都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

同調意識と世間様:銀座の時計店の高校生を含む強盗に思う

2023-05-21 02:39:31 | 世情

 最近、我が国では同調意識が高く、「丁寧に」とか「説明」とか政治家も言う。そのため、「よろしかったでしょうか」のような変な言葉が生まれ、マスクを取るに取れないという社会になった。

 出る釘になりたくないが、自分には個性があるという思い込みもあるのは矛盾だ。起業などは、苦難と達成へ執念であり、変人と言われても何度も繰り返さないと成功しない。これが「個性」だ。痛みのない「個性」の発揮などある訳はない。

 しかし、この30年は守りの経営とゼネラリスト重視(その会社の風土理解)、先行事例踏襲の稟議決裁の非効率だった。足の引っ張り合いに近く、他人・他社からの批判逃れに徹していた。個性発揮により、他者からの批判や評価を受けるたくましい生き方は影を潜めた。

 今回銀座で18歳以上・未満や高校生による時計店強盗が起こった。

これは、小中学などの教育の質的低下があり、それはモンスター・ペアレント( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%9A%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%88 )の出現との相関があるように思う。人をあげつらい、人のせいにするのを子供も見ている。また、関わり合いを避ける教師の素振りにも生徒は敏感だ。さらに、「世間様」がいなくなった。大人が子供の悪行を叱れない。「世間に顔向けできない」(一神教なら神)という恥の精神の衰退と、権利の主張の交代だ。

 そのため、一部の小中学生が増長してくるが、特に中学での学力差は学ぶものと学ばないもので拡大する。高校受験から進路が変わり、教育格差が明確になる。そのため、犯罪に走る層ができるのかもしれない。

 もっとも大学でも、聞いた話だが、留年や単位未達は教務主任の教授が面談し、納得を確認するそうだ。「え―ほんと?単位足らないの?」などの返事であり責任感と当事者意識がないらしい。その反対に全優で大学入学からWスクールで弁護士、会計士を目指すタイプもいるが、キャンパス・ライフを楽しむ時間が足りなさそうだという。

今回の事件で赤坂の逮捕時に大声で「やめてください」、「痛い、痛い」(18歳高校生)と叫ぶのは、自己保身の表れか。逮捕が嫌ならやらねば良い。

 今回の18歳~20歳の強盗ケースの損得は:

どこかの正社員になると生涯給与に数億円は稼ぐが、このように時計2.5億円(現金化すると海外・非正規ルートのため1割程度)を5人で分けても5百万円位だ。さらに準備など経費が引かれる。うまくいってこれだが、捕まると、刑事罰、民事(店舗の補償など)で数千万円の賠償(本人か家族か)、その他レンタカー暴走運転・破損や住居侵入など余罪もある。しかも、18歳以上なら起訴後に名前や経歴はそのうちばれる。( https://news.yahoo.co.jp/articles/8c991b36a44a92b486d85173dbbab2287a234898 )強盗は重罪の上( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%B7%E7%9B%97%E7%BD%AA#:~:text=%E5%BC%B7%E7%9B%97%E7%BD%AA%EF%BC%88%E3%81%94%E3%81%86%E3%81%A8%E3%81%86%E3%81%96%E3%81%84,%E6%9D%A1%E3%80%81%E5%BC%B7%E7%9B%97%E4%BA%88%E5%82%99%E7%BD%AA%EF%BC%89%E3%80%82 )、経歴など今後の就職などにも不利だ。

 目の前の現金(機会)より、自分のなしたい「夢」やなすべき「仕事」がないのだろうか。いつまでも「子供」ではいられない。大人としての責任となすべき仕事(学生なら勉強か研究)や社会へ還元があるはずだ。

 それを教えるのは学校か、大学か、社会か、地域社会か、それとも教育経済学かhttps://blog.goo.ne.jp/n7yohshima/e/44ef3f721ffd27d5fdccb7f3a39271a6 

 若者よ、社会に甘えるな、甘い言葉に騙されるな、「世間様が見ている」


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