うんどうエッセイ「猫なべの定点観測」

おもに運動に関して、気ままに話したいと思います。
のんびり更新しますので、どうぞ気長にお付き合い下さい。

2011ラグビーW杯準決勝の結果

2011年10月17日 | 団体球技(屋外)
◆第7回ラグビーW杯・準決勝(2011年10月15~16日 @ニュージーランド)

フランス 9(6-3)8 ウェールズ
ニュージーランド 20(14-6)6 豪州


<3位決定戦の組み合わせ>
10/21 20:30 ウェールズ vs 豪州         (@オークランド/イーデン・パーク)
〔通算対戦成績・豪州の19勝10敗1分〕

<決勝の組み合わせ>
10/23 21:00 フランス vs ニュージーランド    (@オークランド/イーデン・パーク)
〔通算対戦成績・ニュージーランドの38勝12敗1分〕

※キックオフの時間は現地時間 日本との時差は-4時間


〔写真はロイターより〕


                           *  *  *  *  *


準々決勝と同様に、北半球と南半球のブロックに分かれた今大会の準決勝のカード。フランスvsウェールズが最初のカードとして行われました。世界ランキングは、フランスが3位、ウェールズが6位です。試合は、まずウェールズがペナルティゴール(PG)で先制をするも、前半19分に主将のFLサム・ウォーバートンが危険なタックルで一発退場。ウェールズは14人での戦いを余儀なくされます。しかし、1人減ってからウェールズはむしろ奮闘し、フランスを苦しめます。押され気味だったフランスでしたが、少ないチャンスで確実に2本のPGを決めて、前半のうちに逆転に成功。フランスは後半にもPGを1本決めて、6点差のリードを奪います。後半59分、今度はウェールズのSHマイク・フィリップスがトライを奪い、1点差に追い上げて猛反撃を敢行。だが、フランスは自陣に押し込まれながらもタックルで凌ぎきり、9-8の僅差で勝利。結局、キッカーの差が明暗を分けました。フランスは1999年大会以来3度目の決勝進出を果たしました。

もう一つのカードはNZvs豪州の隣国同士の宿命の対決。世界ランキングでは、NZが1位、豪州が2位なので、戦前は「事実上の決勝戦」と評されました。両国の通算対戦成績では、NZが豪州を116勝47負5分と圧倒してます。しかし、W杯で両国は1991年大会と2003年大会に2度対戦してますが、いずれも豪州が勝利を飾ってます。なお、今年のトライネーションズでは双方とも地元で勝利を収めてます。豪州は準々決勝で前回優勝国の南アフリカを倒したのに対し、NZは司令塔のSOダン・カーターが負傷で離脱。NZには不穏な空気が流れてました。しかし、試合は今大会で唯一無敗の開催国NZが優勢に試合を運びます。前半6分にNZがパスを繋いでトライを奪って先制。その後、双方がPGとDGを決めるなど、キック合戦の様相を呈し、前半はNZが14-6で折り返します。後半も同様に、地元の応援を背に受けたNZがボールを常に支配。NZがPGを2本決めて豪州を無失点に抑え、20-6で勝利。NZは1995年大会以来3度目の決勝進出を果たしました。

この結果、10月23日の決勝戦のカードはNZvsフランスとなりました。両国の通算対戦成績はNZの51戦38勝12敗1分と差がありますが、W杯での対戦成績だと5戦3勝2敗とかなり接近します。24年前の1987年第1回大会決勝では、地元(正確には豪州との共催)NZが29-9でフランスを下してW杯初代王者に輝きました。意外にも、NZはこの第1回大会以来優勝が無く、いつもあと一歩で敗れ去ってます。中でも、第4回大会の準決勝でフランスに31-43で敗れた試合は大会史に残る番狂わせでした。この他にもフランスには、前回2007年大会の準々決勝でも18-20で敗れて史上最低の成績に終わるなど、NZにとって決して相性が良いとは言えないです。今大会は予選プールではNZがフランスを37-17で快勝してますが、果たして決勝ではどんな結末を迎えるのか楽しみです。

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2 コメント

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第1回大会を思い出します (こーじ)
2011-10-21 00:21:04
 第1回大会もベスト4は同じ顔ぶれで、当時は
フランスーオーストラリアがW杯の歴史に残るスペクタクルな試合でフランスが勝ち、NZ-ウェールズはNZの完勝でした。

 今回はウェールズに きっちりしたキッカーがいれば勝てた試合でしたけど、14人でよく頑張ったと称えたいですね。

 もっともウェールズが勝ち上がってもファイナルはワンサイドになる可能性が高いと思いますけど、ついついウェールズに気が行ってしまいました。

 事実上のファイナルであるNZとオーストラリアはスペクタクルとは対極の究極の勝利に拘る
真剣勝負でしたね。

 南アフリカと戦ったオーストラリアの調子だったらと考えてしまいますが、ベスト8でエネルギーを消耗したとも思います。

 ちなみにファイナル&3位決定戦も第1回と同じ顔ぶれになりましたが、前回の3位決定戦は
開始早々に退場者を出して1人少なかったオーストラリアを残り1分でウェールズが逆転勝ちした
のを思い出します。

 今回は順当ではないかと考えますが・・・

 ちなみにスカパーの無料体験に22日まで加入してますからライブ中継を見る事ができますが、やはりフランスーウェールズ戦をライブで見ると熱くなりますね。
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コメントありがとうございます (猫なべ)
2011-10-28 20:49:25
こんばんは、こーじさん

ここ最近パソコンがとても不調だったので、コメントへの返事が遅くなりまして、大変申し訳ありませんでした。

準決勝のレベルになると実力が拮抗することもあり、トライ数が格段に減って、キッカーの能力の差で決まる試合が多くなりますね。
やはり、お互いに長所を出して攻め合うよりも、短所を痛めつける展開になるのは仕方がないですね。
また、NZは開催国だけに、準々決勝までの組み合わせが恵まれたことも、体力面で有利に働いたと思います。

ちなみに、第1回大会の豪州というと、キャンピージがいたのを覚えてます。
この豪州に、宮地克実監督率いる日本は予選プールで23-42と敗れますが、当時のトライが4点制だったことを差し引いても、健闘したと思いますね。
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