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◆第80回全日本フィギュアスケート選手権(2011年12月22~26日 @なみはやドーム)
・男子シングル 総合得点 SP FS
1位:高橋大輔(関西大学大学院) 254.60 1位 3位
2位:小塚崇彦(トヨタ自動車) 250.97 2位 2位
3位:羽生結弦(東北高校) 241.91 4位 1位
4位:町田樹(関西大学) 213.48 3位 6位
5位:無良崇人(中京大学) 204.21 12位 4位
6位:村上大介(陽進堂) 203.41 9位 5位
・女子シングル 総合得点 SP FS
1位:浅田真央(中京大学) 184.07 2位 2位
2位:鈴木明子(邦和スポーツランド) 179.27 3位 1位
3位:村上佳菜子(中京大中京) 172.69 1位 6位
4位:今井遥(日本橋女学館) 166.67 5位 5位
5位:佐藤未生(グランプリ東海クラブ) 163.86 7位 4位
6位:宮原知子(関西大学中・高スケート部) 163.85 15位 3位
※高橋と浅田ともに2年ぶり5度目の優勝
【世界選手権ニース大会日本代表選手】 2012年3月26日~4月1日 @フランス・ニース
・男子シングル:高橋大輔、小塚崇彦、羽生結弦
・女子シングル:浅田真央、鈴木明子、村上佳菜子
・ペア:高橋成美(木下工務店ク東京)&マービン・トラン(カナダ)
・アイスダンス:キャシー・リード&クリス・リード(ともに、木下工務店ク東京)
【四大陸選手権日本代表選手】 2012年2月7~12日 @米国・コロラドスプリングス
・男子シングル:高橋大輔、町田樹、無良崇人
・女子シングル:浅田真央、村上佳菜子、今井遥
・ペア:高橋成美&マービン・トラン
・アイスダンス:キャシー・リード&クリス・リード
【世界ジュニア選手権日本代表選手】 2012年2月27日~3月4日 @ベラルーシ・ミンスク
・男子シングル:田中刑事(岡山理科大学附属高校)、宇野昌磨(グランプリ東海クラブ)、日野龍樹(中京大中京)
・女子シングル:佐藤未生、宮原知子、庄司理紗(西武東伏見FSC)
【ユースオリンピック冬季競技大会日本代表選手】 2012年1月13~22日 @オーストリア・インスブルック
・男子シングル:宇野昌磨、中村優(北海道教育大附属釧路中学校)
・女子シングル:庄司理紗
日本スケート連盟のフィギュアスケートの関連ページ
〔写真は共同通信〕
* * * * *
織田信成が負傷による体調不良で不参加だった今大会の男子。高橋大輔、小塚崇彦の2強に、4回転ジャンプを武器とする17歳の新鋭・羽生結弦が挑む構図でした。SPでは高橋が冒頭の4回転トーループと3回転トーループの連続ジャンプの大技に成功。これで一気に波に乗り、圧巻の演技で96.05点を叩き出して断トツでSP首位発進。ところが、フリーでは3度転倒し、得点が伸び悩みます。結局、貯金を全て吐き出す格好で何とか首位を維持し、ほろ苦い形で2年ぶり5度目の優勝となりました。昨年の全日本王者の小塚はSPはまずまずの演技でしたが、フリーでは後半冒頭のトリプルアクセルで転倒して追い上げることが出来ず、2位に留まりました。シニア2年目でグランプリファイナルで4位入賞した進出した羽生は、SPで大きなミスを犯して出遅れますが、フリーでは冒頭の4回転トーループを決め、続くトリプルアクセルにも成功。最後の3回転サルコーこそ1回転になるが、会心の演技内容でフリーでは1位となり、最終的に総合3位に食い込みました。なお、世界選手権には大方の予想通りに、高橋、小塚、羽生の3人が選出されました(なお、羽生は初選出)。ただ、この3人を脅かす選手が不在なのが、気がかりです。
昨年優勝の安藤美姫が今季休養の為、女王不在となった今大会の女子。大会前には優勝の最右翼だった浅田真央が実母を亡くす不幸があっただけに、仕上がりが心配されました。しかし、精神的な動揺を一切見せず、SPとフリーともに、リスクをあえて回避して安定した演技でそれぞれ2位となり、最終的に2年ぶり5度目の優勝を飾りました。今大会は今季好調の鈴木明子が初優勝なるか注目されたが、SPで冒頭の2連続3回転トーループが、最初のジャンプでバランスを崩して3回転-1回転になったのが響き、3位と出遅れます。フリーは細かいミスこそあったものの1位だっただけに、SPで失敗したのが痛かったです。村上佳菜子は今季は「大人への進化」を目指すも、グランプリシリーズでは精細を欠きました。だが、今大会のSPは冒頭で3回転の連続ジャンプを決めるなど、ミスの無い演技で首位発進。しかし、フリーでは大きなミスが相次いで6位となり、辛うじて総合成績で3位に踏みとどまりました。やはり、SP首位で終えて最終滑走となったプレッシャーなのでしょうか。結局、浅田、鈴木、村上の3人が世界選手権代表に選出。村上の1学年上の今井遥は惜しくも4位でしたが、自己最高順位でした。彼女が2年ぶりに四大陸選手権に選ばれたのは、今後のキャリアを積む上でも良かったと思います。
なお、世界選手権の成績によって、来年の大会の国別出場枠が決まります。2人以上出場する国は、上位2人の合計順位が「13」以内であれば、次回大会は3枠を確保出来ます。今度の世界選手権の成績は、ソチ五輪の国別出場枠が直接懸かった再来年の大会にも大きく影響します。つまり、今度の大会は「ソチ五輪の1次予選」のような感じなので、3枠確保の為にも決して手を抜くことは出来ません。また、今季は世界選手権と毎年開催される四大陸選手権の他に、世界ジュニア選手権(10代の選手に参加資格)と、今年から新設されたユースオリンピック(14~18歳が対象の大会)などジュニア年代の国際大会も開催されます。今回の全日本選手権の女子シングルで5位入賞の佐藤未生と、6位入賞で11月に八戸で行われた全日本ジュニア選手権優勝者の宮原知子が出場する世界ジュニア選手権は要注目ですね。また、ユースオリンピックには男子の宇野昌磨と女子の庄司理紗が参加します。将来を明るくして選手層を厚くする為にも、次世代を担う若手選手の活躍にも期待したいです。
・男子シングル 総合得点 SP FS
1位:高橋大輔(関西大学大学院) 254.60 1位 3位
2位:小塚崇彦(トヨタ自動車) 250.97 2位 2位
3位:羽生結弦(東北高校) 241.91 4位 1位
4位:町田樹(関西大学) 213.48 3位 6位
5位:無良崇人(中京大学) 204.21 12位 4位
6位:村上大介(陽進堂) 203.41 9位 5位
・女子シングル 総合得点 SP FS
1位:浅田真央(中京大学) 184.07 2位 2位
2位:鈴木明子(邦和スポーツランド) 179.27 3位 1位
3位:村上佳菜子(中京大中京) 172.69 1位 6位
4位:今井遥(日本橋女学館) 166.67 5位 5位
5位:佐藤未生(グランプリ東海クラブ) 163.86 7位 4位
6位:宮原知子(関西大学中・高スケート部) 163.85 15位 3位
※高橋と浅田ともに2年ぶり5度目の優勝
【世界選手権ニース大会日本代表選手】 2012年3月26日~4月1日 @フランス・ニース
・男子シングル:高橋大輔、小塚崇彦、羽生結弦
・女子シングル:浅田真央、鈴木明子、村上佳菜子
・ペア:高橋成美(木下工務店ク東京)&マービン・トラン(カナダ)
・アイスダンス:キャシー・リード&クリス・リード(ともに、木下工務店ク東京)
【四大陸選手権日本代表選手】 2012年2月7~12日 @米国・コロラドスプリングス
・男子シングル:高橋大輔、町田樹、無良崇人
・女子シングル:浅田真央、村上佳菜子、今井遥
・ペア:高橋成美&マービン・トラン
・アイスダンス:キャシー・リード&クリス・リード
【世界ジュニア選手権日本代表選手】 2012年2月27日~3月4日 @ベラルーシ・ミンスク
・男子シングル:田中刑事(岡山理科大学附属高校)、宇野昌磨(グランプリ東海クラブ)、日野龍樹(中京大中京)
・女子シングル:佐藤未生、宮原知子、庄司理紗(西武東伏見FSC)
【ユースオリンピック冬季競技大会日本代表選手】 2012年1月13~22日 @オーストリア・インスブルック
・男子シングル:宇野昌磨、中村優(北海道教育大附属釧路中学校)
・女子シングル:庄司理紗
日本スケート連盟のフィギュアスケートの関連ページ
〔写真は共同通信〕
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織田信成が負傷による体調不良で不参加だった今大会の男子。高橋大輔、小塚崇彦の2強に、4回転ジャンプを武器とする17歳の新鋭・羽生結弦が挑む構図でした。SPでは高橋が冒頭の4回転トーループと3回転トーループの連続ジャンプの大技に成功。これで一気に波に乗り、圧巻の演技で96.05点を叩き出して断トツでSP首位発進。ところが、フリーでは3度転倒し、得点が伸び悩みます。結局、貯金を全て吐き出す格好で何とか首位を維持し、ほろ苦い形で2年ぶり5度目の優勝となりました。昨年の全日本王者の小塚はSPはまずまずの演技でしたが、フリーでは後半冒頭のトリプルアクセルで転倒して追い上げることが出来ず、2位に留まりました。シニア2年目でグランプリファイナルで4位入賞した進出した羽生は、SPで大きなミスを犯して出遅れますが、フリーでは冒頭の4回転トーループを決め、続くトリプルアクセルにも成功。最後の3回転サルコーこそ1回転になるが、会心の演技内容でフリーでは1位となり、最終的に総合3位に食い込みました。なお、世界選手権には大方の予想通りに、高橋、小塚、羽生の3人が選出されました(なお、羽生は初選出)。ただ、この3人を脅かす選手が不在なのが、気がかりです。
昨年優勝の安藤美姫が今季休養の為、女王不在となった今大会の女子。大会前には優勝の最右翼だった浅田真央が実母を亡くす不幸があっただけに、仕上がりが心配されました。しかし、精神的な動揺を一切見せず、SPとフリーともに、リスクをあえて回避して安定した演技でそれぞれ2位となり、最終的に2年ぶり5度目の優勝を飾りました。今大会は今季好調の鈴木明子が初優勝なるか注目されたが、SPで冒頭の2連続3回転トーループが、最初のジャンプでバランスを崩して3回転-1回転になったのが響き、3位と出遅れます。フリーは細かいミスこそあったものの1位だっただけに、SPで失敗したのが痛かったです。村上佳菜子は今季は「大人への進化」を目指すも、グランプリシリーズでは精細を欠きました。だが、今大会のSPは冒頭で3回転の連続ジャンプを決めるなど、ミスの無い演技で首位発進。しかし、フリーでは大きなミスが相次いで6位となり、辛うじて総合成績で3位に踏みとどまりました。やはり、SP首位で終えて最終滑走となったプレッシャーなのでしょうか。結局、浅田、鈴木、村上の3人が世界選手権代表に選出。村上の1学年上の今井遥は惜しくも4位でしたが、自己最高順位でした。彼女が2年ぶりに四大陸選手権に選ばれたのは、今後のキャリアを積む上でも良かったと思います。
なお、世界選手権の成績によって、来年の大会の国別出場枠が決まります。2人以上出場する国は、上位2人の合計順位が「13」以内であれば、次回大会は3枠を確保出来ます。今度の世界選手権の成績は、ソチ五輪の国別出場枠が直接懸かった再来年の大会にも大きく影響します。つまり、今度の大会は「ソチ五輪の1次予選」のような感じなので、3枠確保の為にも決して手を抜くことは出来ません。また、今季は世界選手権と毎年開催される四大陸選手権の他に、世界ジュニア選手権(10代の選手に参加資格)と、今年から新設されたユースオリンピック(14~18歳が対象の大会)などジュニア年代の国際大会も開催されます。今回の全日本選手権の女子シングルで5位入賞の佐藤未生と、6位入賞で11月に八戸で行われた全日本ジュニア選手権優勝者の宮原知子が出場する世界ジュニア選手権は要注目ですね。また、ユースオリンピックには男子の宇野昌磨と女子の庄司理紗が参加します。将来を明るくして選手層を厚くする為にも、次世代を担う若手選手の活躍にも期待したいです。