渡辺さん家

スイーツ大好き渡辺さんの時々日記

過去に勤めていた会社のその後

2019-05-25 18:39:44 | 日記・エッセイ・コラム

さきほど9年ぐらい前に辞めた会社で一緒に働いていた人に偶然会った

「まだ勤めてるの?(^^)」

当然な質問をしてみた

「いや、それが3年前に全員解雇になっちゃって( ̄▽ ̄;)」

なんだって?( ゚Д゚)

会社としては今でも存在しているらしいが、実質ダメになったとか

ホームページを見に行くと今年も東京の展示会に出展したらしい

過去に社長が「展示会は赤字でも出す」と言っていた

出展を辞めると景気が悪くなった会社として見られるから辞めないのだそうだ

 

輸入雑貨で花瓶や食器などを取り扱っていた会社だったけど

とにかく単価も仕入れ値も高かった

いつ入荷するのか不確定な船便で届くのでお客様から何度も叱られたりもしたし

ヒステリックな女性に電話口で怒鳴られた事もあった

怒鳴っても商品は入荷しないのだが、気持ちは分からなくもない

東京とか大阪とか手広く取引をしていたが、営業マンはたったの一人

社長は自ら海外の取引先へ出向いていくので不在がち

一日中パソコンを凝視している「相談役」は時々遅刻という重役出勤っぷりで

手渡しでもらっていた頃の給料はかなり厚みのある封筒だったそうだ

総務だったか経理だったか、社長の義理の弟が会社の中の事を一手に引き受けていたが

前任の経理をやっていた人間が

全てを放棄して会社を辞めてしまったところに

引っ張ってきたので、結構無理があったようで

すぐにパニックを起こして態度が小学生の男の子、もしくはそれ以下になる事が本当に大変だった

机をバンバン叩きながら頭を振って叫んだり

貧乏ゆすりを両足でしていたり、よく分からない営業の人が来ると対応したくないので

パートの女性に押し付けて自分はついたての後ろに隠れていたり

車の運転が荒すぎて乗せてもらったこちらが命の危険を感じたり

嫌われたくないと自ら思っているのにわざわざ嫌われるような事をグチグチ言ったり

仕事を頼むのにいちいち「そんなに時間をかけるような仕事じゃないんだけど」と前置きしてくるとか

やった仕事に対して必ずケチをつけてきたり

人の上に立つには適してない人材だったと思う

彼は会社中の人間から嫌われ、悪口をいわれ、バカにされていたのだが

今会社に残っているのは

社長と義弟と営業マンと、パートの中でも一番仕事ができた女性が一人

だそうだ

その女性は若いけど仕事はできた

でも若いゆえに怖いもの知らずな悪口もよく呟いていた

「あのおじさんオツムがすっかり春だわー」

とか、出荷のおじさんの悪口が多かった

「渡辺さん、さっきの電話の対応の言葉の言い回しがちょっとおかしかったですよね」

言い方は丁寧でやさしかったが、そういう指摘は私にしかしなかった。ほかの人にはなんで言わないのかなぁと不思議ではあったが

彼女本人も結構言葉の使い方の間違いは多かった

「ちょっとお待ちできますか?」という電話を保留にする時のセリフが気になって仕方がなかったけど

私のほうが後輩なので黙っていた。陰で何言われるか分かったものじゃない(-_-;)

彼女もいらない人材と判断されると簡単にお払い箱になるんだろうな

 

私が辞めた時は、リーマンショックが原因だった

一気に景気が悪くなり「辞めてもいいという人は名乗り出て欲しい」

とまで朝礼でお達しがあった

職探しはしていたが見つからなかったので辞めるわけにもいかず

名乗り出ないでいたら「仕事のできない渡辺さん」は

少しずつ仕事を取り上げられ始めた

電話は鳴らず、出荷がないので書類も激減

やる事がないので自分で仕事を見つけてやっていると必ず「その仕事はしなくていいから」と言われた

社長には「キミ、何してるの?」と仕事中に聞かれた「仕事ですけど?」

営業マンには「渡辺さん、その髪の色 水商売にでも転職するの?」

と嫌味を言われた。当時、アッシュカラーに失敗してかなり明るめの色ではあったが

ウチの社長の髪の色は金色だけど、アンタ社長には何も言わないの?

そのうち社労士が会社に入り始めた

東京営業所にいた、たった一人の女性社員がクビになった

私に社長の義弟からお達しがあった

「今後渡辺さんには仕事内容を見直したら1日3時間しか働いてもらえないけど、それでもいいですか?」

私が母子家庭だと知ってて言ってきた

この1日3時間雇用って、何なの?法に引っかからない最低限の雇用なの?

辞めさせる為の常套句だよね

「分かりました。そのかわり、収入がなくなるのは困るので仕事を探しながらここに通います。仕事が見つかって明日からもう会社に来れません。という事になってもいいですか?」

と確認を取ったところ

「それで渡辺さんが幸せになれるなら いいですよ」

というワケの分からない返事が返ってきた

それから数か月、私は本当に1日3時間午前中だけ働いた。給料は4万円ほど。実家暮らしとはいえ、現金を両親からもらうわけにいかないから、収入は無いよりマシ

無事に仕事が見つかったので「明日から来ません」と言ったら

「あー・・・そうなんですか。まぁ、そういう事なら今までやっていた仕事を引き継ぎとして書類を作っていってください。急に辞めさせてあげるんだからそれぐらいはしていってもらわないと」

というかなり恩着せがましい言い方を社長の義弟にされてキレそうになった。以前の話と違うじゃねーか。てゆーかその仕事、アンタから教わったからお前が作れ

って言いたかった

過去に会社を辞めていった人達は花束をもらって辞めていったそうだ

花屋は会社の近くにあったが、私には花束はなかった

3年か4年勤めたが、何の未練もなくその会社を出た

その日も社長は不在だったから挨拶はメールでさせて頂いたが

シカトされた

あれから8年だか9年だか

現在のその会社の状態を聞いて

 

正直なところ、ざまーみろと思った

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする