鉄道車両アラカルト

今まで全国鉄道の旅をして、いろんな車輌を見ました。そんな車輌たちをまとめてみました。

JR貨物 今秋名古屋南-盛岡貨タ間自動車部品専用列車スタート

2006年09月16日 | JR貨物

JR貨物は今秋から、名古屋臨海鉄道名古屋南貨物-東北線盛岡貨物ターミナル間で自動車部品輸送専用列車(20両編成)の運転を開始する。同社とトヨタ自動車、トヨタ輸送、日本通運の4社による共同プロジェクトで、トヨタ自動車の国内自動車生産用の部品を専用で輸送し、効率的な物流体系の構築と二酸化炭素(CO2)排出量の削減を目指す。輸送に使用する31フィート大型コンテナも新たに開発し、始発・終着両駅ではコンテナホーム・ヤードを整備するなど、運行準備が着々と進んでいる。

トヨタなどと4社共同プロジェクト

 トヨタ自動車では、国鉄時代に完成車を貨車で輸送していたことがあるが、貨物鉄道を利用して自動車部品を運ぶのは今回が初めて。既に昨年4月から、東海道線西浜松-盛岡貨夕間で31フィート大型コンテナ4個を使用して試験輸送を開始しており、今秋から区間を変更して40個に拡大する。

 列車単位での専用輸送は、2004年(平成16年)3月にデビューした特急コンテナ電車「スーパーレールカーゴ」(東京貨物ターミナル~桜島線安治川口間、佐川急便)、今年3月に運転を開始した「スーパーグリーン・シャトル列車」(同、日本通運・全国通運)に次いで3本目となる。

 トヨタ自動車ではこれまで、国内向けの自動車生産用部品は主に船舶やトラックで輸送していたが、国内生産台数が増加する中で、単位輸送量当たりのCO2削減効果が大きく、リードタイム面でも優位性がある貨物鉄道を活用して、部品を輸送する事にした。

 愛知県内各地区で生産された自動車部品を、トラックで名古屋臨海鉄道名古屋南貨物駅に持ち込み、専用のコンテナ列車で盛岡貨タ駅へ輸送する。同駅からは再びトラックで、トヨタグループの関東自動車工業岩手工場(岩手県金ヶ崎町)に運び込む。輸送する部品はすべて増産用で、フェリーとトラックを利用した既存の輸送ルートとは別に構築する。

 専用列車は20両編成で、1日1往復、土曜日・休日は運休する。31フィート大型コンテナは貨車1両につき2個、編成全体で40個積載する。ダイヤは、名古屋南貨物発22時40分、盛岡貨タ着翌日14時30分。コンテナを回送する折り返し列車は21時26分発、翌日14時31分着。所要時間は、往路約16時間、復路約17時間。

 31フィート大型コンテナは、10トントラックとほぼ同じ大きさで、両側面がトラック同様にフルオープンで開き、フォークリフトで荷役できる。1日当たりの輸送量は片道約430トンとなり、10トントラック約40台分に相当する。

 岩手工場への輸送では、これまでは名古屋港から仙台港までRORO船で運び、仙台港からトラックで輸送していた。増産用の部品を列車で輸送することで、CO2排出量は海上輸送に比べて年間約2000トン減、トラック輸送に比べて年間約1万トン削減できる見通し。

発着両駅でホーム、ヤード整備

 始発・終着駅となる両駅では、31フィート大型コンテナが出発時40個、到着時40個の合計80個、列車が運休する週末から月曜日にかけてはさらに40個が加わり、最大で120個が集まることになる。従来のままではコンテナホームやヤードが手狭で対応できないため、今年1月から3月にかけて駅構内の整備工事を始めた。

 名古屋南貨物駅は、車扱い列車時代の線路を7本撤去して、新たに専用のコンテナホームを1面整備。有効長もこれまでの14両から20両に拡大した。ホーム面積は9万816平方㍍。今年1月に着工し、6月に完了している。

 盛岡貨タ駅ではコンテナホーム1面をトヨタ輸送用に整備するほか、仕分け線5線を撤去して2線を敷設し、ほかの輸送用のコンテナホーム1面を新設した。新ホームの面積は8352平方㍍。今年3月に着工し、今月下旬に完成する予定。

 両駅とも、大型荷役機械「トップリフター」が既に各1台配備されているが、今回の輸送に合わせて1台ずつ増備する。コンテナホームも、トップリフターが荷役できるようにアスファルトを厚くして路盤を強化する。

 輸送に使用するコンテナは、日通の31フィート背高ウィングコンテナ「ビッグエコライナー31」を改良し、内部を広げて容積率をアップした専用コンテナを新たに開発した。

 今回の部品輸送では、トヨタ自動車がこれまで使用してきた輸送容器(パレット)を積み込むが、そのままでは「ビッグエコライナー31」に効率よく積載できず、コンテナ内の上部に空きスペースが生まれてしまう。

 そこで幅を9センチ拡大するとともに、内部も床を薄くして天井を上げ、縦方向に26センチ延ばした。この結果、容積率は16%もアップし、パレットを効率よく積載することが可能となっている。コンテナ自体は日通が所有しトヨタ側にリースする。

 トヨタ自動車は、必要な時に必要な量だけ輸送するジャスト・イン・タイム(JIT)を徹底していることでも知られている。今回の輸送でもJITに基づき、トヨタ側では工場で製造する順番通りにコンテナに独自に番号を振り、その番号順に駅から運び出す計画を立てている。

CO2の排出量が少ない貨物列車を使っての部品輸送。そのためには大きな設備変更のため、お金がかかるけど、結果的には地球に優しいのね。大手企業ならではの事だよね。これが起爆剤となって、多くの企業がJR貨物を利用すると、もっとCO2 の削減に繋がるんだけどね。


JR北海道 乗車マナー添乗指導

2006年09月16日 | JR北海道

JR北海道

乗車マナー添乗指導

 JR北海道は9月11日から、乗車マナーの添乗指導を行っている。学校関係者、警察、JR社員が3人1組で列車に乗り込み、車内での携帯電話の使用や座席の独り占め、デッキでの座り込みなどに目を光らせる。

 今回は22日までの土・日曜日、祝日を除く9日間で、昨年より4日間増やした。添乗列車は札幌-小樽、同-千歳、追分-苫小牧、札幌-美唄、同-石狩当別間の朝夕の通学列車50本。

確かに時々見る光景よね。私も車内で携帯いじってる方だから、あまり言えないわね。気をつけます。