脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

実家解体終了。

2019年09月08日 20時13分02秒 | 近況
9月3日、実家の解体開始。10坪程の倉庫が初日に綺麗に解体撤去された。
4日~7日にかけて実家家屋が解体撤去。奇しくも9月5日は昨年物故した
母の命日だった。命日を挟んで4日で35年住んだ家屋が消失した。今更、
情絡みの「さよなら」でもなく、散髪したように綺麗さっぱりされた。

画像左手に写り込んでるのは、コインパーキングの精算機。リパークの
事業設備は週明けに撤去予定である。写真中央のポールは、電信柱で私
有地内の送電子柱である。実はこれがクセモノだった。東電の所有物で
あり、撤去には東電の承諾が必要である。撤去の申し出から撤去まで6
~7か月掛かるという話を、だいぶ後になってから知った。土地の売買
契約書を交わしたのが今年の3月である。

子柱は、公道の無電柱化のため、10数年前に当方の敷地内に新設され
たものである。アスファルト地面の下には、埋設管路が敷設され埋設菅
には3本のケーブル線が通っているらしい。2本は東電とNTTのもの
と判ったが、3本目がどこのケーブル線か不明だった。

おそらくケーブル・テレビだろうと思い問い合わせたが、否定された。
土地売却の仲介担当者も困っていた処、15年前の承諾書の写しが引越
し荷物から出てきて、やはりケーブル・テレビの弱電ケーブルと判明し、
作業に目途が立った。これの所有者が分からないと、解体屋が線を切れ
ないとかで困っていたのである。(公・民の境界で線は切断される。)

話が前後するが、写真中央のコンクリート子柱の方は、仲介会社の担当
が、3月の売買契約当時から、撤去すべく動いてくれていたそうで、こ
れも週明けに撤去される運びである。この子柱撤去の件は、最近私が東
電に問い合わせたら、その申し出を受けた記録がないと返答されて、一
時は土地の引渡しに間に合わないと焦ったが、どうも東電は、昔からそ
うなのか知らないが、業務の進行管理が一元化されてない印象である。

家を解体して土地を更地で売る場合、期日を定めて引き渡しの契約を交
わす訳だが、上モノの撤去はいいとしても、地下の埋設関係までは素人
は分からない。ヘタに売買契約書を交わすと、敷地内に送電用の子柱が
あったり、埋設ケーブル線の切断やらで、思わぬ手間と時間が取られる
と、引き渡し日に間に合わず、高額な違約金を払わされるハメになりか
ねない。

私は、小規模な一軒家や更地の売却くらい、素人でも出来るだろうと思
っていたが、不動産の売買は事情に通じたプロの仲介者を通さないと、
何に足を掬われるか判らず、危ないことを知り、良い勉強になった。

不動産売買というと、売却益や売却費用・税金のことが先行しやすいが、
不動産の目に見えない部分や、隣接する土地の所有権者との人間関係な
ども大変に重要であり、「土地」という商品の複雑さ、奥深さや怖さを
少しだけ垣間見た思いがしている。



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