うんどうエッセイ「猫なべの定点観測」

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女子ホッケーのロンドン五輪世界最終予選の組み合わせが決まる

2011年11月19日 | 団体球技(屋外)
◆女子ホッケー・ロンドン五輪世界最終予選の組み合わせ(18ヶ国が参加)

・予選第1組 (2012年2月15~26日 @インド・ニューデリー)
南アフリカ(12)、インド(13)、イタリア(19)、カナダ(20)、ウクライナ(26)、ポーランド(28)

・予選第2組 (2012年3月17~25日 @ベルギー・ベールショット アントワープ)
スペイン(11)、アイルランド(14)、ベルギー(16)、ロシア(21)、フランス(25)、メキシコ(30)

・予選第3組 (2012年4月25日~5月6日 @岐阜県各務原市/岐阜県グリーンスタジアム)
日本(9)、アゼルバイジャン(15)、チリ(17)、ベラルーシ(22)、マレーシア(23)、 トリニダード・トバゴ(35) オーストリア(29)

※予選方式は、まず各組とも全6チームが1回戦総当りでリーグ戦を実施。
  各組のリーグ戦の1-2位が決勝戦に進出し、勝者のみがロンドン五輪の出場権を獲得。
  カッコ内は2011年11月10日現在の世界ランキング


注1)予選第2組の会場がベールショットからアントワープに変更となりました。
注2)トリニダード・トバゴが世界最終予選を辞退した為、予選第3組はオーストリアに変更となりました(→詳細はこちら)。



日本ホッケー協会の今大会の関連ページ
ロンドン五輪の出場枠についての詳細(日本ホッケー協会HPより)
ロンドン五輪世界最終予選についての詳細(日本ホッケー協会HPより)
ロンドン五輪世界最終予選の参加国変更ついての詳細(日本ホッケー協会HPより)
昨年6月のチャンピオンズ・チャレンジⅠのアゼルバイジャン代表の詳細(国際ホッケー連盟HPより)


                             *  *  *  *  * 


さくらジャパンの最大の敵は「エセ韓国」

現在世界ランキング9位の女子ホッケー日本代表「さくらジャパン」。日本は昨年11月の広州アジア大会で3位に終わり、2位以内に与えられるロンドン五輪のアジア代表の権利を逃しました。なので、本大会の最後の切符を賭けて、日本は来年4月25日~5月6日まで岐阜県各務原市で開催される世界最終予選に臨むことになりました(なお、男子の世界最終予選第3組も同じ場所で同時開催)。

先日、国際ホッケー連盟が、本大会の最後の3枚の切符を賭けた世界最終予選の組み合わせ抽選を発表しました(なお、日程の発表はまだです)。世界最終予選は参加18ヶ国を6チーム×3組に分けて、3ヶ所で実施します。直近の世界ランキングを基に、概ね均等に3つの組に振り分けてます。大まかなレギュレーションは、まず各組とも全6チームが1回戦総当りでリーグ戦を実施し、リーグ戦の1-2位が決勝戦に進出。最終的に、各3組の決勝戦の勝者のみに本大会の出場権が与えられます。早い話が、男子と全く同じレギュレーションです。

日本が属する予選第3組には、アゼルバイジャン(15位)、チリ(17位)、ベラルーシ(22位)、マレーシア(23位)、トリニダード・トバゴ(35位)が入ってます。ちなみに、今回の世界最終予選に参加する全18ヶ国の中では、日本が最も世界ランキングが高い国です。また、五輪とW杯の出場回数は、日本以外は全て皆無です(なお、両大会とも12ヶ国が参加)。日本は、五輪には2004年アテネ大会から2大会連続で出場し、初出場だったアテネでは8位入賞し、北京では10位。W杯には3大会連続で6度出場し、前々回の2006年大会は過去最高の5位に入賞し、前回の2010年大会は11位でした。なので、世界ランキングや過去の国際的な実績から判断しても、この組はトップシードされた日本を軸に展開するのは間違いないです。

ただ、予選は真剣勝負ですし、しかも本大会の出場権を直接賭けた決勝戦は一発勝負となるので、警戒を怠ってはなりません。おそらく、今予選の最大のライバルとなるのはアゼルバイジャンでしょう。同国は、オランダ、ドイツ、イングランド、スペインに次ぐ、欧州の中位レベルに位置し、クラブレベルでも欧州の大会で上位進出するなど、近年躍進中の国です。しかも、集団で帰化した元韓国人までおります(監督とコーチも韓国人です)。日本は、一昨年10月に南アフリカで開催された「チャンピオンズ・チャレンジⅠ」(世界7~12位ぐらいの国が参加する上から2番目の国際大会)では5-0で大勝。昨年4月にロシアで開催されたW杯世界最終予選でも2度対戦し、予選リーグで2-0、決勝で1-0といずれも日本が勝利してます。ただ、決勝ではかなり苦戦を強いられたので、心して臨まなくてはなりません。ちなみに、6月にアイルランドで開催された「チャンピオンズ・チャレンジⅠ」では日本が優勝し、アゼルバイジャンは最下位の8位でした(ただし、対戦は無し)。

また、他の4ヶ国とも日本は対戦経験があります。ベラルーシとはW杯世界最終予選で10-2で大勝。マレーシアとは広州アジア大会で4-2で快勝。トリニダード・トバゴとは7月に優勝した「4ネーションクラシック」で14-0で圧勝。ただ、チリとは同大会で2度対戦し、いずれの試合も日本が終始押し込むも、1勝1分だったので、注意しなくてはなりません。とはいえ、女子は強豪国の殆どが既に五輪出場権を獲得しているので、組み合わせに恵まれた日本は普段どおりの実力を発揮すれば、勝ち抜くのはさほど困難ではありません。それに、予選のレギュレーションは昨年のW杯世界最終予選と全く同じですし、しかも地元での開催です。もちろん、油断は禁物ですが、あらゆる面で慣れている分、実力と経験に勝る日本が圧倒的に有利なので、予選敗退は断じてあってはなりません。

日本は3大会連続の五輪出場はもちろんのこと、本大会では6位入賞以上の成績を収めることを目標にしてます。ただ、広州アジア大会で中国と韓国に敗れて五輪出場権を獲れずに、格下相手との世界最終予選へ遠回りを余儀なくされてしまい、本大会に向けた強化の時間を十分に確保出来なかったので、正直苦しいところです。だけど、日本は、来年1月にアルゼンチンで開催される「チャンピオンズトロフィー」に参加出来るのは、今後を見据えた上でも非常にありがたいです。なぜなら、この大会は世界8強が参加する非常にレベルが高い大会なので、世界最終予選だけでなく、五輪本番に向けた貴重な強化試合となるからです。残された時間は少ないだけに、強豪との対戦を通じて手応えを掴んでもらいたいです。



▼女子ホッケーのロンドン五輪の出場国
(本大会は12チームが参加。女子の開催期間は2012年7月29日~8月10日)

開催国:英国(4)
欧州:オランダ(1)、ドイツ(3)
米大陸:米国(10)
アジア:中国(5)、韓国(8)
オセアニア:豪州(7)、ニュージーランド(6)
世界ランキング最上位国:アルゼンチン(2)

※カッコ内は2011年11月10日現在の世界ランキング

※南アフリカはアフリカ大陸予選を勝ち抜くも、獲得した出場権を返上して世界最終予選に回ることを、国際ホッケー連盟が了承。この結果、出場権を持ってなかった国の中で世界ランキング最上位国のアルゼンチン(2位)が、代わりに出場権を獲得となりました。


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