リオデジャネイロのオリンピックプールで水の色が一夜にして緑になったそうだ。おとといだったかこのニュースを聞いて藻類だろうと思ったがやはり昨日そのような話になってきた。ちゃんとフォローしていないのだが、今日はそのプールでおなら臭くもなったとかである。プール保持用の薬品が不足したとかナントカも報じられている。真っ青なプールの水が一夜で真緑と言うのは奇異に感じたが、見ている人がそういうのだからそうなのだろう。藻類の培養はずいぶんした経験があるが、増殖速度の高いクロレラで栄養も二酸化炭素も光も十分に与えた時、倍加時間は25℃で最高でも7時間程度だったと記憶する。それでは一晩でせいぜい4、5倍だから青い水が緑に濁る程には増加しないはずだがと思ったわけ。でも、リオに行って実際を見ていないので、もっとすごい藻類がいたのかもしれない、半信半疑だけど。プールは通常循環ろ過しているだろうから、仮に増殖が速くてもろ過除去される分があるので見かけの増殖速度はもっと低いはずだ。うーん。おなら臭いにおい、うーん・・・硫化水素か、有機物がたまって分解が進んで酸素が不足すると発生しそうだ。…もしかすると・・・プールでは藻類がある程度の速度で増殖していたが、循環ろ過装置によって過度にならずろ過装置に蓄積されていた、何らかの事情でその装置が壊れ、溜まっていた藻類が一気にプールに入ってしまった、同時にその装置内で分解しかけの藻類遺体も流れだしたのでおなら臭くもなった、か・・・。もっとも、色の急変と言うのは人間の視覚の問題だから、水中の藻類量とまったく並行しているのでなく、ある閾値を超えるとすごく変わったように感じることも関係していよう。池や湖の色の問題はなかなか難しく、以前はデジタル化が困難だった。今なら水面の反射の色を波長別にモニターするのはたやすいだろうが(反射光だけではない面も少しある)、かなり原始的にえいやっと色分け・言葉変換するのが、人間的であるのかもしれない。青い水っていうのも考え出すとめんどくさいのだが。
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