SOHO@軽井沢

仕事の話はほとんど出てきませんが、軽井沢でSOHO生活してます。

小さな森の家

2008年01月21日 19時18分42秒 | 建物探訪
吉村順三という建築家が建てた小さな山荘が軽井沢にはある。
この家は、吉村みずから、写真にコメントを付けつつ解説を書いた本に掲載されている。

『小さな森の家 軽井沢山荘物語』

この本を読んだのは軽井沢に移るずいぶん前のことだった。そして移住先に軽井沢を決めた理由の数%はこの本によると思う。

この家はどこにあるのだろうと、時々思い出すことはあったが、改めて調べてみようとも思わず、引っ越してからも見に行く事はなかった。

しかし、先日、あらためてこの本を開いてみると、場所のヒントは本の中に書かれていた。

かなり寒くなってきた去年の12月の上旬のよく晴れた日に、探しに出かけた。
そしてその家は旧軽井沢銀座を抜け、矢ケ崎川脇の道を少し遡っていくとあっさりと見つかった。

カーブのある坂道のアプローチがあり、その先にはコンクリートで固めた1階部分の上に木造の2階部分が乗る、あの写真で見た家が建っていた。

本の写真はもっぱら新緑に囲まれているが、冬枯れのこの季節に見るこの家も美しい。

手前の傾斜のあるアプローチの地形に合わせたという傾斜を持つ片流れの屋根も写真のままだった。屋根には囲いのある露台が乗っている。この家は屋上にも上がれるようになっているのだ。

ただし、アプローチ手前ところには鎖が張ってあり、中には入れないようになっていた。鎖を乗り越えて入るのは簡単だが、それでは不法侵入になってしまうので、そこから、憧れの家を遠目に眺めるだけで我慢した。
シンプルな形状なのに、わくわくする気持ちよさ。
そして、家の中から見る外の木々の景色はどんなだろう。

写真も撮ったが、個人の家なのでここには載せない。

あとでこの家を知るひとから、もうひとつ先の道を入れば、この家を背後から見る事ができたと聞いたが、そのときは知らなかったので、そこで引き返した。
また今度見に行ってみよう。近いんだし。

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