昨日、ある高校3年生の生徒が浮かない表情で教室にやってきました。
かばんから1枚の紙を取り出して、力ない声で一言。
「9月のマーク模試の成績票です、…やばいですよね。」
しかし、成績票を見て数分後私がその生徒にかけた言葉はほぼ正反対。
「今やっている勉強をこのまま続けていけば大丈夫だよ!」
センター試験約3か月前ですから、決して楽観視しているわけでも慰めでもありません。
では、同じ成績票を見てなぜこの差が生まれるのでしょうか?
多くの生徒が成績票で見るのは、だいたい以下の部分かと思います。
・合格判定 ・得点 ・偏差値や順位
この部分の良し悪しで一喜一憂して、学習方針までコロコロ変える生徒もいます。
もちろん私たちもそこは見ないわけではありませんが、あくまで参考程度です。
じっくり見るのは得点そのものではなく「得点の取り方」です。
A3サイズ両面の成績表の中に、その情報はギッシリ詰まっています。
そのテストまでに強化して学習していた内容や単元、テーマについて
得点がどの程度とれるようになったか、の方が実は重要なのです。
先の生徒の例で言うと、教室で受講を進めているのは数学と英語。
9月時点で受講が終わっていたテーマについては、どちらもしっかり得点できるように
なっていたことが分かったので「このままの勉強で大丈夫」という判断に至りました。
あくまで志望校の現役合格が目標ですから、受講していない教科についても
必要に応じてこちらから勉強法のアドバイスや相談は行っています。
これから12月までほぼ毎週のように週末は模試を受ける高校3年生、
ただし模試はあくまで「模擬試験」であり「マイルストーン」です。
センター試験や2次試験本番で結果が出せることを目標にして、
今の合格判定などに振り回されることなく日々の勉強を進めましょう!
勉強の道に迷いそうになったら、いつでも相談してください。
中島