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ぴよこ日和

いらっしゃいませ。
きたむーです。
お芝居、ライブ、お笑い大好きです。

十八代中村勘三郎襲名披露 松竹大歌舞伎 夜の部

2006年09月04日 | 観た
リバウォの地下のグルメシティで、チキン南蛮丼を買い込み、大急ぎでかっこみました。
トイレにも行って、荷物もコインロッカーに預けてと、色々やってるとあっという間に幕が上がり始めました。

夜の部は口上と通し狂言。
口上は昼の部と殆ど同じ。
違う事を言っていらっしゃる方もいましたが、大体の方は同じ事を言ってらっしゃいました。

「義経千本桜~木の実・小金吾討死・すし屋~」
義経千本桜は「仮名手本忠臣蔵」「菅原伝授手習鑑」と並ぶ三大狂言の内の一つです。
源氏と平家の物語を描いた時代物。
よく観る演目ですが、私は静香御膳と源九郎狐の辺り(四段目)ばっかり観てて、今回のすし屋近辺(三段目)は初めてなんです。

これも「実は○○」なパターン。
しかも主君の為には自分の子供や妻を身替りにするという例のパターン。
三幕ちゃんと観たから、ストーリーもしっかり解って、最後はナミダナミダ。
今まで親不孝してきたいがみの権太が、最後に自分の身を投げ打って主君大事を守る所が泣かせます。

義経千本桜はどれを観ても面白いですね。
さすがは三大狂言。
もしかすると一番たくさん観ている演目かもしれない。
いつ観ても誰が観ても楽しめるなんて、やはり人気のある演目はそれだけの理由があるんでしょうね。

1日楽しんだ歌舞伎。
勘三郎さん始め、皆さんお疲れ様でした。
明日は山口で公演ですって。
巡業って毎日毎日乗り打ちでその大変さは想像も出来ません。
どうぞ怪我無く、病気無く頑張ってくださいませ~。

十八代目中村勘三郎襲名披露 松竹大歌舞伎 昼の部

2006年09月04日 | 観た
9月4日(月)

勘三郎さんの襲名披露公演が巡業で回って来ました。
北九州芸術劇場が出来てから、歌舞伎の公演も北九州であるようになって嬉しい限り。
まずは昼の部。
昼の部はみどり狂言になっていて物語、口上、舞踊と色んな演目が楽しめました。

「本朝廿四孝~十種香~」
武田と長尾(上杉)の争いを描いた時代物です。
去年の3月に国立劇場でこの「本朝廿四孝」を通しで観て、かなり面白かったので期待してました。
が、今回は「本朝廿四孝」の中の一幕「十種香」のみの上演だったんで、ストーリーが解りにくかったかな?
歌舞伎にありがちの「実は○○」がたくさん出て来るお芝居なので、
通して観てやっと「あ、そうだったのか・・・」ってなるんです。
時間の都合もあるだろうけど、次回は是非通しで観たいですね。

歌舞伎の大道具のお仕事をしていらっしゃる方のブログ「大道具さーん ちょっとー!」で読んだ雲の模様の事とか、
欄間に描かれている桐の花、本殿に描かれている紅白の梅とかもしっかりチェックしてきました。
道具の意味や、長唄の意味が少しでも解ると、もっともっと歌舞伎が面白くなりますね。

「口上」
バックの襖が中村屋の定式幕と同じ「柿・白・黒」の色に染められていてとてもきれい。
それに中村屋の家紋の角切銀杏が散りばめられていて豪華な感じ。
地方巡業の口上だからか、皆さんとてもリラックスされている様子でした。

「身替座禅」
大好き!この演目。
よそに浮気をしに行きたい右京クン。なんとか奥さんの目を盗んで浮気をしに行こうと必死。
とうとう「夢見が悪いから座禅を組む。よってはこの部屋に近づくな」と言い置いて
太郎冠者に身替りを頼み、まんまと浮気しに家を抜け出す事に成功。
が、しかし、奥さんはかなりの右京クンLOVE
座禅している姿を一目見ようとやってきて、太郎冠者が身替りになっているのを発見したからさあ大変。
今度は奥さんが太郎冠者の替わりに座禅を組みながら、右京クンが浮気から帰って来るのを待つ事に!
そうともしらない右京クン、鼻歌交じりでご帰還です。
果たして右京クンの運命やいかに!!
「ああ、右京クン大変な事になっちゃうよ」とハラハラしながらも滑稽で楽しい舞踊でした。
きっと誰が観ても面白い演目の一つだと思います。

全部の演目が終了しても終わらない拍手。
とうとうカーテンコールでした。
私はカーテンコールはよっぽどじゃないとしなくてもいい派です。
役者さんがずっと出て来なきゃいけないのは大変だろうし、
拍手で無理矢理、役者さん達を引っ張り出しているような気がして、なんか気が引けるんです。
なんかカーテンコールを何度でもさせないと損!と思ってるのか、しつこく拍手を続けてる人もいるけど、
1回出て来てくれたらもう役者さんを解放してあげたら?と思うのですが、どうなんでしょう?
もちろん拍手を止めたくない位素晴らしい公演もありますけどね。

さあ、40分後には夜の部が始まります。
大急ぎで腹ごしらえしなくっちゃ。