私は半年前から新聞の購読をやめていて、テレビも殆ど見ないので、ネットが主なニュースソースですが、近年希なビッグニュースだと感じました。私にとって、次の首相が誰になろうとあまり関心はないのです。
SBGは4年前にARMを320億ドルで買収したそうですが、これを400億ドルで売却するとのことなので、4年で80億ドルの差益が得られる訳です。SBGの株は持っていませんが、このニュースを受けて約9%値上がりしたようです。
SBGは、この売却益で自社株買いを進めて株を非公開にするとか・・・
それにしても、ARMのコンピュータアーキティクチャーは、おもちゃからスーパーコンピュータまで、ありとあらゆるものに採用されているので、NVIDIAならずとも誰が買収しても不思議ではありません。(仮に、買収相手がINTELであったとしてもです。)
これで、NVIDIAはコンピュータの世界で名実共にINTELを凌駕する会社になったと言えるでしょう。NVIDIAの時価総額は約3000億ドル、INTELの時価総額は約2100億ドルです。これまで、NVIDIAはコンピュータグラフィックスの世界で名を馳せていましたが、ARMアーキティクチャーが採用されている富岳のようなスパコンの世界でもマイナーながら存在感があるので、今後、メジャープレイヤーになる可能性が大いにあるように思います。富士通や理化学研究所は、富岳が日の丸印だと思っている訳には行かなくなってしまいました。
INTELは半導体の製造まで一貫して行うモノづくりの会社ですが、NVIDIAはファブレスの会社です。モノを作るということは大切なことではありますが、生産設備への投資も相当な額になります。半面、いくら良いデザインができてもモノという形にならない限り絵に餅なので、どちらが良いのかなど簡単には論じられません。
この買収結果がどのような形でNVIDIAの製品に反映されるのか、今後の展開が楽しみです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます