院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

ルクセンブルク首相の同性婚に寄せて

2015-05-18 05:29:48 | 社会

(同性婚を発表するグザビエ・ベッテル首相(右)。asahi.com より引用。)

 日本でも英語圏でも、「愛」(love)は一言だけである。ギリシャ語では「愛」に4通りがあって、アガペー(神の愛)、フィリア(人類愛)、ストルゲー(親子愛)、エロス(異性愛)に分別される。

 エロス以外の3つも「愛」(love)と呼ばれるため、わが国や英語圏では相互にしばしば混同される。

 エロスは、結果として子どもが生まれることになるが、世で行われている圧倒的多数のSEXは子造りを目的としない「遊び」である。(別の言い方をすれば、スキンシップの楽しみである。)

 ルクセンブルクという小国は、何が産業なのかは知らないが、とにかく一人あたりのGDPが世界トップクラスで、日本の2~3倍である。

 その国の首相が同性婚をした。それは何のためかというと、スキンシップ(遊び、楽しみ)のためであって、決して友情(フィリア)からではない。彼らの結婚はエロスに基づいているはずだ。

 だから、同性婚は賞賛する必要はない。むろん、貶める必要もない。だが、エロスの一種だと心得ておく必要があるだろう。

(性同一性障害は病気として保護される必要があるが、同性愛は「嗜好」であって保護する対象ではない。この辺の事情は「人類はみな性倒錯」(2015-03-23) に述べておいた。)


※今日、気にとまった短歌

  ただいまがスタート告げる合図となり今日の出来事しゃべり続ける (山形県立上山新明館高校)みかち


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