50年前に名古屋で下宿した時の大家さんは85歳くらいのご隠居さんと50歳くらいのその娘さん。6畳の板の間・賄いなし。用心のため、硬そうな下宿人を探したとかで、もう一人はプラズマ研の大学院生だった。ご隠居さんは山野草が趣味で、庭に各種植えていた。鈴鹿山脈の藤原岳からの植物は根付きがよいとか言っていた。娘さんはちち子さんという名だったが、ある時、庭の草をむしりながら「これがチチコグサっていうの。私はこんな名前だったからか、結局、父とふたりの生活になってしまった・・」と言っていた。不確かなのだが、その時の草は折ると茎から白い乳の様な汁が出たのではなかったか。僕は植物の名に詳しくなかったから、そしてその白い汁が出る草は子供のころから知っていたのでふうんと思っただけだが、ひょっとしてこの写真の草、コニシキソウではなかったか、チチコグサはハハコグサの仲間で白い汁は出ない。二年間お世話になったがその後ご縁が切れてしまった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/22/9657f150ddcc03563ac514b8a293c4e8.jpg)
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