習志野市民フォーラム

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「慰安婦問題是正陳情」には賛成「ヘイトスピーチ禁止陳情」には反対!??委員会の不可解な迷走

2015年03月15日 | 投稿
3月9日の習志野市議会総務常任委員会で2件の陳情が取上げられました。
一つは
「慰安婦問題について適切な対応を求める意見書の国への提出を求める陳情」
もう一つは
「人種差別を扇動するヘイトスピーチを禁止し処罰する法律の制定を求める陳情書」
(下記、両陳情書)



「慰安婦陳情」は幾つかのブログでも取上げられていますが、千葉市議会の意見書のまる写しのコピペ陳情。
陳情者の思いも述べられていない、ただ慰安婦問題をいっさいないものにしようとの流れに乗っただけの
機械的に出された無味乾燥な陳情書。
この陳情に委員5:1で採択された。
賛成 相原和幸(環境みらい)、長田弘一(元気な習志野)、関桂次(元気な習志野)、高橋剛弘(みんなの会)、宮本博之(真政会)
反対 谷岡隆(日本共産党)
※木村孝浩(公明党)は委員長のため採決に加わらず。
陳情者は「生活保護バッシング」や「原発再稼働推進」、「外国人排除」等の陳情を毎回執拗に出し続けている人物です。
その内容は当ブログでも取上げてきました。
特に「原発再稼働陳情」昨年6月議会に提出され委員会で採択されたばかりに、全国的に知れ渡り、全国紙などにも掲載され、
全国より抗議の声が市や市議会に殺到しました。
全国的に恥をさらし本会議では委員会で賛成した議員も多くが引っ込めざるを得ませんでした。
陳情の提出は自由でありますが、このような他市の意見書をコピペしただけの陳情に、委員会での討議の内容は確認して
いませんが6人中5人もが賛成するとは、市民の代理人の議員として如何なものでしょうか。
一方では「ヘイトスピーチ禁止陳情」は深刻な外国人差別スピーチをなくせということです。
「在特会」等のヘイトスピーチは表現の自由を逸脱した行為として、多くの方が傷つき国際的にも問題となっています。
この陳情は委員会で反対多数で否決されました。

女性差別の最たる「慰安婦問題是正陳情」には賛成し、在日外国人差別である「ヘイト禁止陳情」には反対とは
委員会の多数の議員は差別問題等真剣に考えたことがあるのでしょうか。

「従軍慰安婦」の問題についても政府も各議会もその存在を否定しようと躍起になっています。
一方大阪市では生活保護利用申請をしようとする女性に対して、「風俗で働け」というような指導を行っていることが暴露されました。
生活保護を受けさせないために、「慰安婦」ならぬ「風俗」を強制させようとしていたのかも知れません。
これは、純然たる性差別です。現在でもこのようなことが公然と行われています。これは大阪市の生活保護行政だけの
問題ではない筈です。
過去をないものにしようとする一方、今も蔓延る「性差別」。
女性は「男性の補完物」としての「地位」を強制され、一人の人間として尊厳をもった存在ではなく、凌辱されてきました。
大阪市の例を見ても現在もいっこうに改まっているとは言えません。

この2つの陳情に対する議会委員会多数の態度は前ドイツ大統領のワイツゼッカー氏の有名な言葉である
「過去に目を閉じる者は現在にも目を閉ざす」の最たるものではないでしょうか。
ドイツを過大評価するつもりはありません。しかしドイツは、自らが犯した戦争犯罪に対しては断固たる態度をとってきています。
未だにナチス戦犯追及を緩めていません。また、ネオナチの台頭と大量虐殺を否定することを許してもいません。
ドイツと同じ敗戦国である日本は、過去の歴史に目を閉ざしているといえます。
それどころか歴史的事実を捻じ曲げて「大虐殺はなかった」「従軍慰安婦はいなかった」との主張が大手を振ってまかり通っています。
しかも政権は民間のこのような慰安婦陳情等を利用して過去を葬る一方、ヘイト差別には厳然とした態度をとろうともしていません。
今回の習志野市議会委員会の2件の陳情の採決が如実にそのことを物語っているのではないでしょうか。

19日本会議での採決が注目されています。現職最後の議会です。
真剣に考えて採決して頂きたいと考えます。





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