JR東日本水戸支社
新型気動車キハE130系を公開
来年1月から水郡線に導入
JR東日本水戸支社は15日、来年1月から水郡線に導入するキハE130系新型気動車を水戸運輸区で報道公開した。同線の新型気動車投入は、1992年(平成4年)7月のキハ110系以来15年ぶり。片側3扉のセミクロスシートとしてスムーズな乗降を図るとともに、環境対策に配慮した新型エンジンを搭載。外装デザインは、今年4月から5月にかけて沿線を中心に〝人気投票″を実施し、2種類の異なるカラーリングを採用した。2007年度にかけて39両を順次導入し、キハ110系全41両を置き換える。
環境に配慮した新型託搭載
キハE130系はステンレス製の拡幅車体で、排ガスを抑制する新型エンジンを採用し、窒素酸化物(NOX)や黒鉛などの粒子状物質(PM)を大幅に削減する。営業車として同社で初めてDICS(ディーゼル車情報制御装置)を搭載し、サービス機器制御機髄や乗務員支援機能、検修機能、試験機能などを持たせた。最高速度は時速100㌔。
車両数の内訳は、両運転台のキハE130形(トイレ付き、定員113人)、片運転台のキハE131形(同、125人)、キハE132形(131人)13両ずつの合計39両。片運転台車は2両1編成で使用する。
側出入り口は、キハ110系は片開きドア片側2カ所だったが、新型気動車は両開きドアを片側3カ所に設置して、スムーズな乗降を実現する。窓ガラスは、E531系電車と同じ紫外線・赤外線をカットするIRカットガラスを採用。座席幅は460㍉で、キハ110系より20㍉広げた。
外装デザインは、〝人気投票″の結果を基に、2種類の異なるカラーリングを採用し、両運転台タイプは赤と青を組み合わせた「秋の紅葉と久慈川の流れ」、片運転台タイプは緑と青の「新緑の緑と久慈川の流れ」となっている。
バリアフリー面では、床面高さを従来より45㍉下げて1130㍉に、ステップとの段差も45㍉縮めて160㍉に低減している。車内には、車いすスペースと自動ドア付き大型車いす対応トイレを設け、優先席部のつり手は山吹色にした。
このほか、安全性の向上として、乗降ドアは利用者が挟まれないように戸閉力弱め機能付きとし、落ち葉などによる空転を防ぐ空転防止装置も従来の砂まきからセラミック噴射装置に変えている。
同支社では新型気動車の投入に合わせて、沿線自治体とタイアップした観光振興企画などを検討しており、引き続き同線の活性化を図っていく方針。
いよいよ水郡線の車両の置き換えね。ここで使われたキハ110は盛岡支社の花輪線で使われるらしいけどね。最近の新型車両は地球環境に優しく、バリアフリー化されたものが多いけど、この車両もそんな感じだね。早く新型車両の活躍は見たいけど、花輪線のキハ58がここのキハ110と置き換えられるのは寂しいなあ。