547 シルバーパスと社会主義

　　家からJR駅まで歩けば25分なのだがシルバーパス獲得以来ついついバスに乗ってしまう（その方が早いし）。今朝降りたらバス会社の人が「いつもありがとうございます」とティッシュをくれた。通勤ラッシュの終わったころに乗ると乗ってくる人来る人みんなパス。前にも書いたことだが東京都のこのパスはありがたいやら忸怩たるやら。年収はほぼ年金だけだが住民税を払っている僕は年間2万円ほどでパスをもらえる（買える）。払ってない人は五百円ほどでもらえる（買える）。運賃210円なので、僕は月間15000円程度バスに乗っている。このパスはまた、他のバス会社や都営バス、都営地下鉄にも乗れるからさらに3000円程度乗っているわけだから年間、20万円ほど助かっている勘定だ。運転手さんにしてみれば、そういう客がぞろぞろ乗ってきても「よし、収入が増えた」なんて思えないだろう。申し訳ない。だから、パスの値段をもう少し上げてもいいんじゃないかと密かに思っているのだけれど、バス会社としては都からの補助金でよしとしているのに違いない。
　　社会主義的な政策でいくなら、交通や電話などの公共利用料金をすべて無料とする方針もあり得よう。また社会主義でなくとも、長生き人をどんどん外出させて、元気なままにポックリいかせ医療費の削減を図っている側面もあってその手に乗っているのかもしれないのだけれど。経済問題に疎い僕だが考え込んでしまう。