舞台版の「魔界転生」をBSで見ました。ジュリーが四郎を演じてから以降、その後何度も映画化、舞台化されてきたのは伝奇時代劇、エンターテイメントとして優れた作品だからと思います。奇想天外な作品は天草四郎、柳生十兵衛、宮本武蔵と、歴史上有名な人物が多数登場するので、観衆にはとっつきやすい。
かといってジュリー以外の「魔界転生」の作品は見る気になれない。ジュリーこそが、天草四郎です!!それが見ようと思わせるのは、ひとえにジュリーファンを自認されている、マキノノゾミさんの脚本だから。「魔界転生」をどんな風にマキノさん流にアレンジ、展開されるのか気になります。
マキノさんが始まる前に舞台挨拶で、ぼくだけにできるものを、と並々ならぬ決意を語っていました。⇒こちらYOUTUBE
柳生十兵衛(上川隆也)・天草四郎(溝端淳平)
溝端淳平コメント(出演への意気込み)
お話を頂いて、魔界転生の天草四郎と言えば、過去に沢田研二さん窪塚洋介さんなど ある種のカリスマ性がある方が演じていらっしゃるイメージです。それを自分がやらせていただくのは非常にプレッシャーを感じています。
『アクションとカルトとスペクタクルの世界が融合した、壮絶、壮大なエンターテインメント時代劇の最高傑作が、まったく新たな切り口でよみがえりました。』
新たな切り口・・、マキノさんの気持ちはよくわかる。
放送は7時から11時前まで約3時間。CMもバンバン入って、長い・・あまりに長すぎる(>_<) 途中でお風呂に入ったよ。入っても内容はわかった(^^;
マキノさんは、ジュリーの「魔界転生」を見ていない筈がなく、それだけに映画とは同じものはできない、やりたくないという強い思いがあったと思う。
映画と舞台の内容の違いは、転生する人物が増えたり、変わっていたりしていて、四郎の姉との関わりや、出生の秘密が明かされる。
最初が映画とは違い、原城にキリスト教徒が籠城するシーンから入っていたのは、観客にはわかりやすいと思う。溝端さんの転生する前の四郎は、ほんわかとやさしい話し方で、転生後の非情なキャラの違いを際立たせているのだろう。
映像を駆使し、劇中のシーンと重ね合わせた場面は無理がなく、とても迫力があり効果的だった。忍法髪切り丸は、映画より迫力があったかも?
転生する人間達のそれぞれの立場や思いが、詳しく語られたのは、観客には分かりやすくなったと思う。
しかし気になった点がいくつかあって、「島原の乱」ではなく、天草四郎が率いた「天草の乱」というべきです。
細川ガラシャから淀殿にキャラを変更したのは、それだけ徳川の世に恨みがあるという点で説得力があって良かった。ただ劇中の「淀君」という、人物を貶める呼びかたは現在はしないので、「淀殿」というべきです。
由井正雪に荒木又右エ門など、登場人物が増えすぎて冗長になった。いらない余計な場面もいっぱいあって、無いほうがズッと物語がスッキリしたのにと思う。面白くない笑えない冗談もいりません。
四郎さまは魔界に転生した割には、出生の秘密に動揺したりして、そんなことでどうすんの~。人ではない、完全なお化けになりきれておらず、ずいぶん人間的な四郎さまだった。でもマキノさんの、今まで誰も見たことがない自分の「魔界転生」を造りたい!そんな気概は十分に伝わりました。
J友さんから画像を送っていただきました。有難うございます☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
夜陰に紛れて、家の外のカポックに付けたクリスマス飾りを、こっそり取りました。
次はお正月~✨
人が真っ二つなんてどうやるの!?と思いましたが、そうか、映像にすれば見えるんですね😃
溝端くんはやっぱり優しすぎる印象だったな、氷のナイフのような四郎がいいなあ😁
それに、わざわざ笑いをとりにいかなくてもいいのに、と思うシーンもありましたよね。
私は歴史的なこと詳しくないので、saoさんの解説参考になりました。ありがとうございます♪
マキノさんの脚本なら観たいと思いました。
映像を駆使した舞台は迫力はありますが、首が飛んだり、生首が出てきたり、怖くて気持ち悪いところもありました(・・;)
溝端さんは、ふっくらと丸い顔が優しくて、冷酷で非情な感じはあんまりしませんでした。
ジュリーの魔界転生と、粗筋やキャストを比べるのは面白かったです。