長生き日記

長生きを強く目指すのでなく良い加減に楽しむ日記

597  君の名は。

2018-05-27 23:38:20 | 日記
  今日は所属する短歌結社の四十周年パーティーが新宿のヒルトンホテルで行われた。このホテルに入るのは初めて。来賓と内部あわせて400人くらいの宴会。有名人は顔でわかるが無名人はわからないのでみな名札をつける。だいたい左胸下部。まあそれほど確認したり名乗ったりしたりすることはないのだが、知らない方に声をかける・かけられる場合、その方向にさっと視線を走らせる。
  べつに今日のことではないが、僕は人見知りでこういう初対面は苦手な方だが、このごろ人の名前が頭に入らなくなっているので、また、他のそういう人たちも増えているので、名札は見ないで先にワタナベですとか名乗ったり名乗られたりしてから会話に入ることが多くなっていて、こういうのは助かることが多い。ホントに顔はわかるが名前が出てこないことが多くなっている。名札見てからも照れ臭いし。こういう対面の仕方は最近のことなのだか、昔から拙者は・・と名乗っていたのか、知らない人と話すことは多くなかったのか。
  30年近く前、ロシアに初めて行って何かの会食の時5,6歳の女の子を連れた女研究者さんがいて、この子は・・と言いかけた時、我々側の一人、同業の大先輩である奥田節夫さんが「ちょっと待って」と進みでて(彼はひょろっと背の高い少しこわもての顔の人だったが)女の子の前にしゃがみ「カークヴァースイーミャ」と話しかけた。それに対してその子は、恥ずかしそうにアーニャだったかカーチャだったか小声で答えた。奥田さんは「昔ちょっと覚えたロシア語が通じたよ」と嬉しそうな顔をした。いまの僕より若かったのだなと懐かしく思い出す。


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