、後半に2トライを決めたウェールズが22-10で勝利。ウェールズは1987年第1回大会以来24年ぶりに2度目の準決勝進出を果たし、アイルランドは初の準決勝進出を逃しました。

同じブロックのもう1つのカードは、北半球勢として唯一W杯優勝経験のあるイングランドと、2大会連続4位入賞のフランスが対戦。今大会のフランスは予選プールでトンガに敗れるなどあまり調子は良くなく、下馬評では今年のシックスネーションズ優勝のイングランドが優位だと思われてました。ところが、いざ試合が始まってみると、FWの総重量で60kgも下回るフランスが優勢に展開し、前半を16-0で折り返します。後半はイングランドが2トライを奪って猛反撃するも及ばず、フランスが19-12で勝利。フランスは5大会連続で準決勝に進出し、イングランドは2大会ぶりの世界王座奪還の夢は潰えました。

過去に2回ずつW杯優勝経験のある国同士の対決となった豪州vs南アフリカ。前半は今年のトライネーションズ優勝の豪州がトライとPGを1つずつ奪って先制するも、その後は前回王者の南アが支配率55%、地域獲得率84%と試合を一方的に支配。しかし、南アは肝心の得点を中々奪えず、前半はPGだけの3点にとどまり、8-3のロースコアで豪州がリードして折り返します。後半も敵陣で優位に立った南アはPGとドロップゴールを1つずつ奪い、ついに9-8と逆転に成功。しかし72分、豪州は相手陣内10m付近で千載一遇のPGのチャンスを掴み、これを祖父母が南ア出身のWTBジェームズ・オコナーが決めて、豪州が11-9と再逆転。豪州が終了間際の南アの猛攻を凌ぎ切り、このスコアのまま試合終了。豪州が2大会ぶり5度目の準決勝進出を果たし、南アは2連覇を逃しました。

今回の準々決勝で最も力の差があると思われた、開催国ニュージーランドと前回3位のアルゼンチンとの一戦。前半は着実にPGを決めたNZが優位に進めるも、31分にアルゼンチンが1トライを奪い、7-6と逆転に成功。NZは、試合前に世界最高峰の司令塔ダン・カーターを故障で失っただけでなく、代役のスタンドオフまで試合中に故障退場する苦しい陣容。それでも、PGを2つ奪って前半のうちに再逆転に成功し、12-7で折り返します。後半もアルゼンチンの粘り強い抵抗にNZは苦戦を強いられますが、アルゼンチンが27分にシンビン(一時退場)で1人選手を失ってから戦況が一遍。これを機に、一気に突き放したNZが33-10で勝利し、2大会ぶりの準決勝進出。アルゼンチンは2大会連続の準決勝進出はなりませんでした。

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