電脳くおりあ

Anyone can say anything about anything...by Tim Berners-Lee

不動裕理もすごい!

2004-10-04 15:46:41 | スポーツ・ゲーム
 私は、ゴルフのテレビ観戦だけはよくする。ゴルフは、自分でできる唯一のスポーツであるが、よく見る割には、上手くない。昨日は、ずっとNHKのテレビで生中継の国内女子ツアー第23戦「日本女子オープンゴルフ選手権」を見ていた。マリナーズのイチロー選手はすごいが、日本女子オープンゴルフ選手権で優勝した不動裕理もすごいと思った。解説の樋口久子プロが、「不動さんだけ、別のゴルフ場でプレーをしているようだ」と言っていたが、まさに別次元のようなゴルフで、ただひとりアンダーパー。しかも、2位以下を11ストロークも引き離す8アンダーで優勝した。

 まだ、20代ですでに永久シード権を手にし、生涯獲得賞金でも687,051,909円になり、ト阿玉の737,512,704円に続く2位になった。年間3試合ある国内メジャー戦を全て制した。今年の獲得賞金も既に1億円を突破し、5年連続賞金女王に一歩近づいた。彼女は、確かにルックスで損をしているように見える。しかし、私は彼女が試合の時に見せる、愛くるしい目の動きが好きだ。どこにこんな力があるのだろうかと思わせる華奢な仕草が気に入っている。

 今年、彼女は18試合に出場し6勝した。ベストテンフィニッシュが10回、予選落ちは一度もなく21位と23位の2回が最も悪い順位だ。ちなみに、平均ストロークが70.4912で1位になっている。このほかに1位のものに、パーセーブ率、パーオン率、リカバリー率、パーブレイク率でも1位になっている。特に、平均ストローク率は圧倒的に良い。72以下の選手は、宮里藍の71.1639と福嶋晃子の71.6944があるだけだ。昨年も、不動は平均ストロークが70.2727だった。ずば抜けているとしか言いようがない。

 宮里藍がプロゴルファーになり、今年の女子プロは、男子より面白くなった。一つ一つの大会の優勝賞金は、男子プロの半分くらいしかないが、それでも、不動裕理の獲得賞金は男子プロより多い。大体年間に5勝以上する選手などいない。その不動を追って、獲得賞金で2位につけているのが宮里藍だ。今、最も安定している不動裕理とそれに挑戦する若い女子プロゴルファーという構図ができて、とても日本の女子プロゴルフが面白いのだ。強い選手がひとりだけでは面白くない。宮里藍は残念ながら、この試合では、予選落ちしてしまった。

 宮里の代わりに大会を盛り上げてくれたのが、宮里藍と同じ年で、今年プロゴルファーになったばかりの横峰さくらだった。不動に挑戦する若いゴルファーはみんなかわいく見え、応援したくなる。特に、横峰さくらの独特のスイングと彼女のアグレッシブなゴルフは、見ていてとても気持ちが良い。また、常にキャディーとして、横峰をリラックスさせたり緊張させたりと、見事なリードをしているお父さんのひょうきんな行動が、ほほえましい。横峰さくらは、昨日の日本女子オープンゴルフ選手権で2位になり、シード権が取れそうな獲得賞金になった。彼女も、今後が期待できる選手だと思う。今、私の日曜日の午後の密かな楽しみが、日本女子プロゴルフのテレビ観戦になっている。

コメント
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