うーん、これはすごい。やられた、という感じである。日本IBMの内永専務による、IBMのオンラインセッションの紹介なのだが、IBMでは時折、世界の社員が参加するオンラインセッション(通称Jam)を行うのだという。
それはイントラネットを使った大規模なチャットのようなもので、例えば今年の実施例では、「医療、環境、交通などの領域でいかにイノベーションを起こしていくか」というようなことについて、丸3日間、全世界から(全社員参加可能なのだろう)参加してチャットするらしいのである。今年はついに、社員だけではなく、取引先や社員の家族にも参加してもらったとのことで、3万7000件のコメントが寄せられたという。地球が回るにつれ、参加者の地域が米国からアジア、欧州へと変わっていきながら、途切れることなく会話が進んでいくんだとか。そしてちゃんと意見は収斂していくんだそうである。そして(事務局が中心に)その議論の結果を精査して、有望な提案に1億ドルの予算をつけるのだそうである。
私の勤務する先でも、また顧客でも、このようなものは見たことがない。でも、やろうと思えばできるだろう。そして、やればちゃんと成り立つんだな、ということがわかった。組織の未来形のイメージの極北として、このイメージを持っておきたいと思う。まあ、インターネットそのものがそのようなものなのであるが。
(ところで本エントリで本ブログは100エントリを達成した!)