都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

淀屋橋名物ニューハマヤの仮説

2009-01-25 08:49:41 | 食べ歩き

 考えあぐねているニューハマヤを話題に。大作です。<o:p></o:p>

本町、淀屋橋近辺に3店:北浜店(三休橋筋西)、道修町店(横堀)、平野町店(御堂筋西)にある。それぞれ味が違い、ご主人も違うが、鉄板の上で細切りの豚肉炒めを山済みにし、そのつど取り分け「たれ」を掛け炒めなおす。その横でバターを引き玉子を割り、塩と化調で味付けし、軽く混ぜたスクランブルエッグ(以下 玉子)を作る。あらかじめキャベツの乗ったお皿に盛り付ける。お客はお櫃からご飯をよそい、福神漬けと豚汁とともに食べる。テーブルのリー・ペリンのソースとタバスコをかけると味がいっそう良くなる。塩っぱくて、脂もあってご飯がすすすみ3杯飯となりメタボも夢ではなくなる。大体800円くらいである。<o:p></o:p>

今回は北浜店である。ここには何故か「本日の定食」があり、限定でハンバーグやカレーが800円である。もれなく玉子がつく。また、牛肉と玉ねぎの炒めたものと玉子もあり1番定食である。豚肉より脂が少ない。また、付け合せにオニオンやマカロニサラダが付いており、3店のなかでも洋食屋の矜持が高い。ついでに店のおばさま方の「いらっしゃい!」の声も高い。全く店の看板が見えないくらいなので敷居も高い。ここでタバスコを思い切りかけて1番を食べると元気が出ます。<o:p></o:p>

この「ニューハマヤ」は少なくとも30年前からある。どうして「ニュー」で「ハマヤ」なのか。推察するに北浜から出たから「ハマヤ」ではないだろうか。北浜店ではしっかりした揚げ物やカレーなども日替わり定食にあるので、鉄板焼きだけではない洋食屋であったと思われる。洋食の「ストーブ前」は炒め物で豚肉しょうが焼きが有名であるが、ここのはしょうが焼きではない。あくまで醤油味豚肉細切れというべき独自のものである。想像するに洋食屋でステーキを出すのに鉄板もあったが、賄いの細切れ肉を炒めて食べていたところ評判になったのかもしれない。(東京の定食チェーンの「バンビ」に醤油味の玉ねぎと豚肉炒めの「ドカン鉄板焼」があるが、もともとは賄いとのこと、すぐに出てくる)<o:p></o:p>

北浜という株関連の立地であり、証券会社近くでは、味がよく手早い料理が重宝されるといわれる。口のおごった客に鉄板のステーキ(みそのが元祖らしいが、もとお好み焼が出自で1945年創業とある)を出すつもりが、お昼に証券会社の前場(1130)が終わった頃から、気ぜわしい客にすぐ出せる料理として「細切れ焼肉」が発展したのではないか。ステーキの端切れ肉の活用から、豚肉の利用へ(大阪では珍しい) 鉄板利用で焼き置きとして、縁日の屋台で焼鳥を炙って出すように、タレで炒めて柔らかに、それにバターと玉子で洋食の味としたのでは。ペリンのソースとタバスコはあとからであろう。不思議なことにマスタードは無い。関西洋食屋の定番の福神漬けが控える。(阪急食堂の影響か 後述)豚汁は肉で出汁が取れるので副産物だろう。洋食屋でお櫃は見たことが無いが、忙しいお客にはそのほうが手っ取り早いからかも知れない。なお、3店ともつながりがあり、箸袋に3店が記されている。さらに、マークがあり、蟹のような形のなかに「ニューハマヤ」とある(平野町店、道修町店の入口の看板や、箸袋、小皿に見られる)確か、北浜店以外は夜もやっているらしいが一度として訪れていない。(改装した道修町店は店主が替わり 「ぐるなび http://r.gnavi.co.jp/k253004/ 」に載っている)<o:p></o:p>

このエリアのご飯食べ放題と肉でつながる本町のステーキ ラジャではオニオン醤油だれでマスタードがある。スエヒロの石焼ステーキも同じで醤油とマスタードである。ニューハマヤのタバスコはお客様の進言か、それともスパゲティに使っていたのか。(輸入は1945年からとある)リー・ペリンのソースは明らかに玉子と相性が良い。しかし、このソースを置いている洋食屋を他に知らない。(アメリカにいるとき使っていたが鋭い味で、使い方を聞くとソースやカクテルの隠し味に使うのが主であった、びしゃびしゃかけるのは日本のソースのみである、そういえば 阪急食堂の「ソースライス」にも関係があるのかな http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%B9 )店の歴史は不明であるが、初代の「ハマヤ」から暖簾分で3店に分かれたのであろう。どの店も自前の建物であり、元の店の移転補償があったのかも知れない。(蟹がみえるくらい川に近いところにあったのかな)<o:p></o:p>

そのうちお聞きしてみたいが、謎は謎で勝手な推理が楽しい気がする。都市の楽しみである。<o:p></o:p>

なお、肉関係でご飯食べ放題は、北浜にステーキ割烹 あだちがある。お惣菜まで食べ放題の鉄板に載ったステーキだ。梅田ならぶどう亭(梅田) しゃぶ亭(西梅田本店:胡麻ダレが絶品、葱、一味、大蒜がたまりません)がある。<o:p></o:p>

ニューハマヤにご関連の情報ありましたらお教え下さい。<o:p></o:p>

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (杉原)
2012-06-18 15:38:29
初めまして、私は以前、北浜に勤めていたことがあり、事務所が日生今橋ビルの中にありました。ちょうどお店の裏側です。今から25年位前のことです。当時は、「ハマヤ」で「ニュー」は付いていませんでした。毎日のように「ハマヤ」に食べに行き、みるみる体重は増えて、68kgが80kgになったのを覚えています。確か、1階では、福神漬が小皿で出て、2階はテーブルに入れ物があり取り放題でした。お店がまだあるのかなと思い、初めてインターネットで調べてみたのですが、暖簾わけまでして店舗が増えていること知り、うれしく・懐かしく思います。一度、土曜日にでも行ってみたいと思います。
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Unknown (都市と)
2012-06-19 17:26:27
杉原様 コメントありがとうございます。
今橋ビルは1985年竣工ですから、その頃ですね。当時は平野町(路地の奥)が贔屓でした。問題は北浜の橋袋には「ニューハマヤ」とあり、北浜、道修町(横堀)、平野町(現在 瓦町に移転)が印刷されています。カニのマークにも「ニューハマヤ」とあります。「ハマヤ」だったとしたら「北浜」と、げんかつぎで「破魔矢」かも知れませんね。
貴重な情報深謝致します。
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