京浜東北線用E233系を報道公開
JR東日本12月末ごろ営業運転開始
JR東日本は9月27日、大宮支社東大宮操車場駅構内で京浜東北線・根岸線用の新型通勤電車「E233系1000番台」を報道公開した。昨年12月から中央快速線に投入しているE233系と同形で、電気機器や保安装置などの主要機器を2重系化して輸送障害の低減を図るとともに、ユニバーサルデザインやバリアフリーにも配慮している。今年12月末ごろから営業運転を開始する見込みで、合計830両を新造し、今後約3~4年かけて現在の209系をすべて置き換える。
3~4年で830両新造
E233系1000番台はステンレス製の拡幅車体で、1編成10両、定員は中央線と同じ1480人。車体幅が広がったことから、定員は209系より80人増加している。ラインカラーはライトブルーを踏襲し、座席も青色とした。
最大の特徴は故障に強いことで、モニター装置の伝送・演算部、ブレーキ制御装置(先頭車)、戸閉め制御装置、電動空気圧締機、補助電源装置、パンタグラフなどの主要機器を2重系化して、1つが故障しても通常走行できる。電動車も209系より2両増やして6両とし、車体の強度も向上させた。
また、人に優しい車両として、ユニバーサルデザインとバリアフリーにも力を入れている。優先席エリアを色分けして明確化するとともに、床面高さも209系より50㍉下げて1130㍉とし、ホームとの段差を縮小。両先頭車と各車両端部の荷棚とつり手については、高さを50㍉下げた。
座席幅は1人当たり10㍉増の460㍉としたほか、空気清浄機能と抗菌つり手も導入。車内各ドア上に設置した情報提供装置(VIS)の液晶画面は、中央線の15インチから17インチに拡大した。車外には、フルカラーLED式の行き先表示器を付けている。
当初は、6号車を従来と同様に6扉車とする計画だったが、同線のピーク時混雑率が年々下がっていること、拡幅車体で定員が増加すること、利用者から常時着席したいというニーズが強いことなどから、6扉車は導入しない。
今年12月末ごろから営業運転を開始する見通しで、今後約3~4年かけて現在の209系830両をすべて置き換える。同線の209系のうち、車体幅の狭い780両は順次廃車し、経年の新しい拡幅車両(500番台)50両については京葉線に転用する予定。
E233系が京浜東北線・・・・
そのうち首都圏の電車は全部E233系になってしまうのかなあ?
でも車幅が少し広がって、吊り手が下がった事は嬉しいわね。女性にも、ちょっと優しい電車ですね。
京浜東北線の209系は年内で見納め。写真を撮る方はお早めに。