鉄道車両アラカルト

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岩手銀河鉄道 新たに7億円の負担増

2007年10月12日 | 私鉄(関東・東北・北海道)

岩手銀河鉄道
東北新幹線新青森開通後、負担額7億円増
総額27億円前後
新幹線新青森10年度開業

 東北新幹線八戸-新青森間の開業が2010年度に見込まれる中、第三セクターIGRいわて銀河鉄道(照井崇社長、盛岡-目時間)は新たな課題に直面している。IGRを走るJRの寝台特急が廃止・減便される可能性があり、JRからの減収分やダイヤ変更による車両の追加調達など新たに七億円程度の負担増が発生する懸念が出てきた。新幹線新青森延伸に伴う新指令システム整備も合わせると、二十七億円前後の負担に上る。県は「国が負担すべき経費を地方が負担することはできない」と強調。国の運輸政策のしわ寄せが地方の公共交通機関に及んでいる。

 県は四日の県議会総務常任委で、東北新幹緑新青森が開業した場合の課題として①新指令システムの構築②車両の追加調達の可能性③寝台特急の廃止・減便による収入の大幅減少を挙げた。

 IGRの指令システムは現在、青森県の第三セクター青い森鉄道と共用している。しかし、新幹線新青森延伸に伴い、八戸-青森間の東北線はJRから経営分離されることが決まっており、岩手、青森両県は指令設備や業務を県境で分離する方針だ。

 新指令システムの整備には、二十数億円程度かかる見通し。県は、IGRの線路をJR貨物の列車が1日48本走行し、多額の修繕費や過大な設備・維持費がかかると主張。「貨物列車が走行しなければ経費は半分程度に抑えられる」とし、国やJR貨物に「応分の負担」を求めている。

 一方、指令システムの分離に伴うダイヤの見直しも必要となる。その場合、車両の追加調達(1編成=2両、4億5千万円程度)のほか、IGRを走るJRの寝台特急が廃止・減便された場合、年間2億~3億円程度の減収が見込まれ、合わせて七億円程度の負担増が想定される。

 国の調整で2001年に定められた線路使用料制度では▽線路使用料としてJR貨物が年間約十二億円▽JR東日本などが寝台列車の旅客収入分として年間約3億円をIGRに支払うよう定めているが、同制度には指令システムの整備など設備更新費は対象となっていない。

これは難しい問題ですね。新幹線が新たに延伸開業すると、青森~八戸間の在来線が、「青い森鉄道」の経営になるわけですから、今のようにIGRとの共用が出来なくなるわけで、それに伴う負担と言うのは、今まで八戸から直通で盛岡に来てる「青い森鉄道の車両がなくなるわけで、新しい車両を買わなければいけない。新幹線の開業の裏にはこんな問題もあるなんて、ちょっと複雑な思いですね。