
駅前で歌う素人のカラオケ

開けるのを躊躇う蓋の閉じた駅のトイレ

カメムシみたいなババアのネイルアート

後方を歩く人間を突き刺す水平持ちされる傘
という風に、この世には無くなって欲しいものが山ほどありますが、逆に無くなって欲しくないものが無くなってしまう無情な世の中です。。

そう、渋谷駅前の再開発で

クーハナレ
が10月いっぱいで閉店。。。もう何というコトでしょう。。神も仏もあったもんじゃありません。。本日は閉店の一報を聞きつけ、すっ飛んでやって来たのであります。

とにかくビールで乾杯。

お通しは温かいコーンスープ。塩気がハッキリしていてスープながらアテになっちゃいます。もっと飲みたいな、ってくらいのチッポリな量を出すあたりが分かってらっしゃる感があります。

ビールを瞬殺し、ワインにシフト。そして、こちらのお店が大好きな理由はこのワインのセレクト。好みと予算に合わせて絶妙なのを選んで下さいます。こちらもドライとフルーティのイイトコ取りみたいな素敵な一本でした。

オードブル3種盛り
多数の中からセレクト出来ます。本日はこちらのお店でのド定番であります「キャロットラペ」「白レバーのペースト」「レンズ豆のサラダ」をいただきます。

どれも相変わらず美味いですが、中でもこのレンズ豆はさっぱりしながらも豆の脂質が犯罪的に美味くて秀逸★★★★★ 丼一杯食べたいくらいです。

サラダ リヨネーズ
生野菜にお肉の前菜を盛り込んだ楽しい一皿。どれがどれだかもう今となっては覚えてませんが、美味かったコトだけは覚えてます。

カツオのフリット ケッカ・ソースと供に
本当は魚は「秋刀魚のコンフィ」でいきたかったんですが、仕込みに時間がかかるとのコトでこちらにしました。火を通したカツオって初めてですが、カツオ特有の血生臭が消えて中々イケます★★★☆☆

自家製ベーコン
コレが堪らん美味さです★★★★★ スモーク具合、塩加減、脂身と肉との割合、全て申し分なし。

こりゃ赤だわ、とお願いしたら異なる二種を用意していただきました。一方はフルボディにフルボディ、もう一方は気持ちが華やぐくらいの香り高さで大変に美味しいです。

フムス
パクチーを効かせたひよこ豆のペーストは、パクチーの香りが他の料理と一線を画していてとても良い箸休めになります★★★☆☆

白に回帰。と、ここで

秋刀魚のコンフィ
あらあら、なんかすみません。恐縮しながらもちゃっかり胃の中に収めます。脂が乗りに乗っていて、下手すると下卑た味になりそうですが、流石と言うべきか香草とオリーブオイルの香りで高貴に仕上げられています★★★★☆

美味しい料理の数々にワインが進んじゃいます。グラスでいただいた後は

更にボトルをお代わり。もうこの辺から記憶がかなり怪しくなっています。その証拠に

オーストリア産 仔羊のグリル
を食べた記憶がございません。しかし、おツレ曰く「美味しい、美味しい」言いながら食ってたとのコトです。ああ、なんて勿体無いコトをしたのでしょう。こんな美味そうな仔羊を食べた記憶が無いなんて。。。
と、ここで私は確信します。
「無くなって欲しくないもの」
それは

「クーハナレ」という素敵なお店と「酔っ払ったときの記憶」であることを。。。

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