人材マネジメントの枠組みに関するメモ
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ホンダの独創力についての特集。ホンダジェット(ビジネス用小型ジェット機)を筆頭に、太陽電池、ディーゼルエンジン、燃料電池車・・・これら、ホンダの新しい領域を切り開く独創的な製品の責任者達の紹介。また、ホンダの新車開発や生産のレベルを新しいレベルに引き上げるための、経営のイニシャティブの紹介。このような、持続的にイノベーションを生み出す組織をどうやって作るか、というのは、あらゆる企業にとっての大課題。

本記事で紹介されているイノベーション例を睨むと、共通していることが一つあって、それはどれも、最もオーソドックスな技術で攻めることはあえてせず、あえて、異端とされる技術、チャレンジングな技術や革新的な技術を用いていること。そこには、「ホンダが取り組む以上はありふれた攻め方はしない」という精神が脈々と感じられる。(ホンダジェットであれば、翼の上にエンジンを載せる革新的レイアウト。)

それは、純技術的な視点から「最も本質的で筋の良い技術」に取り組む、というのでは必ずしもなくて、もちろんそういう視点を含みつつも、さらに、「市場に新しい価値をもたらすにはこれが必要だ」という市場の視点が加えられていること。(ホンダジェットであれば、小さな機体に広い室内空間を確保することが必要、という市場の視点が最初からあり。)

それは結局、ホンダのフィロソフィー「創って喜び、売って喜び、買って喜び」ということに帰着しそうである。そしてその

  • 「創って喜び、売って喜び、買って喜び」

のフィロソフィーをベースに

  • 「専門分野別に技術を徹底的にリサーチする専門的な力」
  • 「20年かけて市場に出していく、新製品開発マネジメントの土地勘」

が縦横に組み合わさって、ホンダのイノベーションが成り立っているのだな、とわかる。



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