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WASHOKU

2013年12月05日 | 国内
12月4日、和食がユネスコの無形文化遺産に登録された。福島原発による風評被害にもめげず、日本の伝統的な食文化をもう一度見直そうと尽力された方々の喜びもひとしおだろう。

日本政府が登録に向けてアピールした点は和食を
「自然を尊重する日本人の精神を体現した食に関する社会的慣習」と位置づけた上で、
「正月や田植えなどとの年中行事と密接な関係」「四季や地理的多様性による新鮮な山海の幸」「自然をあらわした美しい盛り付け」
を特徴として挙げている。

美しい四季をもち、地域それぞれの多種多様に富んだ食べ物の数々は、出張る上での楽しみの一つでもある。B級グルメの盛り上がりや一村一品運動など、郷土の食を推進する姿勢はとても良いことだと素直に思う。

若い人のごはん離れ、欧米肉食型のファストフード、お昼のお父さんたちの切なすぎる早食ワンコイン文化など、日本の食文化も相当乱れていると思うが、自国や郷土の良さを再認識・再発見するにはいいニュースだよね。

ちなみに、先に食に関する無形文化遺産に登録されているのは
2010年
「フランスの美食術」「スペインやイタリアなどの地中海料理」「メキシコの伝統料理」
2011年
「トルコのケシケキ(麦がゆ)の伝統」

なのだそうな。あぁ…しまった。トルコのバイキングで敬遠したお粥…あれがケシケキだったとは>< ちょっと後悔。
それにしても文化遺産に登録される基準というか各国の定義に随分と差があるところが面白いので、それぞれの定義を調べてみた。

◆フランスの美食術
出産、結婚、誕生日等の生活における最も重要な時を祝うための社会的慣習としてノウハウ等も含めて、世界無形遺産に登録されているらしい。料理の範囲にはノルマンディー料理プロヴァンス料理ブルゴーニュ料理はもちろん、他国の影響を柔軟に受入れ生まれる新たな味も含まれるそうな。
極東にありながら各国の様々な料理を日本流にアレンジする術もなかなかのものだと思うが、フランス料理と定義していないところが面白いね。

◆メキシコの伝統料理
7000年前より代々口伝され、とうもろこし、マメ、唐辛子の3つを基本に、環境に調和した伝統農法による農作物を多用して作られる料理。…具体的になんだろうね^^;
いやぁ知らないことばかり。南米の料理には疎いから先日知り合ったメキシコの先生に聞いてみるとする。
和食と共通する意味合いとして、「環境との共生」「地域社会のつながり」「自国のアイデンティティー」などと強い結びつきがあるらしい。

◆地中海料理
ギリシャ、イタリア、ポルトガル、スペインなどのヨーロッパや北アフリカ諸国の地中海沿岸の料理を指し、魚介類や穀類、乳製品から野菜、果物等をバランス良くとり、油脂分は肉類を少量、オリーブオイルを中心として摂取。「コミュニティの健康」うあ「生活の質」「より良い生活に資するもの」として適量のワインを交えながら、ゆっくりとコミュニケーションする食事スタイルを含むらしい。わかったようなわからないような…。

◆トルコのケシケキ(麦がゆ)の伝統
結婚式や割礼式、祝日、雨乞いなどの儀式において連帯感を強めるために行われる社会的・文化的慣習。
儀式の主催者が「ケシケキ」(麦粥)をふるまうという点が文化遺産に。他のものと比較してトルコだけやけに素朴というか質素。

こうしてみると、まだ知らぬ味や食文化があると思うと、居ても立ってもいられなくなるのよね^^;
海外からのお呼びがきており、近々またふわりと飛びそうな予感。

おまけ。今年も忘年会がスタート。よく利用するお店なのだが今宵もミスオーダー、誤注文ばかり。どうやったらここまで見事に間違えるのか不思議でならないのだが、和を冠するお店ゆえ、頑張ってもらいたいものである。


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