文化多元主義を反映して欧米中心の価値観からより広い視野に焦点をあてた国際展が開催されていますが、本展は、9人の女性アーティストにより自身の出自や文化や社会環境の過去と現在をみつめ、絵画や写真、映像など独自の方法論で自己の立ち位置をとらえています。
グローバル化が加速する中、画一的なスタンダードのなかで、それぞれのアイデンティティの模索は国や文化を超えて共通した認識のように思えます。
人間の生の困難さと可能性をみつめる内なる声は、性、ジェンダーの問題を声高に表現するのではなく、よりしなやかに普遍的で重要な問題であることを伝えていきます。
・掲載作品は、ベルリン在住の塩田千春さん(1972年~)wall 写真 2010年。身体の内と外をテーマとした同じシリーズのビデオ作品のスティール版です。塩田さんは、過去の事象や生活空間における人の存在を、これまで膨大な数の窓枠や靴などで表現し、存在と不在の意味を問いかけてきました。この作品では、赤い紐が血管のように身体にまとわりついています。
クアラルンプール在住のイー・イラン、ブリスベン、ロサンゼルス在住のジェマイマ・ワイマン、ソウル在住のキム・ソラら40歳前の作家たちのこれまで日本ではあまり紹介されていなかった先鋭的な作品群です。
◆Inner Voices/開催中~11月6日/金沢21世紀美術館
グローバル化が加速する中、画一的なスタンダードのなかで、それぞれのアイデンティティの模索は国や文化を超えて共通した認識のように思えます。
人間の生の困難さと可能性をみつめる内なる声は、性、ジェンダーの問題を声高に表現するのではなく、よりしなやかに普遍的で重要な問題であることを伝えていきます。
・掲載作品は、ベルリン在住の塩田千春さん(1972年~)wall 写真 2010年。身体の内と外をテーマとした同じシリーズのビデオ作品のスティール版です。塩田さんは、過去の事象や生活空間における人の存在を、これまで膨大な数の窓枠や靴などで表現し、存在と不在の意味を問いかけてきました。この作品では、赤い紐が血管のように身体にまとわりついています。
クアラルンプール在住のイー・イラン、ブリスベン、ロサンゼルス在住のジェマイマ・ワイマン、ソウル在住のキム・ソラら40歳前の作家たちのこれまで日本ではあまり紹介されていなかった先鋭的な作品群です。
◆Inner Voices/開催中~11月6日/金沢21世紀美術館
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