都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。論文や講演も。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

投機経済の終焉:円の上昇、株の下落

2024-08-09 02:51:45 | マクロ経済

 2020年にコロナ禍が始まった頃から、金利が下がり始め23年まで低下したままだった。

https://www.central-tanshifx.com/market/indicator/interest.html 

 低金利を利用した投機資金により、株価の上昇と日本円の下落が始まった。今はまだ借り入れのリファイナンス直前なのか宴の最後の「盛上り」となっていた。

https://finance.yahoo.co.jp/quote/998407.O/chart?styl=cndl&frm=mnthly&scl=stndrd&trm=10y&evnts=&ovrIndctr=sma%2Cmma%2Clma&addIndctr=

¥/$ 

https://finance.yahoo.co.jp/quote/USDJPY=X/chart?trm=5y&styl=cndl&frm=w&scl=stndrd&evnts=&addIndctr=&ovrIndctr=sma,mma,lma 

 

 しかし、日銀の10年国債の0.25%上昇と国債買入縮小(QT)に向かう。やっと、金利がある世界になる。

 そのため、投機資金が手じまいに向かい、円安誘導の反動(みんなで下げれば、空売りで儲かる)、株高の反動(みんなで上げれば、実額でもうかる)となっている。今は、円安(空売り)と株安(空売り)で儲けるポジションだろう。このように、相場が変動するとプロの投資家は儲かる。ヘッジの無い個人投資家は損をする。

 世界的には

①中国の成長低下(世界需要低迷)と不動産関連不良債権の積み上がり、地方都市の財政悪化、消費低迷

②アメリカのクレジット・カードなど延滞率の上昇、商業不動産の不良債権化( https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN01EI20R00C24A8000000/ )

③イスラエル、ロシアなど地域紛争の継続

 わが国だけは30年を経て、再生に向かいつつある。しかし、不安要因として現業の不正や事故がありかつての経営と現場の労使協調・対話や高度な品質管理、高い労働者の矜持に破綻が明らかになっている。

 成長産業も、ものづくりではなく、ICTだ。企業の寡占化が進み、富の偏在(ジニ係数の上昇)となっている。

 当面は様子見を続ける。株は高い2万円以下なら買う、円は80円になるまで手を出さない。

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