【平成振り返り−2007年】B’zが日本人初の快挙、初音ミクや「ハニカミ王子」石川遼に沸く

2019-05-06 13:48:35 | ZARD
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【平成振り返り−2007年】B’zが日本人初の快挙、初音ミクや「ハニカミ王子」石川遼に沸く
2019年5月6日 10:00

平成を振り返る連載18回目は、B’zが、日本人初の快挙を成し遂げ、「どんだけぇ〜」や「そんなの関係ねぇ」が大ブームとなり、東国原宮崎県知事の「どけんかせんといかん」が流行語大賞を受賞した平成19年(2007年)。東京ミッドタウン、新丸の内ビルディングがオープンして、連日大賑わい。初音ミクや石川遼が、業界に新風を巻き起こした、平成19年を振り返る。

B’zが日本人初の快挙。松坂、イチローも初づくし。『ホームレス中学生』がベストセラーに
平成音楽ランキングで、堂々1位に輝いたB’zが、日本人初の快挙を成し遂げた平成19年。ロックを芸術として、その発展に大きく貢献したミュージシャンの功績を称えるHollywood's RockWalk(ハリウッド・ロック・ウォーク)に殿堂入り。日本・アジア圏のミュージシャンで、殿堂入りしたのはB’zが初で、エルヴィス・プレスリー、KISS、エアロスミスなど数々のミュージシャンと肩を並べた。


野球では、松坂大輔が念願のメジャーリーグデビュー。1年目で15勝をあげ、当時の日本人史上初の活躍を見せた。イチローが、メジャー入りの平成13年(2001年)から連続で出場していたオールスター戦で、この年史上唯一のランニングホームランを達成。日本人初のオールスター戦MVPにも選ばれ、日米のファンが沸いた。


メイクアップアーティストのIKKOの決めゼリフ「どんだけぇ〜」や、芸人の小島よしおがネタで発する「そんなの関係ねぇ」が流行語大賞・トップテン入り。漫才コンビ・麒麟の田村裕が、自身の中学生時代の極貧生活を書いた『ホームレス中学生』を出版。200万部を突破するベストセラーとなり、映画化もドラマ化も大ヒット。


埼玉県熊谷市と岐阜県多治見市で、気温が40.9度まで上昇。国内観測史上、最高気温が74年ぶりに更新され、気象庁が「猛暑日」を新用語として導入したこの年。たけし軍団のそのまんま東が、宮崎県知事選に立候補。「宮崎をどけんかせんといかん」と奮闘し、見事当選。本名の東国原秀夫の名で政治活動を始める。この時の「どけんかせんといかん」は流行語大賞・年間大賞に選ばれた。

東京ミッドタウン、新丸の内ビルディングが誕生。行列ができる店、激安グルメ&ショッピングに注目
江崎グリコ「ポッキー」のCMシリーズで大ブレイクを果たした新垣結衣、小栗旬や生田斗真も出演したドラマ『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』の主人公を好演した堀北真希、前年公開映画『LIMIT OF LOVE 海猿』の主題歌「Precious」がロングヒットとなった伊藤由奈も、『東京ウォーカー』の表紙を飾った。

六本木に「東京ミッドタウン」、丸の内に「新丸の内ビルディング」が完成。ブログの口コミやアンケートでランキング上位の穴場や楽しみ方を紹介した特集が人気を博した。また、「有楽町イトシア」「マロニエゲート銀座」のオープンで、銀座・有楽町の街も連日賑わいを見せた。

前年日本初上陸した「クリスピー・クリーム・ドーナツ」をはじめ、ラーメン、寿司、焼肉、スイーツなどで行列ができる店を総力調査。実食レポートと出口調査で本当にウマイ店を厳選した特集が話題沸騰。ラーメンでは、汁がない「あえめん(まぜそば)」が新ジャンルとして誕生。豪快に混ぜて食べるスタイルが人気を呼んだ。

グルメもショッピングも激安が大ブーム。インテリアなど生活用品は、お手頃価格でデザインも機能性もいいと、IKEAが大好評。郊外にあるイメージのアウトレットだけど、実は都心部にもありました。時には92%OFF以上の割引が出るお店もある、穴場の都心部アウトレット店の特集は注目の的に。

2007年のトレンド解説、「鈍感力」「エコバッグ」「初音ミク」「ハニカミ王子」

2007年のブームや流行語を見てみよう。

【鈍感力】作家・渡辺淳一のエッセイ本のタイトル。小泉純一郎元首相の「鈍感力が大事だ」の発言で、この本が一躍ベストセラーに。繊細できめ細かな神経が尊重される日本でも、小さなことでも動じない一種の「鈍さ」が、この世を勝ち残る術ではないかと、「鈍感」に積極的な意味づけをした。「鈍感力」は流行語大賞・トップテンに入る。

【初音ミク】コンピューターで歌声を合成するソフトウェア「ボーカル・アンドロイド」=「VOCALOID(ボーカロイド)」として登場した。発売されるとすぐ、ニコニコ動画を中心に初音ミクの動画が次々と投稿され人気沸騰。ソフトの域を超え、ひとりのキャラクターとして初音ミクがブームになっていく。

【エコバッグブーム】アニヤ・ハインドマーチが、環境破壊の要因のひとつと言われるレジ袋(プラスティック・バッグ)の代わりに、「I'm not A Plastic Bag」とロゴが入った帆布製のトートバッグを発売。世界中で、買い求める人が殺到し、一気にブームが広まった。高級ブランドのベネトンやエルメスもエコバッグを販売するほどに。

【ZARDのボーカル・坂井泉水が逝去】平成3年(1991年)「Good-bye My Loneliness」でデビューし、「負けないで」など数々のミリオンヒットを飛ばしたZARD。ボーカルの坂井泉水が、がん闘病のため入院していた病院で、スロープから転落し、二度と帰らぬ人に。治療後のアルバム制作やコンサートツアーに向けての作詞を行うなど、再始動を目指していた矢先の出来事だった。

【ハニカミ王子こと石川遼が人気】高校生になったばかりの石川遼が、マンシングウェアオープン KSBカップにアマチュア枠で出場し見事優勝。この優勝は、世界最年少優勝記録(15歳245日)として、ギネス・ワールド・レコーズに認定された。優勝インタビュー中、石川がはにかむ姿がチャーミングで、中継アナウンサーが「ハニカミ王子」と名付け、ブームを巻き起こす。この愛称は流行語大賞・年間大賞を受賞。

この年オープンした施設
「鉄道博物館」「国立新美術館」「ザ・リッツ・カールトン東京」「川崎市アートセンター」「深川アートセンター」「港北みなも」「ホテルメトロポリンタン丸の内」「ザ・ペニンシュラ東京」「新宿三丁目イーストビル」「神保町花月」「シアタークリエ」「Zeepブルーシアター六本木」など。