うんどうエッセイ「猫なべの定点観測」

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男子サッカーのロンドン五輪アジアプレーオフの勝者はオマーンに

2012年03月31日 | サッカー(年代別)
◆男子サッカー・ロンドン五輪アジア予選 プレーオフ
(2012年3月25~29日 @ベトナム・ハノイ/ミーディン国立競技場)

3月25日 : オマーン(A組2位) 1(0-1)1 シリア(C組2位)
3月27日 : ウズベキスタン(B組2位) 2(0-1)1 シリア(C組2位)
3月29日 : オマーン(A組2位) 2(0-0)0 ウズベキスタン(B組2位)

・最終順位
1位・オマーン(1勝1分)、2位・ウズベキスタン(1勝1敗)、3位・シリア(1敗1分)

※この結果、アジアプレーオフで1位になったオマーンは、4月23日に英国のコベントリーのシティ・オブ・コヴェントリー・スタジアムで行われるアフリカ第4代表のセネガルとの大陸間プレーオフに進みます(なお、大陸間プレーオフは1試合のみです)。


アジアサッカー連盟の今大会の関連ページ
ロンドン五輪アジアプレーオフのオマーン代表21名
ブラジルW杯アジア3次予選のオマーン代表23名
昨年11~12月にモロッコで開催されたU-23アフリカ選手権のセネガル代表21名

〔写真はアジアサッカー連盟より〕


                           *  *  *  *  *


3月25~29日までベトナムのハノイで行われた男子サッカーのロンドン五輪アジア予選のプレーオフ。会場は、5年前の2007年7月に同国で開催(正確には、ベトナム・タイ・マレーシア・インドネシアの4ヶ国で共催)されたアジア杯と同じミーディン国立競技場で行われました。プレーオフの参加国は、最終予選A~C各組2位だった、オマーン(A組2位)・ウズベキスタン(B組2位)・シリア(C組2位)の3ヶ国。レギュレーションは1回戦総当たりのラウンドロビン方式で実施。1位チームのみが、4月23日に英国のコベントリーで行われるアフリカ第4代表のセネガルとの大陸間プレーオフに進出します(なお、大陸間プレーオフは1試合のみで実施)。

結果はご存知のとおり、オマーンが初戦でシリアと1-1で引き分け、ウズベキスタンを2-0で下し、1勝1分で1位となって大陸間プレーオフに進みました(もう1試合は、ウズベキスタンがシリアに2-1で逆転勝利)。下馬評では、4年前のAFC U-19選手権で準優勝するなど、近年若年層の強化に力を入れているウズベキスタンが有利だと思われただけに、少し意外な結果です。たしかに、ウズベキスタンはUAEとの最終予選の最終戦でまさかの大逆転負けを喰らったショックを引きずっていたとはいえ、オマーンが勝ち抜けた最大の要因は日程が恵まれたからに他ならないです。というのも、今回のプレーオフは3ヶ国と奇数だった為、中日に試合をやらなかったオマーンが圧倒的に有利だったからです。なにせ、最初と最後に試合をしたオマーンは休養日が中3日だったのに対し、中日に試合をしたウズベキスタンとシリアはそれぞれ僅か中1日だけなので、体調面で歴然と差がありました。

中でも、シリアは明らかに対戦順が不利でした。初戦で手の内を晒した後に、2戦目でこの日が初戦となるウズベキスタンと中1日で対戦する訳ですから、明らかに不公平過ぎます。しかも、シリアは初戦のオマーン戦で、最終予選の日本戦で得点を決めた大黒柱のFWオマル・アルスマが後半1分に退場処分を受けており、残り45分近くを10人で戦ったのだから、必要以上に体力が消耗したはずです(もちろん、アルスマはウズベキスタンとの次戦は出場停止)。これだったら、最終予選各組3位のうち最上位の1チームを加えて、4チームによるプレーオフにした方がよっぽどマシですね。やはり、奇数チームによるリーグ戦は対戦順による不公平が確実に発生するので、それを解消する為にも、必ず偶数に揃えるべきです。ちなみに、プレーオフの日程は、出場国が出揃う前に予め決められていたそうです。あくまでも噂ですが、某半島の反日国家が保険を掛ける為に、前もって手を回して自ら属するA組を有利にしたとか・・・。もし、最終予選でC組だった日本が首位通過を逃してプレーオフに回っていたらと思うと、本当にゾッとしますね。

ちなみに、U-23オマーン代表のポール・ル・グエン監督は、フル代表の監督も兼務してます(序に言うと、ル・グエンは、2年前の南アフリカW杯に出場したカメルーン代表の監督)。6月に開幕するブラジルW杯アジア最終予選では、日本はオマーンと同じB組に入り、6月3日にホームで初戦、11月14日にアウェーで5戦目(第6節)を戦います。やはり、オマーンは2つのチームの監督が同一人物だけあって、現在のU-23代表にはフル代表経験のある選手が大勢おります。オマーンは同じアジアなので、大陸間プレーオフには是非とも頑張ってもらいたい気持ちはあります。なにせ、オマーンが2次予選で中国に勝ったおかげで、日本は最終予選で第1シード国に繰り上がった恩義がありますから(笑)。だけど、もし本大会に出場したら、真剣勝負を通じてチーム全体が底上げされるので、日本にとってはかなり厄介なことになります。プレーオフの予想は難しいですが、半年以上に渡って8試合もこなしている分、連係面ではオマーンに分があります。しかし、試合の開催地は英国なので、欧州組が主体のセネガルは時差と移動の面では有利です。セネガルが勝ち抜いた場合、日本は五輪本番で対戦する可能性があります。

結果がどちらになるにせよ、最後の切符を賭けたこの試合は日本にとっても非常に注目なのは間違いありません。


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☆オマーンvsシリア戦(2012年3月25日 @ベトナム・ハノイ/ミーディン国立競技場)



☆ウズベキスタンvsシリア戦(2012年3月27日 @ベトナム・ハノイ/ミーディン国立競技場)



☆オマーンvsウズベキスタン戦のダイジェスト(2012年3月29日 @ベトナム・ハノイ/ミーディン国立競技場)



☆アフリカ予選を兼ねたU-23アフリカ選手権の3位決定戦のエジプトvsセネガルのダイジェスト
(試合はエジプトが2-0で勝利して五輪出場権を獲得し、セネガルが大陸間プレーオフに)

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