SOHO@軽井沢

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佐久の五稜郭

2007年12月02日 18時54分45秒 | 信州の史跡
先日、佐久の地図を眺めていたときのこと。
地図に星形の地形が描かれていることに気がついた。

龍岡城五稜郭

なんじゃこりゃあ( (C) Yusaku Matsuda )
と調べてみると、なんと佐久に五稜郭があったというのだ。
函館の五稜郭は幕末、戊辰戦争最後の舞台となり、また土方歳三終焉の地としてもよく知られているが、これは知らなかった。
佐久の五稜郭は函館のと同じ構造をしている。城の名は龍岡城という。

造ったのは三河国奥殿藩主の次男として生まれた松平乗謨(のりかた)。
新し物好きだったらしい。
この地に転封されたあと、特に戦略上の要害とも思えないこの地に、洋風の城を造った。慶応三年には竣工祝いを行っているが、実際には未完成のままで終わったようだ。

さっそく行ってみた。

これが城の全景。


お堀。
石垣は高遠藩の石工を招いて築いたという。
石は千曲川から産出される佐久石。
この角度から五角形がわかる。






城の建物は明治になってから、買い取られたり、取り壊されたりした。
この建物は御台所だったが、買い取り手が付かず、取り残され、その後学校として使われた。
その後、昭和4年に現在の城の端に移転復元された。
小学校はいまも城内にある。


いちょうの葉が校庭を埋めていた。


葉を落としたのはこの木だろう。