11月19日(土)、東金市の東金文化会館にて、第71回千葉県PTA研究大会 山武大会が開催されました。
午前11:30開会時には、3年ぶりにホールの客席に各地からの参加者が集まりました。
感染予防対策のため1席ずつあけての着席ですが、2階席まで人が入り、役員さんや来賓の方々のご挨拶にも喜ばしい雰囲気がありました。
千葉県教育委員会 冨塚教育長のご挨拶では、千葉県の教員の採用活動を中部地方や東北地方でも実施しているとのお話しがありました。
教員不足がニュースにもなっている昨今、先生の確保は子どもたちの教育の質に直結する重要な課題であると言えます。
教育委員会のみなさまも苦心していらっしゃることと推察いたしました。
基調講演の講師は、日大三高野球部の監督、小倉全由先生でした。
社会の先生であり、野球部の監督であり、また寮では父であり母でもある小倉先生。非常に若々しく快活な語り口でした。
「心を育てる」という演題で、許すことや叱ること、素を見せることの大事さ、また挨拶は心を押し合うこと、などなど具体的な経験を交えての、非常に興味深いお話しでした。
監督をクビになったときの経験も糧にされ、ご自身に対しても客観的な目をお持ちだなと感じました。
その後、休憩を挟んで同じ会場で、第1分科会(組織・運営)が行われました。
今年度、習志野市からは香澄小学校PTAさんが発表されました。
香澄小さんは約10年前と比較して、児童数が6割ほど減少しているそうで、PTA活動にも大きな影響が出ていたとのこと。
「それくらいであればいいよ」と参加できるPTA活動を目指して、昨年度から取り組んできた成果を発表されました。
役員会・定例会の縮小し、地域パトロールは会議と同日に設定。また、有価物回収は廃止し、その収益を充てていた芸術鑑賞会については各世帯が費用を負担することにしたそうです。
香澄小さんの後に発表された小学校では、逆に空き缶回収を児童の教育や地域の活動につなげていて対照的でした。
PTA活動において正解は1つではなく、地域や学校の状況によって何がベストかは異なるということが如実に表れていました。
3校が発表した後の研究協議では、PTA加入の意思確認についての質問がありましたが、香澄小さんは会員カードの提出で加入としていること、非加入者はいるものの、会費は寄付金としてお支払いいただいているそうです。
また、執行部役員決めについては、立候補を募り、立候補がない場合は推薦投票を行っているとのこと。推薦の理由を書いてもらい、その理由を推薦された本人に伝えることで、前向きに考えてもらえるそうです。
石倉会長をはじめ、香澄小のみなさん、お疲れさまでした。
3年ぶりの通常開催、山武大会の実行委員のみなさまは本当に大変だったのではないでしょうか。
ありがとうございました。
※来年度は関東ブロック千葉大会と同時開催として、県P流山大会が開催されます。
(記事担当:井上)