うんどうエッセイ「猫なべの定点観測」

おもに運動に関して、気ままに話したいと思います。
のんびり更新しますので、どうぞ気長にお付き合い下さい。

名勝負数え歌Vol.12 「途絶えた記録(下)」

2010年08月15日 | 名勝負数え歌
中国に逆転負けした翌6月22日、日本は4戦全勝で首位を走るイタリアと対戦。前年のW杯では日本がフルセットの末に勝利した相手でした。だが、イタリアはこの間に急成長し、立場が完全に逆転。攻撃パターンを研究された日本は中々得点に結びつかず、逆に美女選手としても有名なフランチェスカ・ピッチニーニとシモナ・リニエーリの2門の大砲の餌食に。 . . . 本文を読む

名勝負数え歌Vol.11 「途絶えた記録(上)」

2010年08月14日 | 名勝負数え歌
あと2年後に迫った2012年ロンドン五輪。射撃の松田知幸が今月10日にドイツのミュンヘンで行われた世界選手権で、男子50mピストルと、男子エアピストルで2冠を見事に達成し、ロンドン五輪の日本代表決定第1号となりました。その他にも、森ゆかりが女子25mピストルで4位入賞を果たして2番目の出場決定となりました。おそらく、来年以降は、各競技でロンドン行きを賭けた予選会が本格的に始まりますので、続々と代表が決まるでしょう。多くの競技で五輪切符をたくさん獲得する事を心から祈ります。 . . . 本文を読む

名勝負数え歌Vol.10 「最初で最後の対決」

2009年09月23日 | 名勝負数え歌
ドイツの正式国名は「ドイツ連邦共和国」です。今から19年前までは、ドイツは2つに分かれていた国で、この名称の国はかつて「西ドイツ」と呼ばれていました。一方、東側にあった国の正式名称が「ドイツ民主共和国」。通称「東ドイツ」です。第2次世界大戦後、敗戦国のドイツは米ソ英仏の4つの連合国によって分割占領された後、1949年に米英仏の占領地域が西ドイツ、ソ連の占領地域が東ドイツとそれぞれ違った国家体制の道を歩みました。その後、1990年10月3日、共産主義国の東ドイツは西ドイツに吸収合併される形で国家そのものが消滅し、41年ぶりにドイツが統一。今回は、1974年に分断国家だった西ドイツで開催されたサッカーW杯にまつわる話をしたいと思います。 . . . 本文を読む

名勝負数え歌Vol.9 「ダニッシュ・ダイナマイト」

2009年09月21日 | 名勝負数え歌
2016年夏季五輪の開催地決定が、いよいよ来週の金曜日の10月2日に決定します。東京をはじめ、シカゴ、リオデジャネイロ、マドリードの4都市が招致に名乗りを上げてます。現状ではリオデジャネイロが有力と報道されてますが、どの都市も一長一短であり、予想は全く難しいところです。果たしてジャック・ロゲ国際オリンピック委員会(IOC)会長は、どの都市の名前を読み上げるのでしょうか?ちなみに、この五輪招致選挙はデンマークの首都のコペンハーゲンで行われます。今回は、今から23年前に、メキシコの地で破壊的な攻撃力で快進撃を見せたデンマークのサッカー代表チームにまつわる話をしたいと思います。 . . . 本文を読む

名勝負数え歌Vol.8 「長い旅路の末に」

2009年09月12日 | 名勝負数え歌
カリブ海に浮かぶ美しい小さな島国トリニダード・トバゴ。総人口が約130万人で、小アンティル諸島南部に位置するトリニダード島とトバゴ島の2島と属領からなる共和制国家です。石油を貯蔵するためのドラム缶から生まれた楽器であるスティールドラムでも有名です。そして、世界的に有名なソカはトリニダード・トバゴ発祥の音楽で、国民に絶大な人気があります。また、スポーツの分野では、1976年モントリオール五輪の男子100mでヘイズリー・クロフォードが同国初の金メダルを獲得するなど、陸上のスプリント種目の世界的な強豪国でもあります。今回は、今から20年前に、W杯初出場を賭けて米国と戦った、同国発祥の音楽にちなんで「ソカ・ウォリアーズ」(Soca Worriors)と愛称が名付けられたサッカーのトリニダード・トバゴ代表チームの話をしたいと思います。 . . . 本文を読む

名勝負数え歌Vol.7 「悪夢の鬼門」

2009年08月01日 | 名勝負数え歌
人間は、古から縁起を担ぐ為に方角に対して大変に敏感です。「北枕」を忌み嫌うなどもそうなのでしょうか。また、方角だけでなく、苦手な人物や過去に嫌な思い出のある場所などに対しても、当然の如く忌み嫌って避けたがります。スポーツも同様で、相性が悪くて苦手としている天敵のような存在や、過去に苦い記憶のある土地や会場に対しては避けたくなるのが人間の習性でしょう。たとえ、選手本人がその経験をしてなくても、歴史を受け継いでいる以上、嫌でも意識せざるを得ないです。 . . . 本文を読む

名勝負数え歌Vol.6 「戒厳令下の世界戦」

2009年07月25日 | 名勝負数え歌
アスリートには、天賦の才能を活かして偉大な業績を残すなど派手な活躍をして、業界のトップに君臨するスター選手の存在がおります。一般的に、スターとして扱われる選手は、非凡な才能や偉大な業績だけでなく、大事な場面での勝負強さが求められます。大一番で印象に残る活躍をすれば、人々の心に永遠に刻まれます。更に、明るい性格やリップサービスや派手で奔放な私生活といった要素を兼ね備え、尚且つ時代や大衆も味方すれば、それこそスポーツの枠を超えた時代を象徴する崇拝の対象なのかもしれません。スターというのは決して人為的に作られるものではなく、自然に生まれるものです。まさに天からの授かりものです。 . . . 本文を読む

名勝負数え歌Vol.5 「畳の上の番狂わせ」

2009年07月18日 | 名勝負数え歌
柔道で日本人選手が北朝鮮の選手との対戦で最も有名だと思われる試合は、おそらく1996年のアトランタ五輪女子48kg級決勝の田村(現姓・谷)亮子vsケー・スンヒではないのでしょうか。田村はバルセロナ五輪決勝でセシル・ノバック(フランス)に負けて以来84連勝を記録し、1993年(カナダ・ハミルトン)&1995年(千葉・幕張)の世界選手権で2連覇をしていましたので、下馬評では田村が圧倒的に有利でした。田村は日本選手団の旗手を任せられていたことも、金メダル獲得の期待の大きさを感られじます。 . . . 本文を読む