院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

高卒では遅い教育

2017-12-01 00:00:16 | 教育

(中島誠之助さん。TV東京のHPより引用。)

 写真の中島誠之助さんは大学を出てから骨董の道に入った。南青山に「骨董通り」という辻があるが、その歌を作ったのが中島さんである。(「なんでも鑑定団」については2013-10-28 参照。)

 もっと前、私の祖父の世代、多くの町人は丁稚に入った。骨董屋に丁稚に入った場合、そこの主人なり番頭は、丁稚にはよい骨董しか見せなかったという。よい作品だけを見ているうちに丁稚の目が肥えてくる。そこに変な骨董が出てくると、丁稚は直感的に「変だ」と感じ取るようになる。こういうのがホンモノの教育だろう。

 芸事はなんでもそうだが、中学を出てからでは遅いのだ。ピアノ、バイオリンなどは4歳くらいから始めなくては何ともならない。

 法隆寺の宮大工は高卒だが、先代の宮大工に「高校を出てからでは遅い」と言われたそうだ。さいきん高校の調理科に行く子が増えてきた。これは、よいことである。中卒ですぐに包丁を持たされ材料をいじるのだから、立派な料理人が育つことだろう。

 ※今日の短歌
   二時間ごと貼り替ふるとふ痛み止め痛みは少しと君は言へども
   酒井京子(明日香)


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2 コメント

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味覚の決定 (院長)
2017-12-02 00:55:14
新美さん、コメントどうも。
人間の味覚は10歳くらいまでに決まるようですね。
学習はなんでも幼いうちからが重要なようです。
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Unknown (新美勝久)
2017-12-01 12:17:36
味覚も同じで、私の周りは祖父の代までは料亭で父には旨いものを沢山おしえてもらった。嫁が曰くいい素材の時には私が旨いと言うらしい。私は父の教えでまずいとは言わない。舌を肥やすには幼い頃からの訓練も必要でしょう。
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