都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。論文や講演も。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

令和6年能登半島地震に思う

2024-01-08 02:49:29 | 都市計画

 まずは、被災者の方々にお見舞い申し上げます

 元日の地震には驚いた。( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%A4%E5%92%8C6%E5%B9%B4%E8%83%BD%E7%99%BB%E5%8D%8A%E5%B3%B6%E5%9C%B0%E9%9C%87 )

 倒壊ビル( https://theblueoceanjournal.com/toukaibill/#google_vignette )は1階が両側のピロティ形式であり、コの字型平面だ。正面、向かって右側の壁体の座屈と思う。

 今回の地震に似た、阪神淡路大震災(活断層型)でも、神戸中心地において、同様の平面の倒壊(前方向)などがあった。しかも今回の建物は基礎が浅いようだ。基礎に杭の跡があるが接合や摩擦耐力の検証も必要だ)また、瓦屋根の重い仏閣の屋根から下の倒壊も同様だ。さらに民家も壁の筋交いの座屈か柱の折れによる瓦屋根から下の倒壊のようだ。

 写真や断層の情報は国土地理院に詳しい( https://www.gsi.go.jp/BOUSAI/20240101_noto_earthquake.html )

 これで見る限り、珠洲市( https://www.gsi.go.jp/BOUSAI/20240101_noto_earthquake.html )や輪島市( https://maps.gsi.go.jp/#15/37.396627/136.901838/&base=std&ls=std%7C20240102noto_wazimanaka_0102do%7C20240102noto_suzu_0102do%7C20240102noto_wazimahigashi_0102do&blend=000&disp=1111&lcd=20240102noto_wazimahigashi_0102do&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f2&d=m )では、津波のひいた土砂が見える。建物の海岸付近の面的な倒壊なども窺える。さらに詳しい津波のデータでは珠洲市など広範囲の被害がある( https://xview.bosai.go.jp/view/index.html?appid=41a77b3dcf3846029206b86107877780 )

 やはり、個々の建物を強固にする以外、対策はないが、半島部であり、珠洲( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8F%A0%E6%B4%B2%E5%B8%82 )輪島( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BC%AA%E5%B3%B6%E5%B8%82 )両市で3万人の規模、高齢化も進むなかでは対応策も限られる。コンパクト・シティとしてCBD(中心市街地)に機能集約を図るのが対策の一つだ。両市とも第一次産業と伝統工芸がある。

 この人口3万人での被災者の比率が高いのが気になる。(参考: http://www.isobesatoshi.com/data/sisya.html )

 また、輪島の朝市なども焼失している( https://www.fnn.jp/articles/-/638198 )観光の復活も見極めが必要だろう。そもそも、交通ルートの復旧具合による。ICT活用のトヨタ 通れた道マップ https://www.toyota.co.jp/jpn/auto/passable_route/map/ は有効だ)

 なかなか、この規模でこの交通ネットワークと立地では災害救援も課題が多い。拠点のコンパクト・シティと交通・情報の連携したネットワーク整備に乗り換えるのも方策だ


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