うんどうエッセイ「猫なべの定点観測」

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男子ホッケーのロンドン五輪世界最終予選の対戦相手が変更&日程を発表

2012年01月27日 | 団体球技(屋外)
◆男子ホッケー・ロンドン五輪世界最終予選の組み合わせ(18ヶ国が参加)

・予選第1組 (2012年2月15~26日 @インド・ニューデリー)
インド(10)、カナダ(14)、フランス(18)、ポーランド(19)、米国(24)、イタリア(28)

・予選第2組 (2012年3月10~18日 @アイルランド・ダブリン)
韓国(6)、マレーシア(13)、アイルランド(16)、ロシア(20)、チリ(26)、ウクライナ(29)

・予選第3組 (2012年4月26日~5月6日 @岐阜県各務原市/岐阜県グリーンスタジアム)
南アフリカ(12)、日本(15)、中国(17)、オーストリア(21)、チェコ(23)、ブラジル(42)

※カッコ内は2011年12月12日現在の世界ランキング

注1)南アフリカはアフリカ大陸予選を勝ち抜くも、獲得した出場権を返上して世界最終予選に回ることを、国際ホッケー連盟が了承。この結果、出場権を持ってなかった国の中で世界ランキング最上位国のスペイン(4位)が代わりに出場権を獲得し、予選第3組はスペインから南アフリカに変更となりました。

注2)エジプトが世界最終予選を辞退した為、予選第1組はイタリアに変更となりました。


注3)キューバが世界最終予選を辞退した為、予選第3組はブラジルに変更となりました。


<日本の日程>
4月26日(木)16:00 vsチェコ
4月28日(土)18:30 vsオーストリア
4月30日(月)16:00 vsブラジル
5月 2日(水)16:00 vs南アフリカ
5月 4日(金)16:00 vs中国

5月 6日(日)決勝(15:00)、3位決定戦(12:30)、5位決定戦(10:00)

※予選方式は、まず各組とも全6チームが1回戦総当りでリーグ戦を実施。
  各組のリーグ戦の1-2位が決勝戦に進出し、勝者のみがロンドン五輪の出場権を獲得。
 

ロンドン五輪世界最終予選の参加国変更ついての詳細(1月18日発表の日本ホッケー協会HPより)
ロンドン五輪世界最終予選の参加国変更ついての詳細(2月15日発表の日本ホッケー協会HPより)
ロンドン五輪世界最終予選の日程の詳細(日本ホッケー協会HPより)
昨年12月のチャンピオンズ・チャレンジⅠの南アフリカ代表の詳細(国際ホッケー連盟HPより)


                             *  *  *  *  * 


さむらいジャパンに神風が吹く?

国際ホッケー連盟が、男子のロンドン五輪世界最終予選の対戦相手の変更と日程を、先日発表しました。対戦相手の変更の中で最も注目すべきは、3組に入っていたスペインが南アフリカに変わったことです。なぜ、そうなったのかというと、アフリカ予選を勝ち抜いた南アが獲得した五輪出場権を返上して、世界最終予選に回ることになったからです。しかも、男女ともです。返上した理由は全く不明なのですが、団体球技で大苦戦が続いている日本からすると、実にもったいない話ですよね。なお、この結果、男子は出場権を持ってなかった国の中で世界ランキング最上位国のスペイン(4位)が、代わりに出場権を獲得となりました。

そして、この対戦相手の変更で漁夫の利を得そうなのが、現在世界ランキング15位の男子ホッケー日本代表「さむらいジャパン」です。というのも、この3組の勝ち抜きの大本命は、2008年北京五輪で準優勝したスペインだと思われていたからです。日本は、今回の世界最終予選の開催国なので地の利があるとはいえ、過去の国際的な実績や世界ランキングから判断しても、スペインとは明らかに地力に差があり、どうあがいても勝算は極めて薄かったです。まるで、前回の北京五輪世界最終予選で、当時世界ランキング1位だったドイツが欧州予選で規定の順位に入れなかった為、世界最終予選で日本と対戦する展開を彷彿とさせられました。

しかし、今回の変更により、この予選第3組は、“無風区”から一転して、大激戦区となるのは必至です。参考までに、世界ランキングだと、南アがこの組で最上位となる12位、地元の日本が15位、中国が17位、オーストリアが21位、チェコが23位、ブラジルが42位です。早い話が、この組は「3強3弱」の力関係です。ライバルとなる南ア(北京五輪12位、2010年W杯10位)と中国(北京五輪11位)とは、近年対戦してます。南アとは、昨年12月に同国で開催されたチャンピオンズ・チャレンジⅠ(世界7~12位ぐらいの国が参加する上から2番目の国際大会)で対戦し、日本は2-3で惜敗。中国とは、広州アジア大会では0-2で敗れ、9月に中国で開催されたアジアチャンピオンズトロフィーでは3-1で勝利。ランキングや実績だと南アが優位だと思われます。しかし、敵地での試合を考慮しても、両国とは実力が拮抗していると思われます(なお、北京五輪では中国が南アに4-3で勝利、2009年12月のチャンピオンズ・チャレンジⅠでは南アが中国に5-0で勝利)。

五輪切符を直接賭けた決勝戦に進出する為には、予選リーグで必ず2位以内に入らなくてはなりません。予選リーグでは、3強のうち必ず1チームが脱落する熾烈な争いとなり、まさに“椅子取りゲーム”となります。この3ヵ国が対戦する予選リーグ第3節以降からの試合が正念場となるので、直接対決では最低でも引き分けに持ち込まなくてはなりません。また、複数のチームが勝ち点で並んで、得失点差争いになる可能性があるので、この両国との戦いだけでなく、他の3ヶ国が相手でも気の抜けない戦いとなります。正直、決勝にはどのチーム進むのか予想が付きませんが、日本は前回に続いて今回も世界最終予選の開催国となるのだから、地の利をフルに活かさなくてはなりません。絶対に予選リーグで2位以内に入って決勝に進出し、乾坤一擲の勝負に打って出る覚悟で、ロンドン行きの切符を必ず勝ち取ってほしいです。今回こそが、1968年メキシコ五輪以来、44年越しの悲願達成となる最大のチャンスですから。



▼男子ホッケーのロンドン五輪の出場国
(本大会は12チームが参加。男子の開催期間は2012年7月30日~8月11日)

開催国:英国(5)
欧州:ドイツ(2)、オランダ(3)、ベルギー(12)
米大陸:アルゼンチン(8)
アジア:パキスタン(9)
オセアニア:豪州(1)、ニュージーランド(7)
世界ランキング最上位国:スペイン(4)

※カッコ内は2011年11月10日現在の世界ランキング


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☆一昨年10月にインドで開催された英連邦競技大会での南アフリカvsニュージーランドのダイジェスト
(NZが4-2で南アに勝利)



☆北京五輪での中国vsドイツのダイジェスト
(ドイツが4-1で勝利)

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