鉄道車両アラカルト

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IGR岩手銀河鉄道 輸送指令分離新設を知事が表明

2007年03月14日 | 私鉄(関東・東北・北海道)

IGR指令、分離新設

県議会で知事表明
巨額負担免れず

 JR東日本と共同利用しているIGRいわて銀河鉄道の輸送指令システムは、分離新設される方向となった。2月26日の県議会二月定例会で、増田知事は「独自システム構築が安全面、費用節減の面で最も得策」と今後の対応を初めて明言。盛岡市のJR盛岡支社別館内への新設が有力視されている。輸送指令システムすべてを新設すれば、最大20億円以上の設備投資が必要とされており、JR側の協力で軽減される可能性もあるが、新たな負担であることに変わりはない。

JR盛岡支社内有力

 同日は午後1時、本会議を再開。平野ユキ子(民主・県民会議)、小野寺研一(自民クラブ)、野田武則(民主・県民会議)の三氏が一般質問した。

 IGRについては小野寺氏が取り上げた。輸送システムの設置時期について、増田知事は「東北新幹線新青森開業2010年度に合わせる」との見通しを示した。

 同社は現在、JR盛岡支社の指令室の一部を借りて運用している。輸送指令システムをめぐっては、「青い森鉄道」(青森県)も現在、共同利用しているが、東北新幹線延伸に伴って「青い森鉄道」の区間が延びることから、青森県は昨年十月、新指令の単独設置方針を決定した。

 IGRに出資する岩手県は2001年3月、JRとの共同利用について「解消を基本に見直す」との確認書を取り交わしており、現状維持は厳しい状況だった。

 IGRは05年度決算で約1億1千4百万円の経常損失となるなど厳しい運営が続く。指令すべての新規建設に比べ、JR側の協力により億単位で負担が減る見通しだが、巨額の設備投資は免れない。

 増田知事は26日の一般質問で、線路などの鉄道施設を共用するJR貨物に対し、「指令システム構築の経費負担を求めていく必要がある」とも答え、青森県と同一歩調で交渉し、JR貨物に設備投資の応分負担を求める考えも示した。

 JR盛岡支社は「具体的な調整は今後となるが、指令システムの構築については協力していきたい」としている。

 同日は4億4百万円減額する06年度一般会計補正予算案など23議案を追加提案し、午後5時44分散会。27日は嵯峨壱朗、高橋雪文(自民クラブ)、斉藤信(共産)の三氏が一般質問する。

IGRは結構乗客が多いからこんなに赤字なんてちょっと意外って感じ。今は、青い森鉄道と共有してる輸送指令システムが分離されるとなると、それなりの投資が必要だから厳しいよね。それに車両も共有して使ってるのが使えなくなるとしたら、車両も足りなくなってしまうわね。これはちょっとピンチかもね。JR貨物も負担金を増やされるとなると、かなり抵抗するでしょうね。そんなことよりも利用者の事を一番に考えてもらいたいですね。