ぴよこ日和

いらっしゃいませ。
きたむーです。
お芝居、ライブ、お笑い大好きです。

次長課長

2005年10月31日 | 日記
10月31日(月)

Tるりんが仕事をしている某お菓子屋さんに次長課長が取材に来たらしい。

来る事は以前から聞いていて、是非とも河本のおかしな顔を生で見たかったのだが、
仕事の為断念。
くっそー。
あー、残念。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジンギスカンが餃子に

2005年10月31日 | 食べた
10月30日(日)

以前行ったジンギスカン屋さんに、また行こうと友達に召集をかけたら、ジンギスカン屋が休み~
うーん、がっかり。

仕方ないので鉄鍋餃子に変更。
餃子を食べまくる。

みんながっつけー!!


餃子以外も食べまくる。
牛タンとか焼き茄子とかカルビ焼き飯とか・・・

今日長野から帰ってきた、うちのダンナさんとHヤマンから
長野のお土産話を聴きながら、楽しい時間はあっという間に過ぎていくのだ。

HヤマンがMりみに買って来たお土産のお裾分けをもらいました。



チョー可愛いリンゴのお菓子。
味は黄味餡味で、中にリンゴジャムが!
ありがとねー。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ケーキ

2005年10月29日 | 日記
10月29日(土)

明日はうちの母のバースディ。
本番は明日だが、明日には私も妹達も帰ってしまうので、今日のうちにお祝い。
うちの実家ではあまり特別な事はしないので
普通にご飯を食べて、ささやかにケーキ。



八女の美味しいお菓子屋さん、隆勝堂で買ったケーキ色々です。
久しぶりに家族が揃ってのお祝いになって良かったな。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シュワッチ

2005年10月28日 | 日記
10月28日(金)

またも妹と甥っこMっちゃんの里帰りにあわせての里帰りである。

生まれて2年2ヵ月経ったMっちゃんの言動が、
やや人間らしくなっているのに驚く。
誰が教えた訳でもないのに
「こっち」と「あっち」の使い分けが出来てる!
なんかスゲーな。

私が韓国語を勉強し始めた頃、
「これ」とか「あれ」とか「それ」とかの
所謂こそあど言葉の区別がなかなかつかなかったのに、
たった2年2ヵ月で、完璧に出来てるなんて!

人間って、何時の間にか人間になっていくんだなぁ・・・
スゴイもんだ。

※写真はMっちゃんの決めポーズ、シュワッチ。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バンブーちゃん

2005年10月27日 | 日記
10月27日(木)

りん*さんのブログに、とっても可愛いモンステラちゃんが紹介されていました。
大きくてとっても存在感のある植物です。

うちの母と妹は植物を育てる事が上手で、
実家の玄関は「何ここ?プチジャングル?」と言う位に、いろんな植物が生い茂っていたり、
妹もブルーベリーなんかを育ててるんだけど、
私は昔から、植物を育てるのが苦手・・・

以前、友達からもらった鉢植えは、花が終わってすぐ枯らしちゃったし、
芝居の公演でお花なんかもらっても、楽しむどころか持て余しちゃうし、
部屋に緑を!と思って買ったバンブーも、5本のうち4本は枯れちゃった。

その中で生き残ったバンブーちゃんを紹介。


いつもは部屋の中でちんまりと壁にぶら下がってます。
買った時は葉っぱが一枚だけだったのに、どんどん新しい葉が出てきて元気そうです。
寒いのが苦手なのか、冬場より夏の方が成長がいいような気がします。
これからの季節、寒さで枯らさないようにしなくっちゃな・・・。

せっかくの機会なので今日は日光浴です。
あんまり日の当たらないベランダだけどさ。

すくすく育てよー              上から撮ってみました
 
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

まだまだあぶない刑事

2005年10月27日 | 観た
いやー、鬼の居ぬ間にする命の洗濯は本当に気持ちがいいなぁ 
今週末のIRON松本公演の為、うちのダンナさんは長野県へ旅立って行きました。
いってらっさーい

その隙に、今日もワクワクと映画を観に行きました。
ウシシ
今日観て来たのはまだまだあぶない刑事だっ!

1986年にテレビ放送が始まった「あぶデカ」。
大好きなドラマだったよ。
もともと刑事物は大好きで、
Gメン'75、太陽にほえろ、西部警察、特捜最前線と、しっかり押さえてたからね。
青春真っ盛りに始まった「あぶデカ」は、今までの刑事物とは違って、
チームで捜査するんじゃなくて、2人が突っ走って事件を解決するのが面白かったなー。

自分で自分の事を「ダンディー鷹山」と「セクシー大下」って呼んでるんだよ?
一回りしてかっこいいっしょ 

さて、本日観た「まだまだあぶない刑事」ですが、
「まだまだ」とは言いつつ、もう「そろそろ」な気配の漂うつくりとなっておりました。
大下さんは「五十路肩」だし、
鷹さんは「フェロモン枯れちゃった」し・・・。
でもお二人ともかっこいいお顔に、いい皺が刻まれてましたよ。

内容は「あれれー?」な部分も無きにしも非ずでしたが、
ドラマのあぶデカの流れから行くと、これでOKでしょう。
他のあぶデカメンバーも健在で、懐かしかったなー。
いろんな小ネタがいっぱいあって楽しめたし。

テレビドラマが76話。
スペシャルドラマが1本。
映画がこれで6本目と言うあぶデカ。
すごいイキオイだな。

今後「まだまだまだ~」や「最後の~」や「ファイナル~」なんかの冠つけたあぶデカを楽しめる日がくればいいなー。

「ダンディー鷹山」と「セクシー大下」の活躍を期待してます!

素敵なお二人と記念撮影


アップ~
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

もんだー

2005年10月26日 | 日記
10月26日(水)

5時間位もみもみしちゃったよー 



しびれたね。
何を打ったかは秘密~
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

さんま~

2005年10月25日 | 日記
10月25日(火)

ホントは昨日食べるはずだったさんまを今日焼いてます。
昨日買った時には、口の先っちょのトコも黄色くて
「新鮮ッス!よろしくッス!」って感じだったのに、
今日見てみたら白っぽーくなってた。
「弱ったッス。がっくしッス、はぁはぁ」てな感じか?

ところで、
うちは魚を焼く時は、カズレンジに付いている魚焼きグリルで焼いてるんだけど、
こいつがなかなかズバッと焼けてくれない。
このさんまも、もう1時間位焼いてるんだけど、尻尾のトコとかまだ生っぽい感触。



魚って何で焼いたら一番美味しいの?
テレビショッピングで売ってるこういうの買わなきゃダメなのかー?
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マイリバー飲み会2

2005年10月24日 | 日記
10月24日(月)

またしてもTツヲから呼び出し。
19時58分に「飲み会始めました。川ッぷちに集合!」だって。
あの日も、確かそんな感じで呼び出されたよなー。

今日は何人くらい来てるんだろ?
大体こんな時間にいきなり呼び出して、人集まんのか?
そう思いながらうちのダンナさんと、行ってみた川ッぷち。

すると・・・
なんと1人です。
1人っきりで飲んでるTツヲ発見です。

あまりの哀しさに、がっくりくるうちのダンナさん。


改めて1人っきりだったのを実感したのか、がっくりくるTツヲ。


うれしいワインを飲んでご機嫌の私。


その内、ボチボチと人も集まりだして、最終的には7人にまで膨れ上がりました。

しっかし、寒い。
あの日は夏だったんで平気だったけど、もう川ッぷちじゃキビシー季節になったみたい。

ヤサ換えしてMずき君の働くカフェBンゴへ。
が、Mずき君は本気モードで忙しくて、何の話も出来なかった・・・。


やたら甘ったるいカクテルを飲んだら、酔いが醒めちゃったよ

そんな感じで終了したマイリバー飲み会2。
次回はいつになるやら・・・。
暖かくなってからがいいなぁ。
Tツヲ、また誘ってねん。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私の頭の中の消しゴム

2005年10月23日 | 観た
私の頭の中の消しゴムを観て来ました。

自分の記憶がどんどん消えていく。
大好きな事も、大好きな人も、自分自身のことさえも忘れてしまう。
それはとても恐ろしくて、哀しい事だろうと思う。
そしてその人だけでなく、その人のそばに居る人にも、大きな悲しみを与えていく。

これは絶対オススメです。
大好きな人と観に行って欲しい。
そしてたくさん泣いて欲しいです。

大事な人を大切に想う気持ちが、ますます大きくなる素敵な映画でした。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

生春巻

2005年10月23日 | 食べた
「大好きな君の為に、ボクが美味しいご飯を作ってあげるよ。何がいい?」

うちのダンナさんがいきなりこんな事を言い出した。

狂ったか?
何か後ろめたい事でも?
まさか毒を?

ネガティブな想像が膨らんだが、「んじゃ、生春巻作って!」とお願いした。

夜、家に帰ると、台所に色んな野菜が並んでいた。
わー、なんか本格的~
海老も下味が付くようにタレの中で浮いてるよ
楽しみー楽しみー

しかしである。
冷蔵庫を見た瞬間、私の頭の中は真っ白に!
そこにはなんと!


春巻の皮~~~

「これじゃ生春巻ムリっスーーー!!!!」

本物はコレ


慌てて買いに行ったライスペーパー。
良かった。
お店開いてる時間に気が付いて・・・

出来上がりはこちら


おまけの牡蠣とエリンギのオイスター炒め


美味しく頂きました。
ご馳走様でした!
アリガトねー
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

観光案内

2005年10月22日 | 韓国語
10月22日(土)

昨日書いたように、韓国からいらっしゃったお客様3名をご案内して門司港&下関へ行って来ました。

レトロ地区を軽く流し(ここはあまりお気に召さなかったよう・・・)
下関へ行けるトンネルへ行きたいという事で、和布刈方面へ。


関門橋を上に仰ぎ見ながら人道のある地下へ。


このトンネルは海の下に作られた、人と自転車とバイクが通行できるトンネルです。
長さは約3km。

真ん中辺りに県境があります。

海の下の県境です。何だか面白いです。

トンネルから出ると、源平合戦の様子を模した銅像が。

大河ドラマが始まる時に作ったみたいで、タッキーの手形とかありました。

歴史的な場所を訪れたいと言う事だったので、赤間神宮へ行ってみました。


下関からJRで小倉まで帰ってきて、小倉城も観に行きましたが、
今日は一日中変な天気で、雨が降ったりやんだりしていて、
見学もそこそこに帰って行かれました。

赤間神宮など、説明する事がとても難しくて骨が折れましたが、
私も勉強になったし、皆さんも楽しまれたようで何よりでした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

意外な展開

2005年10月22日 | 韓国語
10月21日(金)

トラジ学園の日。
今日は釜山からのお客様が7人いらっしゃった。
お互いに自己紹介などして終わったんだけど、お客様の1人が

「明日観光に行きたいんだけど、日本語が解らないので一緒に行ってくれませんか?」

って言ってきた。

よっしゃー!
ドンと来い!
明日ヒマだし、ちょうど良かったよー。

なるべく韓国語に触れる機会を持ちたいからね。
いい機会だ!
しかもお客様たちは皆さん釜山の方。
釜山には馴染みのある私。
これからもいいお付き合いが出来ればいいなぁ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

吉原御免状2

2005年10月21日 | 観た
あまりにも書く事が多すぎて、前回はスタッフの事しか書けなかった。
今回は役者について。

まずは主役、松永誠一郎役の堤真一さん。
原作の設定が26歳なので、大丈夫かなーと思っていたが、
そんな事観ている内にすっかり忘れてしまった。
役者ってすごい。
ただそんな言葉しか思い浮かばない。
初っ端からかなりの殺陣があるのだが、見事に斬って斬って斬りまくってた。
宮本武蔵を師とし、剣の達人として育った設定を裏切らない。
また、26歳までを肥後の山で暮らし、人間と交わる事の少なかった青年で、
その心は「どこまでも明るく透きとおった白い虚空があるばかりで、常人に必ず見られるどす黒い翳りがない。(原作:吉原御免状より)」という、難しい役どころ。
でも、あっけらかんとした台詞の言い回しと、柔らかい微笑みで
原作を読んだ時にイメージした松永誠一郎がそこに居ると思った。
野獣郎の時とも、アテルイの時とも違う堤真一が、そこに居た。

柳生義仙役の古田新太さん。
もうすごい極悪。
極めて、悪。
めっちゃ悪い。
怖い。
髑髏城の天魔王とも、阿修羅城の邪空とも違った極悪さ。
実際、原作も情け容赦のない、憎しみの塊として義仙を描いてあるので、
古田さんは全くもって忠実に義仙だった。
殺陣もすごい。
やっぱ、ものすごく速いんだよね。
長いこと公演していると、殺陣がどんどん速くなるってどこかで仰ってたけど、
東京公演を1ヶ月間こなして来ての、大阪公演。
だいぶ慣れてきてたのかもなー。

今回、松永誠一郎の恋の相手として描かれていたのは、勝山太夫役の松雪泰子さん。
一番いい出来だったんじゃないかしら?
花魁道中で出てきた時は「はぁっ」とため息が漏れてしまった。
「湯女あがりの礼儀知らず」という勝気な花魁。
実はくの一の勝山太夫。
そんな彼女が誠一郎に惚れてしまった為に、破滅への道を辿ってしまう。
命がけで男に惚れた女の役に、見事にはまっていた。

アカドクロにも出演し、今回も非常に楽しく演ってたのは水野十郎左衛門役の梶原善さん。
最初っから、最後まで常に楽しそう。
原作だと、戦乱の世が終わり、死に場所を失ってしまった若者として描かれているが、
この作品の中でも、常に死を覚悟しながら生きている、さっぱりとした生き様のもののふだった。
善さんのはしゃいだ感じが、そういう覚悟を下地にした潔さに見えて良かった。
ただはしゃいでいただけなのかも知れないケド・・・?

笑いのないじゅんさんを観たのも、なかなかいい収穫だったと言えるかも。
柳生宗冬役の橋本じゅんさん。
抑えに抑えた芝居で、宗冬を好演。
本人がどう思っているかは知らないけど、こんな渋い芝居が出来るんだったら、
テレビの時代劇とかもやって欲しいなぁ。
でも、観ている間中、「あれがいつか轟天に変わるかも?」という不安は常にあった事は白状しておこう。

高田聖子ちゃんは八百比丘尼。
熊野の山に住み、死者と語らってきた謎の女性、おばばさま。
二幕にほんのちょっと出てきただけで、聖子ちゃんファンの私としては大不満。
誠一郎に夢を見せる為に、着物を脱ぐおばばさまのその背中!
色っぽーーーい。
背中一面に刺青が施してあり、長く垂れた髪は銀色。
誠一郎の上に覆いかぶさっていくのを見て、うっとりっす。

謎の老人、幻斎役はおひょいさんこと、藤村俊二さん。
もう出てくるだけで和む~。
20日、昼の部はちょっとカミカミが多かったけど、
おひょいさんだもんね。しょうがないよ。

義仙の部下、狭川新左衛門役は粟根まことさん。
どんな芝居の時も、そのメガネをはずした事のない粟根さんが
今回初めてメガネをはずして舞台に立ったとかで、
こりゃちゃんと見とかなきゃと、粟根さんのシーンでは凝視してしまった。
今までホントにどんな芝居の時も、必ずメガネをかけるのを許してきた新感線が
やはり原作を大事にして舞台化したんだろうなと、思わせるエピソードだ。
「ええい、引け引け」はマイブームになりそうです。

高尾太夫の京野ことみさん。
素敵だったんだけど、まるっきりイメージじゃなかった。
ここだけ残念。

こんなに豪華な配役だと、新感線のメンバーはあまり出て来ないのが悲しい。
よしこ姉さん、カナちゃん、エマちゃん、さとみちゃんは
局見世の年増女郎役。
有り得ない化粧でドハドハ笑って、気持ちのいいシーンだった。
でもあまり出てこないから悲しいの。
悲しいのよ。

同じくインディさん、いっそん君、メタル君、河野さん、右近さんなんかもあんまり出てこなくて悲しい。
吉原の首代とか、揚屋の主人とか、神祗組とかやってた。
その中でも河野さんは、首代耳助として舞台を最初から最後まで走り回って、いい仕事してました。
インディさんは勝山子飼いの首代で、やっぱり最後にはばっちりやられてました。
やられっぷりサイコー!
「~ザンス」を言わない右近さんも初めてかなぁ?

準劇団員とも言われる川原正嗣さん、前田悟さん、村木仁ちゃんなんかも
出ては来るけど・・・。
もっともっとみんなのシーンが観たかったよー。

役者もスタッフも、それぞれが自分達の仕事をきっちりやり遂げた、
素晴らしい舞台だった事はもはや疑いようがない。
こんなに満足したのも久しぶりだ。
こんなに見ごたえのある、いい芝居がたったの45公演とは・・・。
ううううぅ、勿体無い。
もっといろんな人に観て欲しいし、私も2回と言わず、3回4回と観たかった。
そして、この路線をぜひこれからも進んでいって欲しいと思った。
もちろんおバカ路線も期待してますよ。
おバカといのうえ歌舞伎があれば、劇団☆新感線は無敵だ!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

吉原御免状

2005年10月21日 | 観た
劇団☆新感線の吉原御免状を観て来た。

予習の為に隆慶一郎原作の「吉原御免状」を読み、
続編の「かくれさと苦界行」まで読んだ私としては、
この込み入った内容を、
2時間40分のお芝居で果たしてどの程度、客に理解させる事が出来るか少々不安だったが、
どうしてどうして。
脚本としてばっちり作り上げられ、練り込まれた物になっていて原作と遜色なく楽しめた。

中島さん、随分苦労されたんじゃないかな?
でも、中島さん自身大変な隆慶一郎ファンでもあり、
今までの作品の中にも明らかに隆慶一郎のエッセンスを含むストーリーの多かったいのうえ歌舞伎が、
いよいよ本領を発揮したと言えるこのお芝居。
新感線ファンはもちろん、隆慶一郎ファンも納得できる素晴らしい出来だったと思う。

さて、その舞台はと言えば、もうびっくりの連続。
かなりの場面転換があるのだが、
回り舞台を上手く使って、街道、切見世、茶屋、揚屋、お歯黒どぶ、柳生宗冬の座敷、屋根、風呂屋などなど、
数分おきの場面転換。
それはそれは大変な作業。
大道具のスタッフさん達が、力技でセットを押したり引いたりして転換させていた。
そのプロの仕事っぷりに脱帽。

加えて照明の見事さ。
部屋の中に居る設定の役者に、ぴったりと上からのサスが当たったのを見た瞬間、
あの複雑な舞台装置を縫って、正確に役者にライトを当ててくる照明スタッフの力量と、
芝居を演じ続けながら、段取り通りその位置に居る事が出来る役者の力量を感じた。
二つの力があわさってこその効果は、並じゃない。

そしてまた舞台を盛り上げる為の特殊効果の多さも、新感線の特徴だが、
本火、レーザー、白煙、スモーク、血糊・・・・
これらを安全に、且つ確実に舞台効果として舞台に乗っけられるスタッフの存在も大きい。

音響も素晴らしい。
殺陣に合わせて、「カキーン」だの「シャキーン」だの「ズバッ」だの、
半端ない数のSEが用意されているのだが、
その音を出すシステムのキーボードが、7、8台は並んでいると言う。
音を出すスタッフは、舞台を見ながら、それに合わせて相応しい音を出さなくてはいけない。
稽古を何度も観て、流れが大体つかめているとは言え、
役者が台詞を言うのと同じ位、間合いやリズムを掴んでいなくては
とても出来る仕事ではないと思う。

更に衣装。
今回は吉原の話なので、花魁やそれに続く新造や禿達の、豪奢で繊細な衣装が膨大に必要だ。
主役、松永誠一郎役の堤真一でさえ、(おそらく)4度の衣装換えをしている。
50人以上が登場するこの芝居の中で、一体何着の衣装が用意されたか、想像だに出来ない。

とまあ、スタッフの事ばかりを取り上げてきたが、
新感線の舞台は、そこに思いを巡らさずにはいられない程、全てが完璧に素晴らしい。
それをまとめる演出、いのうえさんの素晴らしさは言うまでもない。

今回の吉原御免状は、原作のイメージを壊さず、
それでいて新感線らしさも出さなくてはいけない、難しい作品だったと思う。
笑いは一切無し、と聞いていたが
実際にはくすっと笑わせるシーンも幾つかあった。
原作に忠実に従っている台詞でも、役者のイメージが大きすぎて
つい穿った見方をしてしまい、笑いの起こる場面もあった。
「大笑いして、観終わった後に何にも残らない芝居がしたい」が信条の新感線にしては
これはかなりの冒険だったと思う。
だけど、新しい新感線の始まりでもあった。
20代の劇団員がいなくなってしまった(らしい)新感線の、大人の舞台をこれからも観てみたい。
もちろん、おバカ路線も突っ走って欲しいが・・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする