中流階級の食寝言 ~それでも上流階級の夢をみる~

普段、人様は何を召し上がっているのか気になりませんか?自分は物凄い気になる。。。

【番外編】ガトーフェスタハラダは群馬のお菓子

2018-03-10 16:09:33 | 番外編
東日本大震災から2週間程経ったあの日、私は地震の被害調査で東京から気仙沼に派遣されました。



派遣を任じられた際の正直な感想は、まだ余震が続く彼の地でしたので、なんで僕が行かなきゃなんねぇーんだよ!?と恨む気持ちと、もうコレは嫌な話ですが、物見遊山的な気持ちもありました。



そして、現地入り。



本当に土下座したくなりました。
語弊を敢えて恐れずに申し上げますとそこはまさに地獄の一丁目。2週間経っても街は目を覆いたくなる光景が広がっていて、来るまでの己のひん曲がった気持ちに対して、頭を地面に打ち付けたいくらいの想いでした。



それからというものは心を入れ替え、約3週間、被害調査のため被災したお宅や避難所をレンタカーで駆け回りました。このレンタカーは初日に仙台で借りたピカピカのプリウスでしたが、返すときにはドロドロのボコボコでした。



さて、派遣期間中、多くの方とお会いしましたが、今でも頭から離れないのは、とあるお母様の仰ったお言葉です。



そのご家族は幸いご家族全員無事でしたが、ご自宅は津波で1階が浸水、半損判定でした。



しかし、このご家族の救いはお母様で、彼女は何とも明るく、クヨクヨしても始まらないよ!とカラカラと笑い飛ばしながらお話をして下さいましたので、



あー、こーゆーお母様がいれば、このお家は安泰だなぁ、なんて考えておりましたら、他のご家族が席を外された際、彼女は私にポツリと仰いました。



「私達、被災地の被災者なんですね」
と。




始め何を仰っているのか分からず、ポカンとしておりましたら、更にこう続けられました。



「自分が被災者になるなんて思ってもみなかった」



私はハッとしました。
これこそ災害の本質だなと思いました。いつ何時でも自分が被災する可能性はあるのです。「あり得ない」は、「ある」には勝てないのです。そんな当たり前のコトを気付かせてくれたのが彼女でありました。



最後にもう一つ、おばあちゃんのお話をしましょう。



やはり損害調査でお邪魔したお家で、その家のおばあちゃんにお茶を招ばれました。そして、彼女がお茶請けにと立ち上がり



「東京のお菓子だから美味しいよ」



と言って持ってきて下さいましたのは




ガトーフェスタハラダじゃん!!!(笑泣)
しかも、群馬限定のヤツ。



今でもガトーフェスタハラダを見ると当時のコトを思い出します。震災から明日で7年、お亡くなりになられた方々のご冥福を心よりお祈りするとともに、被災された方々皆さまが笑顔で暮らせる日が来るコトを切に願っております。



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