Amazonで千円強と値付けされているNFが0.6dBという広帯域アンプを購入しました。中身はSPF5189ZというMMICのようですが、シールドカバーに覆われているので、開けてみたわけではありません。あわよくば、先日自作した2m用のBPFと組み合わせて、EME用のLNAとして使いたいと思っていました。結論から言うと、ゲインが12.7dBくらいしか得られなかったので、ちょっと使えそうにないなと思いました。
VNAuhfに30dBのアッテネータを接続して、広帯域アンプ基板単体での100MHz~500MHzにおけるゲイン特性は次のようになりました。
広帯域アンプの代わりに、SMA-J-Jコネクタを接続して、アッテネータとケーブルのロスを測定したのが次の図です。144MHzでのS21は、-30.35dBです。
自作の2m用BPFの広帯域アンプの前段に接続した時の周波数特性は次のようになりました。144MHzでのゲインは、30.35-17.7=12.65dBとなります。
SPF5189Zのデータシートによれば、ゲインは18.7dB(typ.)@0.9GHzとありますが、それ以外の周波数でのゲインは定かではありません。カスケード接続するという方法もありますが、基板単体の5Vの消費電流が120mAもあったので、13.8Vからドロップレギュレータで給電するには損失が大きくなり過ぎると思いますので却下です。
ゲインが低い原因として①基板のアレンジが悪い、②不良の個体に当たってしまった、③その他、などが考えれます。期待外れでガッカリしました。
因みに、現用中のHA8ET製2m用LNAの特性は次のようなものです。ゲインは22dBに調整しています。
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