鉄道車両アラカルト

今まで全国鉄道の旅をして、いろんな車輌を見ました。そんな車輌たちをまとめてみました。

和歌山電鉄 猫の駅長写真集

2007年12月12日 | 私鉄(関西・中国・四国・九州)

和歌山電鉄
猫の駅長写真集デビュー


 貴志川線の無人駅「貴志駅」で駅長を務め、人気を集めている三毛猫「たま」(雌、8歳)の写真集「たまの駅長だより」(集英社、1365円)が発売された。


 たまは貴志駅売店の飼い猫だが、人懐っこい性格で利用客にかわいがられているのに着目した同電鉄が赤字ローカル線の話題づくりにと今年1月、駅長に任命した。


 狙いは当たってたま目当ての観光客が全国から訪れ、1日平均700人だった駅利用客は、1月に約17%増え、その後も約1割増の状態が続いている。同線伊太祈曽駅で限定販売するたまの絵はがきなども売れ行きは好調だという。


 普段は駅舎の中のかごで寝そべっていることが多いが、時には改札口で乗客を迎えるなど、なかなかの駅長ぶり。観光客が撮影する写真やビデオにも愛想良く納まり、アイドルになっている。


 写真集には、たまの〝勤務中″や昼寝姿のほか、母親で駅助役の「ミーコ」と遊ぶ様子など約200枚を収録。同電鉄広報担当の山木慶子さんは「たま駅長はまさに幸運の招き猫」と話している。

 

猫が駅長なんてすごいですね。動物が駅長の駅は、一日駅長なら過去にあるかもしれないけど、こういうパターンは初めてかもしれません。赤字に悩む地方のローカル私鉄にとっては、こういう話題づくりも大切ですし、のんびりとしたローカル私鉄だからこそ話題にもなるんだなと思います。


京阪電鉄 中之島線開業、来年秋に

2007年12月01日 | 私鉄(関西・中国・四国・九州)

中之島線開業、来年秋に
京阪、当初予定を早める


 京阪電気鉄道は19日、大阪・中之島エリアで建設が進む中之島線(天満橋-中之島、2・9㌔)を来年秋に開業すると発表した。これまで2008年度(平成20年度)中としていたが、先月末にシールドトンネルが貫通したことで開業時期を早めることにした。

 同線は全線地下区間で、京阪線天満橋駅から分岐し、なにわ橋、大江橋、渡辺橋、中之島の4駅を新設。大阪府や大阪市、京阪電鉄などが出資する第3セクターの中之島高速鉄道が施設を建設、保有し、京阪が列車運行を担う。


 新設4駅は、コンコースにガラスや不燃性の木材を使い、中之島エリアの水や緑を表現。各駅のホームは、中央公会堂最寄りのなにわ橋駅にれんが調の素材を用いるなど、駅周辺のスポットをイメージした素材を壁面に使用する。

 

第三セクター方式の新しい路線が来年開業。三セクと言えば地方ローカル線の経営状態がかなり厳しいとこを思い出しますが、やっぱり都市圏となると、そこそこの収支が見込めるのでしょうね。
この路線は地球環境にも配慮し、開業も早まった事から、利用者の評判もあがるでしょうね。


南阿蘇鉄道 JR北海道のDMV走行試験

2007年11月28日 | 私鉄(関西・中国・四国・九州)

 南阿蘇鉄道で DMV走行試験

 


 JR北海道が開発中のデュアル・モード・ビークル(DMV)の走行試験が13、14日の深夜、熊本県高森町の第3セクター南阿蘇鉄道で行われた。


 この試験は、熊本県や九州運輸局、同鉄道などでつくる熊本県DMV導入実証実験協議会が、JR北海道からDMVを借りて実施。同協議会では、将来のDMV導入を目指しており、来年1~3月には乗客を乗せて走行試験を行う予定。


 今回の試験は、同鉄道高森駅から中松駅まで7・2㌔の鉄路を走った後、道路を通って中松駅から高森駅まで戻るルートを2日間計10往復し、安全性などを確認した。

 

最北のJR北海道で開発したDMVが今度は九州で実用化されるなんて素敵ですね。是非実用化されて、集客効果があがり、経営の安定に少しでも寄与できればいいですね。そしてこれを機に全国に拡大されればもっといいんですけどね。


近鉄 特急誕生60周年

2007年10月18日 | 私鉄(関西・中国・四国・九州)

近鉄特急が運転開始60周年

 近畿日本鉄道は8日、特急運転開始60周年を記念して、上本町、近鉄名古屋の両駅でセレモニーを行った。

 同社の特急は、1947年(昭和22年)10月、上本町-近鉄名古屋間で運転を開始したのが始まり。58年7月には、高速列車で世界初となる2階建て車両「VISTA CAR」(ビスタカー)が登場した。

 その後、大阪万博が開かれた70年ごろに大阪、名古屋や伊勢志摩、京都、奈良、吉野を結ぶ特急ネットワークが完成。88年3月には、私鉄初の最高時速120㌔の特急「アーバンライナー」が名阪間にデビューした。

 この日、上本町駅で行われたセレモニーで、武藤政和駅長から乗客代表に花束が贈呈された後、車両側面に記念ロゴマークをデザインした臨時特急が名古屋へ向け出発した。

60年も前に誕生した近鉄の特急は、人で言えばちょうど還暦。節目の年なんでしょうね。これまでにいろいろと画期的な特急電車を作ってきた近鉄ですから、今後も楽しみですね。


阪神電鉄 1000系デビュー

2007年10月15日 | 私鉄(関西・中国・四国・九州)

阪神新型1000系デビュー

 阪神電気鉄道は5日、2009年(平成21年)春の阪神なんば線西九条-近鉄難波間開業に伴う近鉄線との相互直通運転に対応する新型車両1000系の営業運転を開始した。新車導入は2001年の9300系以来6年ぶり。

 車体はステンレス製、長さ約19㍍、幅2・8㍍、高さ約4㍍。最高速度は時速110㌔。外観はオレンジを基調に、側面に白のラインを配したデザイン。車両前面と側面の列車種別、行き先表示器には視認性の高いLEDを採用した。

 車内はロングシートで、全車両に車いすスペース、扉付近に開閉予告灯を設置。列車無線やATS、列車種別選別装置などの保安装置は、阪神線用に加え相直運転する近鉄線用の装置も搭載できる構造とした。

 同社では、2009年春までに約80両を投入する計画。

最近の新しい電車は車イスでも安心して乗車できる構造になってるけど、実際に車イスで乗車するには介添えなしでは難しいですよね。もっと、障害者に優しい電車は作れないのかなあと思いました。
正面からのスタイルは黒と黄色の斬新なデザイン。ちょっと精悍な感じがしますね。


南阿蘇鉄道 DMV実証実験を来年1月から開始

2007年09月12日 | 私鉄(関西・中国・四国・九州)

国がDMVの実証実験

来年1月に南阿蘇鉄道で

 国土交通省は、線路と道路の双方を走れるJR北海道のデュアル・モード・ビークル(DMV)の実証運転を、国の事業として来年1月に熊本県の第3セクター・南阿蘇鉄道で実施することを決めた。

 国交省は公共交通の再生策を鉄道と道路や、河川と道路など複数の輸送モードを乗り換えなしで結ぶデュアル・モード(DM)に求め、国の事業として実証運転する制度を創設した。7月に全国の自治体などに向けて公募した結果、熊本県と大津、高森、山都の3町、南阿蘇、西原の2村が南阿蘇鉄道とともに申請したDMVの実証実験を採択した。

 計画によると、運転期間は来年1月の3日間程度で、ダイヤは1日3便。利用を期待するのは観光需要で、南阿蘇鉄道のレールを高森駅から中松駅まで走行した後、踏切から道路に降りて、観光名所の白川水源や温泉、観光牧場などを巡る。地元は5~6コースの運行ルートを計画し、道路部分の走行距離は2~3㌔程度になる予定。

 国交省への申請に先立ち、熊本県と沿線自治体、九州運輸局、南阿蘇鉄道、観光協会、熊本県公安委員会などは「熊本県DMV導入実証実験協議会」を設置して導入計画を策定。地元は、九州新幹線の博多-新八代間開業に合わせた新幹線の新しいアクセス手段としてDMVに期待。高速鉄道の新幹線とローカルのDMVという組み合わせで、鉄道をキーワードにした話題づくりを狙っている。

 南阿蘇鉄道は、国鉄の特定地方交通線の高森線を引き継いで1986年(昭和61年)4月に開業。営業線区は高森線立野-高森間の17・7㌔で、従来からトロッコ列車運転などで観光客誘致に力を入れてきた。

JR北海道で脚光を浴びたDMVが今度は九州で走る!日本列島の北と南で走るのは偶然なんでしょうけど、なんかこれから各地に広がりそうな予感がしますね。これで路線廃止などの最悪な事態を回避できるようなら、とっても素敵なことですよね。


近鉄 「アーバンライナー」で車販を復活

2007年08月29日 | 私鉄(関西・中国・四国・九州)

10月8日から車販を復活

 近鉄特急「アーバンライナー」

 近畿日本鉄道は10月8日から、大阪と名古屋を結ぶ特急「アーバンライナー」で、約5年半ぶりに車内販売を復活させる。

 土曜日、休日に運行する19往復中14往復の車内
で、飲料や酒類、弁当、菓子などを販売。運営は子会社の近鉄リテールサービスに委託する。

 同社は1951年(昭和26年)から特急の車内販売を開始したが、車販利用の減少に伴い2002年(平成14年)3月に休止。昨年11月から、大阪-伊勢方面の特急「伊勢志摩ライナー」の一部で復活させている。

なんか、近鉄の特急で今まで車内販売をしなかったのが意外と言う感じです。距離が短いとか、いろいろと理由は考えられるでしょうけど、旅情をかき立てる車内販売が復活したのは、少し嬉しい感じがします。


阪神電鉄 新線の名称は「阪神なんば線」

2007年08月21日 | 私鉄(関西・中国・四国・九州)

阪神電鉄新線
線名は「阪神なんば線」

西大阪延伸線新設の3駅も決定

ドーム前駅イメージ画

 阪神電気鉄道は8月9日、2009年(平成21年)春開業を目指す西大阪延伸線(西九条-近鉄難波間、3・4㌔)の線名を「阪神なんば線」(はんしんなんばせん)とし、新設の3駅名を発表した。

 新駅名は、九条(くじょう)、ドーム前(どーむまえ)、桜川(さくらがわ)。九条で大阪市営地下鉄中央線、ドーム前で同地下鉄長堀鶴見緑地線(ドーム前千代崎駅)、桜川で同地下鉄千日前線、南海電気鉄道高野線(汐見橋駅)とそれぞれ連絡する。

 開業に合わせて、現在の西大阪線(尼崎-西九条間、6・3㌔)も阪神なんば線に改称する。

大阪の人でなくても「なんば」の地名は結構有名。すぐに大阪ってわかりますよね。それに阪神の会社名を付けての新線。覚えやすくてとてもいいと思いますよ。


樽見鉄道 2駅でバリアフリー化工事

2007年08月02日 | 私鉄(関西・中国・四国・九州)

2駅でバリアフリー化工事
樽見鉄道守る会

 NPO法人樽見鉄道を守る会(岐阜県本巣市、高橋順子理事長)は7月22、23の両日、樽見鉄道の北方真桑、東大垣両駅のバリアフリー化工事を実施した。

 北方真桑駅の工事では、車いすが通れるように改札ラッチ中央にあったコンクリート柱を撤去するとともに、ホームへの通路に点字ブロックを設置。東大垣駅では、車いす用スロープの新設などを行った。作業には、会員をはじめ、沿線にある岐阜工業高等専門学校の生徒や地元の建設業者らがボランティアとして参加、2日間で延べ約50人が汗を流した。

 高橋理事長は「今後も誰でも利用しやすい鉄道づくりのお手伝いをしたい」と話している。

この場合って、鉄道事業者ではなくてボランティアによるバリアフリー化ですよね。確かに鉄道事業者の中でもローカル私鉄や第三セクターなどは経営状況が厳しく、なかなかやろうと思っても出来ないのが現状ですよね。しかしこういうマイレールを守る組織があると心強いですね。今後、このような運動が全国に波及するといいですね。


土佐くろしお鉄道 宿毛駅事故は居眠り運転の可能性

2007年07月29日 | 私鉄(関西・中国・四国・九州)

くろしお鉄道事故で国交省

居眠り運転の可能性

100㌔超え駅進入

 第三セクター「土佐くろしお鉄道」の特急列車が二〇〇五年三月、高知県宿毛市の宿毛駅で駅舎に突っ込み、運転士が死亡、乗客ら十一人が重軽傷を負った事故で、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は二十七日、最終事故報告書をまとめた。

 原因について、運転士がほとんどブレーキをかけず、時速百㌔を超える高速で駅に進入、列車自動停止装置(ATS)も間に合わなかったとした。居眠り運転の可能性を指摘したが、運転士に何が起きたのかは解明できなかった。

 また、宿毛駅のような終着駅では、高速で進入しても安全に停止できるよう、ATSの適切な設置や機能向上を求める「所見」も盛り込んだ。

 報告書によると、特急「南風17号」は、宿毛駅の車止めの約二百九十㍍事前にある信号が注意表示で、制限速度は時速四十五㌔だったのに、信号から駅手前まで平均百十三㌔で走行。

 遅くとも車止めの手前約百九十㍍にあるATS地上装置を通過した際には非常プレーキが作動したが、速度がATSの想定を大幅に超えていたため止まらず、九十五-八十二㌔で車止めに激突、駅舎に突っ込んだと推定した。

 列車の異常や気象などの外的要因がなく、事故調委は何らかの原因で運転士が正常な運転ができない状態になったと指摘。運転士がインフルエンザのため事故前日までの六日間休んでおり、事故の約一時間前には弁当を食べていたことなどから「眠気を催しやすい状況だった可能性がある」とした。医師に処方された薬の影響は否定した。

 一両目が大破したため車内のブレーキ記録などが回収できず、車両が大破しても記録が回収できる構造とすることも求めた。

 事故後、土佐くろしお鉄道は、宿毛駅手前五カ所にATSを増設している。

想定外の事故と言っても、お客さんには関係ありません。鉄道業者はお客さんを安全に目的地に運ぶ義務があります。結局いつも事故が起きてから対策を行う有様で、これなら事故は減らないと思います。想定外の事を予想するのはとても難しい事で、滅多に起こらないような事故対策に、多額のお金を使うのは、赤字体質の鉄道業者ではなかなかできる事ではありません。もっと国も考えるべきですし、援助も必要でしょう。難しい問題があるからなかなか事故を撲滅する事が出来ないんでしょうね。